あの活動的な平安
ほんとうの内的進歩が行われる仕方には、つねに3つの段階がある。
第1の段階は感激であり、さながら枯れ柴を燃やすように、勢いよくパチパチと音を立てて高く燃え上がる火焔である。
第2の段階は、この炎々たる火がいくらか消え衰える状態であって、つい先ほどまで火焔そのものであった人と同じ人間とはとうてい信じられないことが多い。
第3の段階は、いつまでも燃え続ける石炭の火の、たえまなく暖かさをあたりにひろげる、静かな、変わりない焔に似ている。そこにはもはやすこしの動揺も変化もなく、その有益な働きは誰にもはっきりわかる。
人間の精神がなにか大事な問題で、この最後の段階にまで達したならば、それは内へむかっては平和、外へむかっては力と呼びうるような、あの活動的な平安を得ることになる。
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『眠られぬ夜のために 第一部』 9月7日
避けられるかぎり、どんな生き物をも、なるだけ苦しめないように、本気に心掛けねばならない。この方が、われわれが現実に行っている慈善行為よりもむしろ価値がある。
『眠られぬ夜のために』 9月9日
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