女王蜂がいなくなってから
6月3日、女王蜂が帰ってこなくなってしまいました。
どこかで事故にあって死んでしまったのかもしれません・・
巣を下から撮影してみました。
繭になった幼虫が一つ見えます。
繭の下にあるのは卵です。
繭が羽化したあと、この卵の幼虫がこの場所で
大きくなる仕組みです。
よく考えられていますよね(^^)
女王蜂が頑張って子育てしていこうという
姿勢が感じられました。残念です・・・
このまま巣をお世話する女王蜂がいないまま、
どうなってしまうのか
見守ることになりました。
もしこの繭が無事に働き蜂になれたら、少しは希望が持てるのですが・・
以前も女王蜂が帰ってこないまま、繭が羽化しないまま
廃巣になってしまったことがありました。
望みはかなり低かったのですが、信じて見守ることにしました。
アシナガバチ観察中に出会った虫たちです。
6月1日 アンダソンハエトリ
6月3日、アシダカグモ
6月11日 タケトラカミキリ
美しい模様をしています。
6月15日 洗濯機の上のアシダカグモ
6月11日 繭が三つに増えました!
希望が大きくなってきました!!
6月21日、一匹の働き蜂が羽化しました!
若干小ぶりの働き蜂です。
羽化したばかりの蜂は目が黒いです。
(次第に赤い目になっていきます。)
誰もお世話するものがなかった巣でよく頑張ってくれました。
感涙です(^^)
羽化したばかりなのに、せっせと幼虫のお世話を始めています。
以前の観察では、羽化したての1~2日は巣の上でゆっくり過ごし、
女王蜂から肉だんごをもらって食べたり、もらった肉団子を噛み噛みして、
幼虫に与える練習をしていました。
この働き蜂はたった1匹で巣を支え始めました。
がんばれ!!
6月22日、二匹目の働き蜂が羽化しました!
十分のごはんをもらえていなかったためか
2匹も小さめです。
1匹目の蜂は外に狩りに行っているようです。
6月25日、3匹目の働き蜂が羽化して一気に
にぎやかになってきました(^^)
仲間が増えて蜂たちも嬉しそうです。
羽化して時間がたった蜂の目は
このように赤くなります。
6月26日 巣の上の2匹の目は黒く、下にいる蜂の目は赤いです。
羽化後まもないかどうかがわかります。
6月27日
無事に働き蜂3匹体制で巣の運営がスタートしました。
司令塔の女王蜂を失ってから24日間・・
ごはんをもらうこと、巣のケアもないまま
生きることをあきらめなかった蜂たち。
一時期、ご飯をもらえていなかった時間があったためか
羽化した働き蜂たちはみな小柄でした。
それでも、立派に成虫になり巣を運営し始めました。
コロナ渦で不安な中、厳しい自然の中でもしっかりと
生きている働き蜂の姿は、私の心を強く動かしました。
生きることは、前を向くこと
生きるとは、信じること
生きるとは、家族や仲間を支えること
命にとって大切なのはそういうこと。
この小さな生き物にとても励まされました。
勇気と元気をもらいながら、私の観察は続きました。