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DTP Transit セミナー「デザイン、学びのしくみ」受講メモ(その2)
こんにちは。ひっこです。
昨日アップした「デザイン、学びのしくみ」セミナーの受講メモの続き、「その2」になります。
2023年7月29日
「デザイン、学びのしくみ」遠藤 大輔 先生
遠藤大輔 先生 略歴
美術の勉強をしたいと思って、デザイン科のある高校に進学したが、親の転勤で高3のときにアメリカへ。
1999年、スクール・オブ・ビジュアルアーツ(アメリカ、ニューヨーク州の大学)を卒業。
卒業後、大きな有名デザイン事務所に就職、その後小さなデザイン事務所へ転職。現在は主にフリーランスとして活動中。
ビズリーチのスタートアップ時代にロゴデザインに携わる。
並行して、非常勤講師として大学で美術を教えるように。
一時帰国した2009年頃には武蔵野美術大学で教鞭をとったことも。
現在はプラット・インスティチュート(アメリカ、ニューヨーク州の大学)に在籍し、コミュニケーション・デザイン学部で教鞭をとる。
デザイナーと美術講師として二足のわらじ。
年、1000人を超える教師たちの中から傑出した教員として選ばれ、Distinguished Teacher Award(最優秀教員賞)を受賞。(!!!!!)
セミナー中、終始ご謙遜されていらっしゃいましたが、やはりものすごいお方です。
セミナー「デザイン、学びのしくみ」の内容
遠藤さんが先日出版された『デザイン、学びのしくみ ニューヨークの美大講師が考える創造力の伸ばし方』の中からのいいとこ取りの抜粋+α。
遠藤さんが挫折や試行錯誤を通して、気づいたことを、後学の私たちのために分かりやすくセミナーにまとめ、伝えてくださいました。
やる気の問題
デザイン教育のカリキュラム
デザインの課題
1. やる気の問題
5つ取り上げた問題の中で、もっとも大きな問題は、
「学習性無力感(固定思考)」
やる気のなさは、どうしようもない経験ゆえに「学習」されてしまったもの。
生まれつきではなく、後天的に学習してしまったものがほとんど。
ポジティブな経験を重ねることで、やる気は「学習」できる。
(成長志向に)上書きできる。
そう、言い切ってくださったことは励みになりました。
やる気を育てるのもトレーニングなのですね。
「交換条件つきの報酬」
→これは子育てでも、ついつい使ってしまう悪手ですね。内省。
できるから、面白い、だからやりたくなる!
上手くなるから、もっとやりたいと思う。
2. デザイン教育のカリキュラム
何を、いつ、どんな順番で、学ぶか?
スキルを分解して、細分化して、学ぶ。
授業「視覚化・模写」(ドローイング)の紹介
ドローイングの授業を紹介する中で、なぜドローイングを学ぶのか、その理由に触れられていました。
表現の訓練はもちろんのこと、観察力を養うためだそうです。
描くと見るがワンセット。
左脳で記号的に見て捉えることで、デッサンが歪む。
日本語のような複雑な文字を書くことができる方が、絵を描けないはずがない!
描けないのではなく、描くための技術と、それ以上に観察力が圧倒的に足りないのだということでした。
セミナーでご紹介されていたのは、この本!
2021年度版の出版社のページリンクを下に載せておきます。
『決定版 脳の右側で描け』
手で捉えるのではなく、目で見る。
授業「タイポグラフィーとインフォメーションデザイン」の紹介
こんな授業を、学びたかった!
抜粋がこちらで見られますので、どうぞ!
〈デザイン、学びのしくみ〉から10分の抜粋版。
— DTP Transit (@DTP_Transit) July 30, 2023
フル版はnoteにご用意しています。https://t.co/LcHCHbiPfe
出演:遠藤 大輔さん @Endo0226#デザイン学びのしくみ pic.twitter.com/obrjfcgFv7
時代背景と、象徴する基本的な書体を学びながら、書体の選択肢を広げていく。
タイポグラフィは理解しやすくデザインの基本の「き」。
ここでも「分かる→できる→役立つ」のサイクルですね!
成長志向は「学び」を加速させる。
学ぶ順番、カリキュラムが大事。
上手になるからやる気が出る
やる気がないのは自分のせいではない
必要なのは「学ぶしくみ」
3. デザインの課題
授業「ブランディングとメッセージ」の紹介
授業「製品・環境・素材」の紹介
3年生の授業「製品・環境・素材」での学生の作例と解説のあと、セミナー受講生にも
課題:マイタイプが遠藤先生から提示されました!
![](https://assets.st-note.com/img/1690775981292-2bU5VKWUE2.png?width=1200)
夏休みの大人の自由研究にいかがですか?
詳しくはぜひ講座を見てみてください! 永久保存版!
「デザインは学び方を知っているだけでは上手くならない」
=インプットと同時にアウトプットもしなくては!
私が学んだこと
やる気は「学習」できる!
やり方は、やってみないと分からない!
まずは、はじめてみよう!
今の私はノンデザイナーで、今すぐ何か作品(ポートフォリオ)を作るわけではないけれど、興味が高い分野(タイポグラフィ)のお話が聞け、それ以上に学び続ける上で実のあるセミナーでした。
今回のセミナーはデザイナーやデザインを学ぶ方だけでなく、学生、生涯学習に取り組んでいる方、そして何かを教える立場にある方(会社で部下を持つ方や、育児をしている親御さん)にも受け取るものの多い内容だったと思います。
先生のセミナーに出会えて、聞くことができて、とても幸運です!
「学びの報酬は成長であるべきだ!」
さあ、学びをはじめよう!
(番外編)クリエイターと睡眠の質
冒頭のオープニングトークで、司会の鷹野さんと遠藤先生が睡眠について話されていました。このお話が興味深かったです。
鷹野さんはショートスリーパー、夜3~4時間+お昼寝でOK。
遠藤さんは7~8時間睡眠。お昼寝必須。
私も遠藤さんタイプなので、鷹野さんの睡眠サイクルがうらやましい!
でも、こうやって多岐にわたって活動的にアウトプットできるのは、長年の睡眠研究の賜物なのですね。
夜更かししてしまうと眠いけど、きちんと決めた時間に起きて、昼寝で補うスタイルに近づけていきたいです。
限界を感じてとる昼間の15分のお昼寝の質は、確かにとても高いと思います!
Kindle版、買いました!
「買わなくていい」と言われると買いたくなるあまのじゃくです。
遠藤先生、素晴らしいセミナーありがとうございました。