立ち絵の有償依頼記録【合成音声キャラクター】
はじめに
こんにちは。
ニコニコ動画(&YouTube)にてソフトウェアトーク動画を投稿しております、Nika と申します。
この度、動画で使用する立ち絵の有償依頼をしてみたので、どんな感じだったかというのを書き記してみることにしました。
今後有償依頼を検討するかもしれないソフトウェアトーク動画投稿者の方々に向けて、少しでも力添えできましたら幸いです。
(本記事は依頼相手と詳細なやり取りが可能なコミッションサイト経由の有償依頼について記述しています。)
ちなみに依頼したキャラクターは CeVIO AI の双葉湊音ちゃんです。
青春!!
依頼前の準備
始めに依頼する立ち絵の詳細を決めることから着手しました。
求める立ち絵の雰囲気や表情・ポーズの差分等を明確にしておくことで、依頼する絵師さんの選定、依頼先が決まった後のやり取りがスムーズになることが期待できます。
今回はメモ代わりに Google ドキュメントを利用して資料を用意することにしました。手間はかかりましたが、情報の整理に役立ちますし、絵師さんと認識を共有しやすいというのは大きな利点であると思われます。
資料の構成についてはこちらの記事(記:Bluemist 様)を参考にさせていただきました。ありがとうございます。
資料に記載した内容を一部提示します。
・キャラクターの概要
依頼先の絵師さんが合成音声キャラクターについて知っているとは限りません。というわけで、キャラクターの特徴を知っていただくため、簡単な紹介を用意することにしました。
具体的には公式サイトにある紹介文や年齢等の設定情報を記載しました。双葉湊音ちゃんの場合、公式サイトで三面図が配布されていますので、そちらも利用させていただきました。
・利用規約
立ち絵の有償依頼が規約に反していないことを確認すると共に、絵師さんに版権キャラクターを扱う上での安全性を示す目的で記述しました。
双葉湊音ちゃんの公式サイトでは、親切にも立ち絵の有償依頼が可能であると明確な記載があったので、それを引用させていただきました。
ただ、他のキャラクターの場合もそうとは限らないので、場合によっては問い合わせを行う必要があるものと思われます。
別件ですが、VOICEPEAK 公式サイトの規約ではコミッションサイトを利用したイラストの有償依頼を許諾するという明確な記述はなさそうでした。(私の目が節穴だったらごめんなさい!)
そこで念のため確認を行い、OK であると回答を得ることができました。
・形式
依頼する際に指定を求められるであろう項目です。
PSD や PNG といったファイルの形式。Aviutl 上で PSDToolKit を用いる場合は PSD で差し支えないはずです。
画像サイズおよび解像度。実際に使用している立ち絵のサイズを参考に 2000 × 3000 px で指定しました。解像度は、事情をよく理解していないまま付け焼刃知識で 72dpi 以上と指定しました。実際の見積もりでは 350dpi となりました。ここら辺よく分からなければ絵師さんに相談してみるのもよいと思います。
・差分
欲しい差分をこんな感じ ↓ の表にまとめて提示しました。
他の立ち絵をお借りするなどして参考画像を用意することで、よりイメージを伝えやすくなるものと思います。
依頼先の選定
合成音声を知っている相手の方が依頼しやすいと考えたので、最初は Twitter で合成音声キャラクターのイラストを投稿している絵師さんのアカウントを漁ることにしました。
私が探した範囲では、ほとんどの方が『Skeb』で依頼を受けているようでした。ただ、こちらのサービスでは細かい指定ができないようだったため、差分の多い立ち絵の依頼には不向きかなと思い、今回は利用を見送らせていただきました。といっても、ある程度は希望を伝えられるようですので、そこまで差分が多くない立ち絵の依頼であれば問題ないと思います。
次にコミッションサイトで探してみました。
具体的なサイトとして『SKIMA』と『coconala』の2つを検討し、出品ページを彷徨った結果、 気になる絵師さんが多かった『coconala』にしました。
使用した感触としては、検索機能は使いやすく、クレジット支払い可能で個人的に不満はありませんでした。
別件で『SKIMA』も利用してみたのですが、ほとんど使用感に違いはなかった気がします。
今回は検討対象にしていなかったのですが、『つなぐ』というサイトがあり、こちらは手数料が他と比べてかなり安価(購入者側は手数料なし)みたいです。今後依頼を行う機会があれば利用してみたいと思います。
今回は『coconala』にて時藤香月様に依頼させていただくことにしました。
依頼の流れ
依頼の手順を簡単に記します。
細かい部分は依頼する絵師さんによって違いがあると思いますのでご注意ください。
始めに出品ページから見積もりの依頼を提出しました。この時に用途やファイル形式等、必要情報を伝えます。
出品の説明はじっくりしっかり読みましょう。
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絵師さんが依頼内容を確認し、提案という形で見積もりを出してくれます。問題なければ購入手続きを行い、取引開始となります。
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取引中、ラフ画の確認依頼を数回受けました。
確認はしっかり行い、修正希望があればこの段階で伝えるようにしましょう。後々になると絵師さんの仕事をよろしくない形で増やしてしまう恐れがあり、場合によっては追加料金も考えられます。
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清書イラストの確認があり、その後に納品となりました。
全体を通した感想としては、思ってたよりもスムーズに進んだな~という感じです。有償依頼が初めてということもあり、何かとんでもない不手際をやらかさないかと戦々恐々だったのですが、実際にやってみると別に難しいことは何もありません。絵師さんの対応も非常に丁寧で、素人でも安心です。
伝えたいことは2つ。
出品の説明文はしっかり読みましょう。
中間成果物の確認はしっかりと、思い残しのないように。
おわりに
最後まで読んでいただきありがとうございます。
自分の思い描いたイメージが実物のイラストとして世に生まれるのはとても嬉しいですね。
有償依頼、コストは必要ですが、それに見合うだけの感動・栄養を得ることができます。機会があれば是非ご利用を!
改めまして、素敵な立ち絵を制作いただいた時藤香月様、ありがとうございました!本記事作成のご承諾についてもお礼申し上げます。
超絶かわいい双葉湊音ちゃんを見てくれ~!