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艸ぬ想い クサヌウムイ

艸ぬ想い(クサヌウムイ)

艸(草)の想いに耳を傾けながら
「つくる」こと「繋ぐ」ことをしていきたい。

人はわりと簡単に大切なものが見えなくなってしまうものだから、いつでもちゃんと自分に立ち返ることができるための、道標のような言葉を自分でも持っていたい。大切なことをいつも自分の胸の真ん中に置いておけるように。

「人間の都合ばかりを押し付けるんじゃダメだよ。
いつでも艸の想いに耳を傾けることを忘れないで。」

「艸ぬ想い」 
そんな私の道標となる言葉。


島に暮らして20数年。村のおじいやおばあから、色々な知恵や手技だけではなく、自然との向き合い方など、たくさんのことを教わってきた。時には目に見えないものとの付き合い方までも。

あの頃色々なことを教えてくれたおじいとおばあは、今はもう空の上から見守ってくれるばかりで、話すことも叶わない。でもふと気づくと、島のおじいやおばあから受け継いだ知恵や手技、そこから着想を得て広がった手技は、今もこの手の中に残っている。

その知恵や手技を、自分の手の中だけで終わりにするのではなく、届けるべきところへ大切に繋ぎたい。おじいとおばあが私へと繋いでくれたように。

繋いだ先で、身近な植物から必要なものをつくる暮らしや、手技を教え教わり合う中で生まれる人と人との豊かな繋がり、田んぼや川や海が守られる暮らしが紡がれてゆきますように。

そんな未来を同じように夢見る人に、繋ぎたい。「大切なものは 目には見えない」その目に見えないものこそが大切なのだと知っている人に伝えたい。だから、オンラインではあるけれど、相手の顔が見えるzoomで、言葉を交わしながら繋いでいきたい。

受け継いだら終わり ではなくて、身につけた手技を用いて、その土地ならではの植物で試したり、色々な形を生み出したり、工夫したり、より美しいものに進化させたり、その地域に合うものに広げてもらいたい。ただ手技を伝えるだけに留まらず、植物のこと、受け継いだ知恵、自然とともに暮らすための採り方など、丸ごとを伝えたい。だから一回きりの会では足りない。

自然との調和の中に在る手仕事を通じ、その向こう側にある自然と繋がりながら、日常のすぐ傍に手仕事がある暮らし。必要なものや欲しいものを自分の手でつくることができる暮らし。自然との調和の中に在る手仕事を通じ、その向こう側にある自然と繋がりながら、日常のすぐ傍に手仕事がある暮らし。そんな暮らしを望む人たちと繋がりたい。

そんな人たちとゆるやかに繋がり、それぞれがそれぞれの場所で自然とともに暮らしていくうちに、いつか大量生産・大量消費とは真逆の暮らしが広がっていって、人の心も暮らしも緩やかに満たされますように。

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