続・同伴は投資らしい

 先日、キャバ嬢系Vtuber(推し)の配信を見ていると、「同伴は投資である」という話になった。

 ……というnoteの記事を書いた。

 キャバクラに慣れていない人からすると、「客は同伴料金を支払い、食事代を支払っているのに、なぜ『投資』という扱いになる?」という疑問が湧いてくる。

 このことについて、自分なりに深掘りしてみたくなった僕は、キャバクラ/キャバ嬢目線で書かれたWebサイトをいくつか読み、YouTubeで動画を見たうえで、ここでいう「投資」を一般化できないかと考えた。

     †     †

 例えば僕が、電気屋さんへ、定期的に乾電池を買いに行っているとする。
 あるとき冷蔵庫が壊れ、新しく冷蔵庫を買う必要が出てきた。
 この際、いつも行っている電気屋さんなら大きい買い物をするのも安心なので、そこで買うことにした――。

 この一連の流れを「電気屋さん」の側から見てみると、
「乾電池を売っていた」ことで「冷蔵庫を売ることができた」と捉えられる。

 ではこの時、「乾電池を売る」行為を「投資」と言うことは可能だろうか?
 答えはノーである。

 なぜならば、投資というのは「将来の利益のために、金銭を投入すること」だからである。

「乾電池を無料で配っていた」のならまだしも、「乾電池を売る」という行為においては、店側に(小さいながらも)利益が発生しているのだ。
 したがって、これは投資ではない。

 この例に照らし合わせてみると、キャバ嬢にとっての同伴も、「同伴料金」「食事代」といった利益が発生しており、これを「投資」とするのは、なかなか理解しがたいものがある。

     †     †

 しかし、それでもキャバ嬢にとって「同伴は投資」なのである。

 これは、同伴がどれくらいの苦痛を伴うかとは関係しない。すなわち、「地獄のような時間を過ごすから『投資』である」だとか、「一緒にいて気分がいい相手だから『投資』ではない」だとか、そういったことは無いのである。

 僕が思うに、ここでいう「投資」の本質は、「割引」である。

 仮に、あるキャバクラにおける1時間の料金が以下の通りであったとする。

1セット(60分):7000円
指名料:2000円
自分のドリンク代:3000円
キャストのドリンク代:3000円
サービス料:上記合計の20%:3000円
税金:上記合計の10%:1800円
合計:19800円

 このように、このキャバクラで1時間を過ごす際の料金はおよそ2万円である。

 ところで、ここに同伴(食事)が加わるとどうなるかと言えば、同伴料金(たとえば5000円)と、食事代(たとえば5000円)が追加されることになる。

 仮に同伴にかかる時間が1時間だとして、そのあと1時間お店で過ごすと仮定すると、計2時間あたりの料金としては3万円が発生する。これは、お店で2時間を過ごした場合に発生したであろう料金の4万円と比較して、かなりの割安である。

 本来キャバ嬢と1時間を過ごすには2万円かかるところが、1万円で済む。つまり、キャバ嬢側からすると、1万円の値引きである。
 半額セールと言っても良い。

 だから、「同伴は投資」なのである。

 例えば、Amazonプライムには30日間の無料体験期間がある。同伴はこれに近い。
 実際、セット料金やサービス料金が高く設定されているキャバクラでは、同伴自体は無料になっていることすらあるらしい。

 客側がお金を支払うので――すなわちキャバ嬢が利益を上げるので、一見すると同伴は投資っぽくはないけれど、本来2万円の利益を上げられるところを1万円しか受け取っていないということは、1万円の資本を投入していることになる。

 Amazonプライムの例にたとえるならば、「最初の30日間は半額」である。

 資本を投じてリターンを得る行為が投資なわけだから、やはり、同伴は投資なのである。

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 ここ数日、ここらへんの直感や感覚のズレについて、ああでもない、こうでもないと考えていたので、自分なりに理解可能なところまで落とし込めることができて、とてもスッキリしました。

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