残された民7000人と目に見えない神の援軍
■ 残されていた7000人の民
アハブ王からカルメル山での出来事を聞いたイゼベルは烈火のごとく怒り、 エリヤを殺すと、エリヤに告げます。するとエリヤはイゼベルを恐れて逃亡し、 実に40日40夜歩いて、シナイ半島のかつてモーセが十戒を授かった神の山 ホレブにまでやってくるのです(Ⅰ列王記19:1~8)。
ほら穴にいるとき、 「エリヤよ。ここで何をしているのか。」 (Ⅰ列王記19:9)と神様はエリヤに尋ねられます。
エリヤは答えます。 「私は万軍の神、主に、熱心に仕えました。 しかし、イスラエルの人々はあなたの契約を捨て、あなたの祭壇をこわし、 あなたの預言者たちを剣で殺しました。ただ私だけが残りましたが、 彼らは私のいのちを取ろうとねらっています。」(Ⅰ列王記19:10、14)
その直前の450人のバアルの預言者を前に一人で敢然と戦い、大勝利を収めた面影はなく、すっかりエリヤは気弱になっています。 ひとり頑張ってあの大勝利を成し遂げたのに、イスラエルの人々の中でいまや主に使える人間は自分たった一人で、しかも国中が自分の命を狙っている、もう耐えられない、 と「私は先祖たちに勝るものではありません、はやく命を取ってください」と泣き言を言います。
そのとき、御声が来ます。
「主の働き人はおまえひとりだけではないよ。わたしはイスラエルに、バアルに膝をかがめない者7000人を残しておいた」 と
(Ⅰ列王記19:15~18)。
■ 目に見えない神の援軍
シリアの王は,神の預言者エリシャを捕らえようと捜していました。そして,丘の上にある,城壁に囲まれた都市ドタンにいることを突き止めます。夜のうちに,王はドタンに馬や戦車や軍隊を送ります。夜が明けるころには,軍勢は都市を取り囲んでいました。
エリシャの従者が朝起きて外に出ると,預言者を捕らえに来た軍勢が見えました。「ああ,ご主人様! 私たちはどうしましょうか」と言う従者に対し,エリシャはこう言います。
「恐れてはならない。わたしたちと共にいる者は,彼らと共にいる者よりも多いからだ」。
それから,「エホバよ,どうぞ,彼の目を開いて,見えるようにしてください」と祈ります。
直ちにエホバはその従者の目を開かれたので,彼が見ると,見よ,山地はエリシャの周囲の火の馬と戦車で一杯であした。
(王二 6:15-17)
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