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【脇見恐怖症】人って案外視線を気にしていないという話

こんにちは!梅雨で毎日ジメジメしてますがみなさんお元気ですか?さっき散歩に行ってきたら汗でベタベタです。

さて今日は、人って案外視線を気にしていないという件についてです。
脇見恐怖症などの視線恐怖があるとつい、周りの人とのいろいろな出来事を自分の視線と関連づけて考えてしまうものですが、私自身が脇見恐怖症になる以前のことで「昔はまったく視線のことなんて気にしてなかったんだなぁ」「人って案外視線に無関心だよな」と思ったエピソードを紹介したいと思います。

マッサージ機のオヤジのこと

ひとつめは、私が大学生の頃の話です。当時から社交不安症バリバリでしたが、まだ視線恐怖症ではありませんでした。

その時私は、西東京市の大型スーパーの家電売り場でバイトをしていました。
本当は可愛い雑貨屋さんで働きたかったんだけど…「生活雑貨」ってくくりで面接受けたら家電売り場だったんですよ😂

家電売り場は平日はそこまで混雑もせず、スタッフもほとんどがおじさんばかりで非常に平和な空間でした。(みんないい人ばかり)初めてのバイトだったので相当気もきかなかったですが、みなさん可愛がってくれました。

週4日働くなかで、私はあるお客さんのことが気になりました。
不快とか嫌な感じではなくなんとなく「?」と気になった。その人は50代くらいのおじさんでした。でもなんで自分が気になったのかがしばらくわかりませんでした。
でも、ある時やっと気づいたんです。そのお客さん、私のレジの前を通る時必ず私と目を合わせて通り過ぎるんです。

あ、目を合わせるからあのおじさんが印象に残ったんだ。と、かなり経ってから気づきました。で、こちらもペコリと頭をさげる。みたいなことが続きました。そしてそのことを社員の人に話してみると、「あの人は毎日マッサージ椅子に座りにくるオヤジだよ」と教えてくれました。マッサージ椅子売り場に目をやると、確かに!そのおじさんがマッサージ椅子に座って気持ちよさそうに目を瞑っていました。

「うわーあのおじさん、毎日無料でマッサージ椅子に座るマナー違反のお客さんだったのか‼️」
おじさんはもしかしから無理でマッサージ椅子に座るのが後ろめたかったのかもしれません。だからレジにいる私を一瞥していたのかも?

それは当時のその人に直接聞かなければ分かりませんが、とにかく、私はその人が毎回目を合わせてくることにしばらく気づかなかったんです。気づいてからもそれ自体を不快とは思いませんでした。ですがマッサージ椅子を買う気もないのに毎日利用して、ただ去って行くその厚かましさが嫌になり、「マッサージ機のオヤジ」と心の中で呼んでいました。

元彼の話

社会人になって働き始めたばかりの頃の話です。当時付き合っている彼がいました。仮にその人をAくんとしましょう。
私とAくんは友達の共通の知り合いということで出会いました。
2人ともなかなかのアトピー体質だったり、音楽が好きだったり色々あい通じるものがあったんだと思います。あと、心を病みやすいという点でも私たちはよく似ていました。

ひとつ年下だったAくんは私より後に新社会人となったわけですが、それまで「下剋上出世する‼️」と息巻いていましたが、慣れない夜勤が始まるとみるみるうちに疲弊してゆきました。

元気をすっかり無くしてしまったAくん。週末には大体毎週会っていたと思うのですが、話をしていてもなんとなく楽しくない。一緒にいるのになんか一人でいるように寂しい。なんか…むなしい。なぜ、そのように感じるのだろう?前は楽しかったのに、最近感じるこの感覚の原因はなんだろう?と改めてAくんをジーッと見つめて考えました。

するとあることに気づきました。
「Aくん、私と話す時一切目を見ていない😱」

何か話す時も、こちらの話を聞く時も、気づいたらAくんは完全に私から目を逸らしていたのです。
そこで、私はAくんが私と目を合わせるまでジーッとさらに見つめました。
でもそらすそらす。全然合わせてくれない。そこで「目を見て」と言ってみました。

すると、信じられないことにAくん自身も自分が私と目を合わせないで話していたことにその時初めて気づいたというのです。「そうだな。俺アミと全然目を合わせてなかったよな」と。(話を聞くと、どうやら彼はそのころ抑うつ状態だったようです。)それ以来また元のように普通に目を合わせて会話するようになったのですが、


私は、好きな人がまったく目を合わせてくれないと言うことが何日も続いたのに、それにしばらくは全然気づかなかったということです😅
好きな人なのにですよ?好きな人ですら‼️脇見恐怖症になる以前の私は他人の視線のことなんてなーんにも考えてなかったんです😆そんなことある⁈って感じですが本当の話です。

そして驚くことに、目を合わせなかった本人も自分が私と目を合わせていなかったことに気づいてなかったという…一体どう言うことなんだか…

まとめ

これらのことは実際に脇見恐怖症になる以前の私が体験したことです。
マッサージ機のオヤジはともかく、当時付き合っていた彼氏ですら私は目を合わせてくれないことに気づかずに過ごしてました。(何日間くらいかは分からないけどしばらく続いてたと思う)
ということは、人はまったく見ず知らずの通りすがりの人の視線など、周りの人は少しも考えていないと思います。

私自身も脇見恐怖症が治ってからは、人の視線について考えることがほとんどなくなりました。そして、周囲の人と会話していても、「あの人の視線が…」などと視線にまつわる話題をまず聞いたことがありません。

本当はみんな視線というものをそこまで意識していないものなのです。これはあくまで私の体験した話ですが、少しでも「そうなんだ!」と安心してもらえたら嬉しいです。

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