『鳩サブレー』の食べ方
どうも皆さん。
のっけからしょうもない題名で申し訳ない。あなたの暇つぶしにでも読んで頂けると幸いです。
あなたは職場や学校で『鳩サブレー』を貰った時(貰うのは確定)、どこから食べたらいいか悩んだことはないだろうか。
私はある。
この鳩の形をしたクッキーをどこから食べるべきか、小一時間悩んだことが。
そこで、悩みに悩みつくして導き出した答えを写真を交えて解説していこうと思う。自分の進路や将来の不安、日ごろ尽きないストレス、『鳩サブレー』の食べ方に悩む方はぜひ本記事を参考にしてもらいたい。あなたの希望となりますように。
本題に入る前に
まず『鳩サブレー』の正体に迫っていきたい。
人類が産み出した最強知能辞書‘‘Wikipedia‘‘によると
【神奈川県鎌倉市の豊島屋(としまや)が製造・販売するサブレー。名前が示す通り鳩を模した形が特徴。主に鎌倉の鶴岡八幡宮の土産として有名で、現在では神奈川県を代表する銘菓となっている】とのこと。
私は本記事を書くにあたってWikiを使って調べ上げたのだが、鎌倉市のお土産だったのを初めて知った。どこの街でも百貨店に行けば必ず販売しているものかと思っていたが大間違いだったようだ。自分の知識の乏しさに深く反省するとともに製造・販売する豊島屋様にお詫び申し上げたい。
『鳩サブレー』の起源はなんと明治時代末期。豊島屋の初代店主が豊島屋に来店した外国人から貰ったビスケットが最初なのだそう。かなり歴史のあるお菓子だ。初期の名前は「鳩三郎」だったそう。当時の日本人にはあまり聞きなれない「サブレー」という言葉を初代店主は「三郎」と連想した。あくまで「鳩三郎」は店主の愛称だったので正式名称は「鳩サブレー」である。
鳩の形になった由来は、店主が鎌倉の鶴岡八幡宮を崇敬しており、本宮の掲額の「八」が鳩の向き合わせであることと、宮鳩が多数いるところから着想を得たためと言われているそう。至ってシンプルな理由だが、ゆえに人々に馴染みやすく愛される理由でもある。
現在豊島屋本店を含む直営店9店舗のほか、神奈川県の各百貨店・東京の空港や百貨店にて絶賛販売中である。これを機に私も東京に赴いた際はお土産に購入していきたい。
※ここで一つ勘違いをしないで貰いたいのは、私は豊島屋の回し者ではない。素晴らしい『鳩サブレー』をキモい男がキモい発想でキモく構成した、ただのキモレビュー記事なのであしからず。
それでは始めていこう。
『鳩サブレー』の食べ方
1.貰ったら
まず初めに鳩サブレーを人から貰ったらどうするべきか、最初が一番肝心な行程だ。
貰ったら、くれた人に感謝の言葉を伝える。
こんな私に鳩サブレーという素晴らしいお菓子を恵んでくださいまして至極恐悦でございますと言わんばかりの表情で「ありざいまーす」と言うのだ。
そして何も考えず今すぐ食す。THE END
それで良い。普通にそれで良い。奇をてらったことなんてしなくていい。誰も見てないんだから。
だが、私は違う食べ方を提唱する。誰も見てなくても自分が面白いと思う食べ方を。
貰ったら今すぐ食べるのではなく一度持ち帰る。
私はこの鳩サブレー(以下ポーちゃん)に外の世界を知って貰いたかった。無限に広がる大空に羽ばたかさせたかった。
周りの人がザクザクと食す中私はそっと懐にポーちゃんを忍ばせ、退勤時間まで我慢してもらった。
終業のチャイムが鳴り、一目散に会社を後にして、ポーちゃんを外に放った。
外は生憎の雨だった。だけど大丈夫。
鳥という動物は、尾脂腺と呼ばれる尾羽の付け根辺りにある腺から脂を分泌させ、羽に塗布させることによって雨の日でも水を弾く効果がある。
だが、鳩の場合尾脂腺が十分に発達していないので、‘‘粉綿羽‘‘という粉を発生させる主に胸部の下羽として存在する機能を使い撥水性を高めている。
ポーちゃんも包装フィルムという粉綿羽を持っているのでへっちゃらだ。
夜に外で鳩サブレーを掲げて写真を撮っている成人男性が居たら恐怖の対象でしかない。
今後私の記事は狂人の日記として見られるだろう。
2.実食
ポーちゃんと共に仲良く帰宅。
夕飯の支度があるのでポーちゃんには一旦テーブルの上で休んでもらい、食後に頂こう。
食後、ポーちゃんを袋から出した。
勢いよく飛び出したポーちゃんはあたりに粉をまき散らした。バターの香ばしい匂いが私の嗅覚を狂わせる。慌ただしく部屋中を飛び回った後、私の目の前にストンと止まり、「さあ召し上がれ」と言わんばかりに私に身を委ねた。
ポーちゃんごめんね。美味しく頂きます。
ここからが本題だ。長かった。読者も飽きただろう。終始くだらないので読むのをやめても結構。私も書いていてだいぶ序盤のほうで苦しくなってきた。でも2000文字近く書いてしまったので後には引けない。今しばらくの辛抱。
私は考えた。
頭から食べるべきか、羽から食べるべきか。
頭は形、サイズ的にも非常に食べやすく一口でもしっかりバタークッキーの味を確かめることが出来る。
羽は羽で面積が広く、口いっぱいに頬張れば頭よりも多くバタークッキー味わえ多幸感を感じることが出来るだろう。
どちらを選ぶか…私はポーちゃんに問いかけることにした。
「ポーちゃん、どっちから食べたほうがいい?」
「ポー」
彼の言葉はそれだけだった。
彼なりの覚悟が決まったのか、心なしか彼の羽に力がぐっと寄った気がした。
ポーちゃん、君の覚悟受け取ったよ。
3.感想
頭から食べた。
一口サイズで非常に食べやすかった。
口に入れた瞬間バターの香りが口いっぱいに広がり、サクサクとした触感に上乗せして甘さが押し寄せてくる。
美味しかった。
次に羽を食べた。頭より面積が広いのでより味わい深かった。
最終的に頭も羽もないただのクッキーになってしまったが、ペプシコーラと共に最後まで美味しく頂いた。
4.最後に
鳩サブレーを貰った時に思いついたこの記事、いかがだっただろう。私の痛々しい部分が垣間見える結果となってしまった感が否めないが、鳩サブレーは本当に美味しいお菓子なので皆様ぜひお買い求めください。今回の件で個人的お土産に貰ったら嬉しいお菓子ランキングNo.1になりました。ありがとうございました。
なんだこの記事。