Schoo受講メモ「発注・受注はコミュニケーションでできている」
こんにちは。ひっこです。
先日、カイシトモヤ先生のSchoo新講座「創造性を育てる デザインコミュニケーション入門」の第1回目を受講してきました。
全6回講座の第1回目です。
以前、Schooで行った単発講座「失敗しないデザイン発注」をもとに、デザインに関わるすべてのビジネスパーソンに向けてご本を執筆されたカイシ先生。その著作『すべての仕事はデザインから始まる。』(カイシ先生曰く講座をもとに95%加筆したそうです!)を下敷きにした新講座。
Schoo講座発のご本が、パワーアップしてSchooに講座として還元された形です!
カイシ先生ご自身は、デザイナーを取りまとめるアートディレクター(オーケストラの指揮者のような立場。デザインの現場のプロジェクトリーダーですね)であり、大学でデザイン領域の講義を持つ教授でもあるお立場。
そのご経験から、「デザイン発注」について、発注する側であるビジネスパーソンに視点を置いて執筆された本です。
デザインコミュニケーション=対話
では、デザイン発注に必要なことは何なのか…。
突き詰めれば「対話」に尽きる、ということをご教授いただきました。
一方通行ではなくて、双方向。
デザインを依頼する側は「発注して終わり!」ではないのです。発注したら、デザイン発注者はそのデザインに最後まで責任を持つ。最終確認するのも、世に送り出すゴーサインを出すのも発注者です。
よりよい制作物をデザイナーと生み出すために、発注者側が持っているビジョンを、いかにデザイナーに伝わるように、どのような手法で伝えていくのか。ここに大きな課題があるように感じました。
そして、この「発注」という仕事単位。何もデザイナーと発注者だけの間でだけ起きているのではないのです。上司と部下との間で、企業と協力会社との間で、そして恐らく家庭の中でも。
これも広義の意味では発注。
そう考えると、毎日ものすごい数の発注が、家庭で、職場で、飛び交っているのです。
発注とは、自分ができないことや、自分がやったよりも他の人にお願いしたほうが効率がよいことを依頼する、ということ。
では、どうしたら最大限のパフォーマンスが返ってくるように、発注できるのか。その答えがこの講座に詰まっています。
先ほどの家庭での例を考えてみると…
汚れたユニフォームは、汗で汚れただけなのか。練習中に雨が降ったりしていないか。泥だらけなのか。明日また必要なのか。
妻は牛乳を何に使うのか。飲料用なのか、料理用なのか。特濃が好きなのか、それとも今は低脂肪牛乳が好きなのか。
依頼された側から確認することも必要だけれど、依頼(発注)するときに、依頼する背景や情報を付け加えてあげたら、受注された側はすんなり仕事に取り掛かれますよね。
恐らく、よりよい発注というのは、そういうものなのだと感じました。
もし、さきほどの<帰りに牛乳を買ってきてと頼んだ妻>が、実は今日は体調が悪くて夫に買い物を頼んだのだとしたら、
夫側から牛乳を買ってくるだけでなく
「夕飯は出来合いのものを買ってこようか?」という提案や、
「今夜は早く帰るから、他に必要なものがあったらあとでLINEで教えて」
というような気づかいができて、妻に感謝されるかも知れません。
発注者側からのコミュニケーション、そして受注者側からのコミュニケーション。その対話が大切なのです。
カイシトモヤ先生の新刊を買おう!
ここまでツラツラと私の解釈と例文で書いてしまいましたが、『すべての仕事はデザインから始まる。』この本をぜひ読んでください!
先生の言葉で、デザイン発注とは何なのか詳しく書かれています。
本は良い。しかし、ライブの授業はさらにわかりやすい!
そして、Schooの講座も、ぜひ。
先生の言葉で、本を読んでいない人にも分かりやすく、本を読んだ人にはもっと深く知ることができるように授業が組み立てられています。
スライドを彩る先生描き下ろしのイラストと、味のある「たとえ」が秀逸なので!
第1回目はマグロに注目ですよー!
Schoo会員登録のススメ
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思ったこと「デザイナーと発注者をさえぎる壁」
ここからは、私が授業中にふと思ったこと。
デザイナーさんは職人だから、社外の人とのコミュニケーションが苦手。
デザイナーさんは忙しいから、対話の場に連れてくることが難しい。
デザイナーさんに発注内容を橋渡しするために、営業やアートディレクターがいる。直接、発注側から目的の共有なんてできない(ケースも多い)。
などと、チラリと思ったのですが、これはデザイナーさんに対するステレオタイプな偏見だな、と反省しました。
対話しようとする努力でより多く伝えることが、きっとできるのではないか、と。
プロジェクトの規模や内容にもよりますが、そもそも、デザイナーと直接対話できない、というのはこちら側のあきらめのように感じました。それこそ丸投げですよね。
大きなプロジェクトだと、末端のデザイナーさんと直接の対話はできないとしても、キックオフミーティングなどで、発注者から直接目的を共有する場を設けたい、と提案したり、間を担うディレクターさんとメール、オンラインミーティングなどで密にコミュニケーションを取ることで、実際に作業するデザイナーに意図が伝わりやすくなるのではないかと感じました。
場合によっては、受注者である先方のチーム構成や、担当デザイナーがどのような方なのかをヒアリングして把握しておくのもコンテクスト(相手側の背景)の読み込みの一つですよね。
デザインコミュニケーション=対話をあきらめないこと。
「あきらめたら、そこで試合終了」だと、某バスケ漫画の有名な指導者がおっしゃっていましたね(笑)。
対話の積み重ねがとても大切だと感じます。
次回、9/27(水)「デザインプロセスの秘伝レシピ」
私もまだ、デザインコミュニケーション入口に立ったばかり。
次回も刮目して授業に参加したいと思います。
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