自分が飲食店オーナーだったらこんなクラウドファンディングする #コロナに負けるな #コロナフードアクション
緊急事態宣言が延長となり、休業要請の続く飲食店の経営状態はもはや限界間近だと思います。そんな中「クラウドファンディングならご支援いただけるかもしれない」「でもやり方が全くわからない」という、飲食店オーナーさんも多いのではないでしょうか。
私も以前、ハードウェアスタートアップの中の人としてクラウドファンディングを実施したことがあるのですが、リターン案を考えたり、写真や動画を撮影したり、想いのこもった文章を考えたり、準備は大変です。
こんな状況下で突然クラウドファンディングをやるにしても、何をすればいいかわからない。特に「どんなリターンを用意すればいい??」が本質的な悩みかと思い、当noteでは「自分が飲食店オーナーだったら、こんなリターンを用意してクラウドファンディングする」というのを書いてみました。(※ リターンとは「お金を支払ってご支援いただいた方に、その見返りとしてお渡しする物品や権利などのこと」です。)
前提として、クラウドファンディングでご支援いただける方は「お店を支援したい常連さん」をイメージしています。「お店になくなってほしくない」気持ちを持つ常連の方ならきっとご支援いただけるはず。そこでコロナを乗り越えたあとに「常連さんが来店したくなり、飲みの席でのネタになるリターン」があるとよさそうという発想で考えてみました。
(免責:私は飲食店オーナーではないのであくまで想像の域を超えません。ただ学生時代に約4年間アルバイトをしていたので内情はあらかた理解しているつもりです。あくまでご参考までに)
【リターン案1】 プレミアムを上乗せした食事券
飲食店系で成功しているプロジェクトをみてみると、共通しているのはリターンに「プレミアムをのせた食事券」があることです。自粛期間があけるであろう夏以降に食べにきてくださいというメッセージを込めて、先払いで支援を集めています。
北九州:https://camp-fire.jp/projects/view/265410
柏:https://camp-fire.jp/projects/view/250060
四日市:https://camp-fire.jp/projects/view/259780
支援金額に対する上乗せ分をみてみると、北九州は20%、柏は10% 、四日市ではなんと40%も上乗せした食事券をリターンにしていることで、北九州は6000万円、柏と四日市では3000万円以上の支援を集めています。(ただよく調べてみたら北九州は15%を、四日市は40%を行政が補助するというものでした。。行政からの助成金なしにこれだけ上乗せするのは難しいかもしれません💦)
とはいえ、現時点のキャッシュフローを回すためにも「お店の利益率」や「食事券の予測使用率※」とも相談しながら、ある程度の上乗せがある方が支援しやすくなるのは間違いなさそうです。(※食事券を購入したものの「使いそびれてしまった」or「さらなる支援の意味を込めてあえて使わない」という心優しい方が一定数いるんじゃないかという希望的予測です)
また、クラウドファンディングと同時にリアルの店舗においても「紙の食事券」を「同じ価格」「同じ有効期限」にして販売する案はいかがでしょう。以下の「ハートフルお食事券の無料制作」は申し込み期間が終わってしまったようですが、掲載内容を参考にしつつ制作・印刷し「紙の食事券」を店頭販売する。ネットとリアルで同時に施策を打つことで、 SNSへの拡散力も高めることができそうです。
【リターン案2】 支援者の名前をいれたスタッフTシャツ
ここからは「支援者の名前を入れるシリーズ」です。「名前を刻む」というのはクラウドファンディングの鉄板ネタのひとつなのですが、よくある「HPへの掲載」ではなく、お店に存在するあらゆるものに「支援いただいた常連さんの名前」を入れると喜ばれるだろうし、会話のネタにもなりそう。
名前案のひとつ目として「スタッフTシャツに支援者の名前を刻む」。お客さまの名前を背中に背負ったり、胸に刻むことで、感謝の気持ちを常にもちながら、働いていくことができそうです。スタッフが着るだけでなく、リターン品にそのTシャツを作ってお届けするのもよいでしょう。(スタッフ用とお客さま用で色違いなどにするなどもよき)。あとはスタッフが身に着けるものとして「エプロン」とか「バンダナ」とかもよさそうです。
【リターン案3】 支援者の名前を入れた のぼり/のれん/大漁旗!
のぼりやのれんに支援者の名前をいれて、感謝の気持ちを大々的にアピール!お店の入り口に自分の名前が掲げられているのは、ちょっぴり恥ずかしくなるかもしれませんが、同時に誇らしい気持ちにもなれるはず。
また、以下の「オリジナル大漁旗専門店」は、私の友人がフェリーのうえで結婚披露宴をおこなったときにプレゼントした大漁旗の製作をお願いしたところなのですが、『支援者の名前を刻んだ大漁旗』は豪快で華やかなものが出来上がりそうです。大漁旗はお店の雰囲気も選びますが、和食系・お刺身系の居酒屋さんであれば、とても合いそうです。
【リターン案4】 オリジナルボトルキープタグ
「お好きなお酒(ボトル)+ボトルキープタグ」も、外出自粛開けに飲みにいく楽しみができてよさそうです。調べてみると『オリジナルボトルキープタグ 』を製作する会社もある模様。お店のロゴ&支援者の名前入り『オリジナルボトルキープタグ 』があると喜ばれるのではないでしょうか。
【リターン案5】 メニューのネーミングライツ!!
球場などに企業や商品の名前を入れる権利を販売するネーミングライツ。お店の『メニュー』に支援者の名前やニックネームを入れてしまうというのはいかがでしょうか。
例えば、私であれば「きまぐれ やすくんのシーザーサラダ」「やすくんレモンサワー」とかそんなやつですw。新メニューを作っても良いですし、現行メニューの名前をかえても良し。自分の名前やニックネームがメニューにのっていたらめちゃくちゃ嬉しいですし、常連さんでの話題にもしやすい。自分メニューで「あちらのお客様からです」とかでドヤったりしたいw。ある意味1品ものなので、5〜10万円ほどの高額リターンにもできるでしょう。
※ ...というnoteを書いていたらこんな動画が! 串カツ田中さんのネーミングライツを宮迫さんが2000万円で支援して「串カツ宮迫」爆誕とのこと!お店の看板をネーミングライツにする発想はなかった😂
【そのほか案】お店のテイストにあったオリジナルグッズ
あとは定番のリターンなところで「ステッカー」「Tシャツ」「パーカー」「マグカップ」「トートバッグ」など、この機会にお店オリジナルのグッズをつくって、リターン品にするのもよさそうです。
以上のリターン案は、あくまで一案なのでご参考まで。ほかにもお店の仲間や、それこそ常連さんにもお話してみてアイディアをだしあって進めてみてください!
クラウドファンディングはある意味「お祭り」とか「文化祭」に近いものなんだと思います。起案者と支援者が一体となって盛り上げる。こんな時だからこそ「思いっきり楽しんで」「エンターテインメントとして」提供していければよいのではないでしょうか。
とはいえクラウドファンディングってやっぱり難しそう。。。
以下、実際に始めてみる方向けの補足情報です。
まずプラットフォームの選択肢は数多くあるのですが、いまならコロナ支援としてサービス手数料を0%としているCampfire がよさそうです。
新型コロナウイルスサポートプログラムについて
https://help.camp-fire.jp/hc/ja/articles/360040309611
この度、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、イベント中止・自粛を発表したアーティストやイベント事業者、予約キャンセルが相次ぎ来店客数が著しく減少した飲食店舗・宿泊施設などをはじめ、経営に大幅な支障をきたした事業者を対象とするクラウドファンディングを通じた支援プログラムを開始いたしました。
2020年7月31日(金)AM11:59:59までにフォームからエントリーし、2020年8月31日(月)AM11:59:59までにプロジェクトページ作成後の初回申請を行い、2020年10月30日(金)までに公開したAll inおよびAll or Nothing方式のプロジェクトについては、支援金振込時に掛かるサービス手数料が通常12%→0%となり、決済手数料5%のみでクラウドファンディング実施が可能となります。
あとは、このあたりをざっとみておくとクラウドファンディングの始め方がわかるかと思います。
プロジェクトの作り方
https://camp-fire.jp/guideline/project-making
プロジェクトの広め方
https://camp-fire.jp/guideline/project-ignition
プロジェクト作成ガイド
https://camp-fire.jp/guide
クラウドファンディングの利用をご検討の方へ
https://camp-fire.jp/counsels
「プロジェクト作成から実行までサポート」していただけるそうなので、思い切って「まずはお気軽にご相談」からはじめてみるとよいのではないでしょうか。
付け加えると、クラウドファンディングをはじめる前の勉強法として鉄板なのは「プロジェクト一覧のなかから自分が支援したいものをみつけて、お金を払って支援してみる」です。「どんな内容だと支援したくなるか?応援したくなるか」「これめっちゃ成功してるので真似してみよう」を身銭を切って勉強する。Campfireで「飲食店」で検索すると色々でてくるので、勉強も兼ねて、支援の輪を広げる意味も込めて、支援してみましょう。
https://camp-fire.jp/projects/search?word=%E9%A3%B2%E9%A3%9F
(※推しすぎて回し者みたいになっていますが、サービスが好きなだけで利害関係はございません。)
クラファン以外にも、実行できそうなこと一覧
コロナショックを支援する企業や団体が、以下記事にまとまっていました。クラウドファンディングは、始める準備に時間も人手もある程度かかってしまう。以下の支援ツールは多くが無料で始めることができるので、やれそうなものを片っ端からやってみるとよさそうです。
飲食店を緊急支援!コロナショック対策に乗り出した企業・団体のサービス
😎CMコーナー😎
最後に宣伝させてください!
実はさきほどの「飲食店を緊急支援!コロナショック対策に乗り出した企業・団体のサービス一覧」にも掲載いただいてたのですが、 #TakeOutMe という『無料でテイクアウトメニューの画像を生成し、SNSにシェアできる飲食店支援ツール』を開発・運営しています。お店の情報をぽちぽち入力するだけで、おしゃれなテイクアウトメニューの画像が作れちゃいます。
目標は、#TakeOutMe #テイクアウトしよう のハッシュタグでトレンド入りを果たし「テイクアウトでお店を守ろう!」の機運を日本全国に広めていくこと です。10分ほどで投稿完了までできるので是非使ってみてください。そして毎日投稿してみてください⭐️
ちなみに、上記のリターンのアイディアは「テイクフリー」でご自由にお持ち帰りください。また、このnoteを参考にしてはじめるプロジェクトがもし多くなったとしても基本的には「常連さん向け」でお客さんを奪いあったりバッティングすることもないので、「かぶり」は気にしなくてもいいのかなと思います。
コロナに負けるな!
いま自分たちできるすべてのことを!
乗りこえていきましょうーーー!!!
何かご要望・ご質問・ご相談などありましたら、こちらまで。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?