無音による「間」の効果
毎週末にゲーム・オブ・スローンズを見ている。本当に面白くてハマっている。昨日やっとシーズン3・第9話「キャスタミアの雨」を見終えた。
(↓↓↓ 以下ネタバレあり ↓↓↓)
この回の最後が衝撃的だった!
おそらく大多数の視聴者が共感できるメインキャストで正義側の一族の数人(僕も思い入れが深かった)が裏切りによってあっという間に殺されてしまうのだ。場面はその一族側の仲間の結婚式。飲んで歌って騒いでの楽しく平和なシーンが一転して殺戮シーンとなり、息を呑む。
え〜!?この人もこの人も殺されちゃうの?
衝撃の余韻を残したまま、エンドクレジットが始まる。毎回違った雰囲気のエンディング曲が流れるが、今回は
無音。
無音が一番余韻を引っ張るのに効果的だ。音によって余計な感情が引き起こされることなく、直前の衝撃シーンが頭の中で繰り返し思い出されて余韻が染み渡っていくように感じれる。
以前に人のキャラクター性のギャップの魅力について書いた。悪いんだけど優しところがある人物など、善と悪の側面の落差が大きいほど魅力的に感じられる。
映像のながれでも同じことが言える。喧騒の直後に静寂があると静けさがより強調される。反対に静寂から突然喧騒に変わってもインパクトが大きい。
今回の映像の流れでは、平和で賑やかな結婚シーンが突如として殺戮に変わる展開の落差があり、そのドラマティックな展開から少し唐突なくらいの切り替わりで無音のクレジットシーンが始まる。
悲壮な音楽が流れるよりも無音のほうが強烈だ。直前のシーンでの人の悲痛な叫び声が無音によってできた「間」の中で繰り返し響いている気がする。
「間」に人の感情が流れ込む。
こういった「間」の演出が人の心を掴む上で大事な要素だ。これは長編のドラマや映画だけでなく僕が作っているような短編映像の中でも使える。無音による「間」、、、いつか僕も使ってみたいと思う。
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