黙示録講解は20章で突如中断された

『黙示録講解』はスエデンボルグの遺稿で、死後に発見されたものです。

静思社で翻訳されたものは12巻の大著となっていますが、いかなる理由からか、20章まで解説してきて、そこで断筆してしまいます。だから、肝心の、これからどうなるのというキリスト教会の世の終わりに生きる私たちが一番知りたい部分、21章、22章の解説がありません。


『黙示録講解』はそこで止めてしまい、あれだけ大部の著作を、スエデンボルグ自身は出版する意向もありませんでしたが、断筆した後『啓示による黙示録解説』という、分量的には『黙示録講解』の4,5分の1くらいにコンパクトに解説した著作を書き上げて出版しており、こちらには最終章までその内的、予言的意味が開示されています。


思うに、黙示録の21,22章の部分の解説は、その後の啓示のうちのヨハネの黙示録の部分にも記されていますし、さらに詳しくは、これから与えられる啓示で明らかになってくるのではあるまいか、と期待しています。

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