私が脇見恐怖症を克服するまで
〜発症編〜
私が脇見恐怖症を克服して3年がたちました。今はもうすっかり視線にまつわる悩みはなくなり、当時は想像もつかなった接客業をして、周りのスタッフとコミュニケーションをとりながら働き、オンラインでカウンセラーをさせていただいています。
ですが、ほんの3年前までは私も脇見恐怖症に苦しんでいました。いつも周りの人の視線に怯えて、職場で話せる人もほんの少ししかおらず、いつもこそこそ何かに隠れるようにして生きていました。
今回は改めて、私が脇見恐怖症を発症した時から、完全克服するまでを振り返ってみたいと思います。
この記事を読んでいただくことによって「脇見恐怖症って治せるんだ!」と希望を持ってもらえたら嬉しいです☺️
23歳で脇見恐怖症発症
23歳の時に脇見恐怖症を発症しました。他の人に比べてかなり遅いです。私がカウンセリングでお話させていただいた方々はほとんどが思春期に発症しています。
(ですが、15歳の頃から社交不安障害と思われる症状はありました。)
きっかけは、本当に些細なことです。職場の方にメールを送ったのに、返事が来なかった。
それだけで私は「嫌われてしまった‼️」と激しくショックを受けました。どうしようもなく動揺していた時に、テレビで視線恐怖症の人のドキュメントがながれていました。
私はその番組を見てとても怖くなりしました。「あぁ、この症状になってしまったらすごく怖いな」そう思ったのを覚えています。するとその次の瞬間から隣にいた妹の視線が怖くなってしまい、いつものように目を合わせられなくなってしまったのです。なんとそこから13年間視線恐怖症に悩み続けることになりました。
※ここでひとつお話しておきたいのですが、このエピソードを話すと「視線恐怖症って人にうつるんですか?」という質問をいただくことがあります。
ですが、私は視線恐怖症が他人にうつることはないと考えています。私がものすごく共感性が高いという特性があることと、その時激しく心が動揺していたことで、私はたまたまその時から急激に視線を意識するようになったのだと思います。このような経験を持つ人は他に聞いたことがありません。
視線恐怖症の方は「私の視線恐怖症を誰かにうつしてしまうかも」という心配をされる方も多いですが、それはないので安心してください。ちなみにこれまで100人以上の脇見恐怖症の方と話してきましたが、誰かからうつってしまったおっしゃる方は1人もいません。
最初は正視恐怖症と自己視線恐怖症だった
そのテレビを見た日から、私は両親以外の人と目を合わせるのが怖くてたまらなくなってしまいました。
これまで、まったく意識していなかった対面でのデスクワークがとてつもなく苦しいものになりました。
目を合わせるのが怖い。自分の視線が迷惑かけてる気がする…
どんどん視線を意識するようになりました。
では、視界に入ってる人のことはどうしたらいいの?ふとそんな疑問がわきました。そして、そこから脇見恐怖症が始まりました。
そもそもデスクワークでひどかった肩こりがさらに悪化したり、そもそも人と関われないのにさらに人が怖くなり、ここからの13年間はまさに生き地獄でした。
視線恐怖症を治すべく模索の日々が始まる
あまりに視線恐怖が苦しくてある日、私は仕事を休んでしまいました。
その日私は大きな図書館に出かけ、この症状に関する情報を得ようとしました。しかし、視線恐怖症に関する本はどこを探しても一冊も見つかりませんでした。
色々探し回りましたが、ネットでほんの少しの情報が見つかっただけでした。ですが、その治し方など詳しい情報は一切見当たりませんでした。
どうやら私の1番辛い症状のことを脇見恐怖症というらしい。ということだけ分かりました。
しかし、その治し方、治った人がいるのか、世の中に何人くらいいるのかなど、まったく分かりませんでした。
私は孤独感と絶望感でいっぱいになりました。
(次回へ続く)
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