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ドラゴンの語源についての考察
英語のドラゴンはギリシャ語のドラコーンが由来とされている。
聖書の原典ヘブライ語で「ドラコーン」に当てはまる語句は無く、出てくる聖句によって表現が違う。
最初に登場する創世記1:21「海の巨鯨」は「タンニーン」と書かれている。
ひとまず「タンニーン」についてはのちほど考察するとして、まずはギリシャ語の「ドラコーン」について。
「ドラコーン」を独自に解釈すると「ドラコ + オーン」となる。
「オーン」はギリシャ語における男性詞で「オリオーン」や「プラトーン」にも使われる。
「ドラコ」は「目がキラリと光った」という形容詞の「ドラケイン」が語源と推察されるが、はっきりとは分かっていない。
「ドラコ」という単語は様々に使われていて、古代ギリシャの通過「ドラクマ」やハリー・ポッターの登場人物「ドラコ・マルフォイ」などがある。
ルーマニア語における「ドラック」とも繋がり、英語の「ドラッグ」の語源を匂わせる。
古代ギリシャの初の立法者に「ドラコーン」という人物がおり、様々な罪と罰を制定した憲法を作ったとされている。
ともすればその栄誉として「竜」に「ドラコーン」を【後から】当てはめたとも考えられる。
余談だが、ドラゴンを、倒したとされる聖ゲオルギウスにちなんで英語圏では「ジョージ」の名前が良く使われる。
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さて「ドラゴン」はヘブライ語聖書では「タンニーン」や「レビヤタン」と書かれている。
タンニーンは「תַּנִּין」
レビヤタンは「לִוְיָתָן」
となる。
どちらにもタンが使われていて「サタン」にもタンが使われているが、ヘブライ語では「שָּׂטָן」のように全く表記が違う。
ヘブライ語の表記には漢字のようにそれぞれ意味がある。
各々当てはめると次のようになる。
タンニーン「תַּנִּין」→記念、種、仕事、発芽
レビヤタン「לִוְיָתָן」→教え、くびき、仕事、記念、子孫
サタン「שָּׂטָן」→食べる、囲い、子孫
かなり赴きが違うのが分かる。
ヘブライ語で読むとどうも「タンニーン」や「レビヤタン」はあまり悪い意味では無さそうだ。
特に「タンニーン」は創世記で海に満ちたとき神に「良い」とされていることから、海にたくさんいる生き物(創造物)である可能性が高い。
ここでそれぞれの言葉の繋がった意味を並べてみる。
タンニーン→海の巨鯨?
レビヤタン→渦を巻いた
サタン→反抗するもの
海の巨鯨に「?」がついているのは、はっきりした対訳がわからない為だ。もしかしたら全く違う意味かもしれない。
そしてこれらが、英語や日本語では「竜」として同一視されているのだが、私には疑わしく思われる。
ちなみにエバを誘惑した「蛇」は「ナーハーシュ(נָחָשׁ)」となり、各文字の意味は「子孫、壁、食べる」となり、サタンの持つ語感と非常に近いことが分かる。
タンニーンを鯨として捉えると、空を飛ぶという表現に違和感が生まれるが、ここでフラットアースの考え方である「天空の水」を「在る」と仮定すると、太古に鯨が空を飛んでいても不思議では無くなる。
ここからは素人の勝手な推論になる。
タンニーンは巨鯨に類する生き物で竜ではなく、レビヤタンは普通に鯨である可能性が高い。
そして、ドラコーンとタンニーンは別物で全くの他人だ。(ダジャレ🤗)
ドラコーンと誤訳をわざと当てたのは先の立法者「ドラコーン」に関係していると考える。
よって「タンニーン」が「サタン」など「反逆者」と同義語なのではなく、後付けでわざと誤訳した「ドラゴン」の単語がウソであると解釈した。
やはり聖書を正しく理解するにはヘブライ語の習得が必須なのだと今更ながらに思う次第である。
(神がバビロンで言葉を混乱させた=多言語にしたのだから元の言葉に回帰するのは当然とも言える)
この考察に神の導きがあったことを感謝いたします🙏
また皆さまにも神の導きと加護があらんことを🙏✨