映画レビュー:劇場版ときめきレストラン MIRACLE6
2018/02/13、声援上映に行ってきた!
ついに公開した謎だらけのときレス劇場版、「MIRACLE6」。色々想像しようとするものの、どんな内容なのか皆目見当がつかない。近年、当日までああだこうだと考えるのがクセになってしまっているから、ある意味この謎が謎を呼ぶ謎感はフラットな気持ちで挑むことが出来て良かったのかもしれない。
それではネタバレ含みながら感想を書きたいと思う!
★声援OKでも品格を損ねるわけにはいかない
実は、こういう上映をキッカケに「ときレス」全体が品がない感じになっちゃったらどうしようとすら思っていて、かなり怯えていた。多少なりともいつもとは違う層が劇場に来るはずだからだ。それがすごくいい事なのはわかっているし、まずは色んな人が観て知ってくれることに意味がある。理解しているつもりではいるけどどうしても劇場版は諸刃の剣のような感じがしてしまい…。
が、
実際観てみるとそんな心配は全くなく、いつもの平和な世界が広がっていた!
イメージが壊れるようなこともなく、ちゃんと「ときレス」であった。しかも、ピューロランド公演の終わりから始まって、次のLIVEに繋がるストーリー!!劇場版というから、日常やオフショットを中心に描かれるのかなと思っていたからこれは予想外。時系列がちゃんとしてる上に、何気に重い話も盛り込まれていて、個人的には満足な出来。アイドルの世界って華やかだからこそ闇の部分があるというか、ミラロクには「解散」「事務所社長の過去」「呪い」などアイドルらしからぬタブーがいっぱい出て来る。一番ドキッとしたのは、社長がかつて2人組のアイドル(?!)だったことと、その頃のポスターがボヤッとだけど出てきたこと。さんまとエグジ以外のアイドルの影がちらついたのは初めてでは。なんだあれは?!もっと詳しく教えてくれ!!
★声援上映で訪れる沈黙の恐ろしさを体感
はっきり言って、初日の初回から声援上映なんてハードル高すぎるだろうという話だが、私がここで言いたいのは客席の沈黙ではなく、スクリーンの中の彼らの沈黙である!劇中、新曲をイヤホンで聴く場面でそれは起こった。リーダーズから渡されたイヤホンをシン様とカイト、不破くんとトオルちゃんで片方ずつ分け合いながら聴き入り、、、
しーーーーーーん…
……………。
えっ!!ってなった。そこ数秒だと思うけど、みんなそのまま寝るんじゃないかと思うレベルの無音。あそこで我々がひとこと声援を送らなきゃいけないところだったのはわかったけれど、初見のせいもあって反射的に声なんて出せない。
不破くんが、
「悪くねぇ、攻めた曲だな」
と感想を呟くけど、それもまた面白すぎて…。今思うと、私がミラロクという映画を受け入れられた瞬間だったかもしれない。
★霧島隊長が何回もボケをかまして来る
前からうすら感じてたけど、隊長はおもしろい人である。真面目な顔で、真面目なことを言ってるだけなんだけど、なんかおもしろい。特に、リーダーズが新曲を持ってメンバーに聴かせた後に、自分たちもイヤホンをテーブル越しに分け合いながら聴くんだけど(まだここから抜け出せない)コードの長さに余裕がなくて不自然な体制になってるのに、すかさず「ドリンクを飲む」という強行に出たところは最高だった。それはダテキョーもおなじなんだけど隊長のおもしろさはまた別次元で、いろいろ込み上げて来るものがある。その後もちょこちょこいろんなのがあったけど、私はここがハイライト。
★いつもよりみんな仲がいい
VS LIVEとかでは俺が俺がのバトルを繰り広げているので、そういったものがない劇場版ではなんだか終始穏やかな雰囲気。カイトがナチュラルにエグジップのメンバーに話しかけるところとか口調がホントに優しくて…。そのほかも、ライバルのトオルちゃんに、これから一緒にダンスの練習しようとかメッセージ送ってて、それにちゃんと応えるトオルちゃんとか。全体的に、まるで映画ドラえもん限定で協力的になるジャイアンみたいなノリ。そんなかんじで、みんなのダンスレッスンやレコーディングの様子なども描かれていて、最後に流れる新曲がより重要なものに感じられるようになっている。
★6人で歌う新曲
Never Ever EndingはLIVEのしめに合う、2つのグループの良さを転調で表現していたけど、今回の新曲はエンディングでもオープニングでも歌えそうな今までにないエネルギーに満ちた不思議な曲。こういう特別な曲の時ってそれぞれのグループではやらないような振り付けが繰り出すからいい。すごくいい。早く LIVEで聴きたい。
★お料理
そういえば「ときめきレストラン」の描写がお料理しかない…。でも、お料理はうまそうだった。みんなわりかしご馳走食べてたのに好物とはいえキョーヤさんだけ、たこ焼き食ってたのは少し気の毒になってしまった。もっと栄養のあるやつプリーーーズ!!それが、個性だから仕方ない。それをいうならシン様のジャンボぱふぇもヤバいけど、豪華は豪華だったからいいとするか。
と、いうわけで
ここまでネタバレしておいてなんだけど、いつもは6000円くらいで行く LIVEが1600円で観られてなおかつ大画面というまさにミラクルな映画なので是非劇場まで足を運んでほしい。