見出し画像

【第596回】自民党総裁選、大特集!第28代総裁選は誰だ!?(2024/09/18) #山田太郎のさんちゃんねる【文字起こし】

文字起こし元の配信動画

発言者:
(山田さん) 山田太郎 参議院議員
(小山さん) 小山紘一 山田さんの秘書 その1
(小寺さん) 小寺直子 山田さんの秘書 その2


今日の内容

(山田さん)
はい始まりました。山田太郎のさんちゃんねるです。今日は総裁選特集ということで、大変重要な回になると思います。今日は、皆さんのコメントをぜひいろいろいただきたいと思っておりまして、誰に私の票を入れるのか、重要な参考にしていきたいと思っています。

国会議員票が、特に決戦投票では重要だと言われる中で、私は無派閥でやってます。どこの陣営にも属さないという形でこれまで来ていますので、毎日いろんな陣営から電話がかかってきているんですけど、その選択を皆さんにお任せしたいということで、ぜひ「この人のこういうところがいいから、この人がいいのではないか」というご意見を、どんどん今日はチャットにも書き込んでいただきたいと思っています。

そして、私の応援団であるオンラインサロンのディスコード会員の方にも、後でぜひご意見を直接いただきたいと思っておりまして、やはり私はネットで選ばれていますので、そういった意味で皆さんからのネットの声を重要視したいと思っております。ぜひ、いろんな声をいただきたいと思っています。

各種テレビとかメディアでは、毎日のように自民党総裁選を伝えていますが、なんとなくこう、悪口じゃないんですけど、手厳しいことを言います。それはそれで大事なんですけど、私の場合は全候補者を応援したいということで、人となりとかで、私自身いろいろ付き合いもある候補者がたくさんいますので、その裏側というか、自民党にいる同僚議員というとちょっと偉そうに聞こえるかもしれませんが、そういう立場から「この人はこういう人だ」というところで、できる限り良いところ、つまり「この人が総裁になったらこんなことが実現するんじゃないかな」というような点を中心に、私しか伝えられないような内容を今日たっぷり皆さんにお伝えしていきたいと思っています。

第28代総裁は誰だ、ということで、9人もの候補者が今回名乗りを挙げましたが、今回の総裁選の率直な見え方、感想を、小寺さん、どうですか?

(小寺さん)
過去最多の候補者というのは、いろんなところで取り上げられていますけども、私も党員として、一国民として、やっぱりこれだけ多くの候補者が出るということは、選択肢が広がっているということ自体が、非常に良いことだなと思っています。あとは、やっぱり人材の豊富さを自民党に改めて見せつけられた、と言いますか。40代の方から経験豊富な閣僚経験者まで、幅広い方が出ていらっしゃるので、逆に選択肢が多すぎて、どの方がいいかわからないという声も多く聞きます。逆に、今日この番組を見ていただいて、新しい一面を知っていただければと思っています。

(山田さん)
次は、小山さん、どうぞ。

(小山さん)
いろいろと、初代の鳩山さんから27代の岸田さんまで見てくると、やはり40代の総裁というのは自民党でまだ誕生していないということです。40代の候補者としては小泉さんと小林さんがいますが、若ければいいというわけではないんですけれども、小寺さんが言っていたように、若い人からベテランまで幅広く候補者が出ている中で、誰のどの部分にみんなが期待して評価し、投票するのかが非常に気になっています。

ディスコードの皆さんや、今回視聴されているさんちゃんねるの視聴者の皆様からも、いろんなコメントをいただき、山田さんと一緒に参考にさせていただければと思っております。

自民党総裁選概要

(山田さん)
はい、ということで、私も誰と仲が良いか、誰とご飯を食べたことがあるかなど、候補者について知っている限りの情報を皆さんにお伝えしていこうかな、と思っています。さて、まず最初に、総裁選のスケジュールを含めて概要から説明したいと思います。9月12日に9名の候補者が決まり、総裁選挙が始まっていますが、9月27日に投開票が行われます。

(山田さん)
これは自民党本部のホールで行われると思いますが、既に自民党の党員、党友に対して選挙はがきが届いているかと思います。小寺さん、届いた?

(小寺さん)
私、まだちょっとポスト見ていないんです。昨日か今日届いているはず。

(山田さん)
24日までに投函してください。26日締め切りなので、この党員・党友の票と、最終的に自民党所属の国会議員の票で総裁を決めるということです。それから、注目すべきは9月22日、23日、24日にネットによる政策討論会が行われますので、それぞれの候補者の政策を聞けるのではないかなと。

(小山さん)
9月19日まで質問受付中です。

(山田さん)
ぜひ質問を投げてもらえればと思っています。ネット以外にも、愛知、福島、石川、沖縄、愛媛、大阪、鳥取と、結構忙しいですね。できるだけ各自が自分たちの有利な場所で開きたいということなんだと思いますが、最後はオンラインで行われるようです。

(山田さん)
今回の総裁選の特徴は、前半戦は何といっても、党員・党友票を集めることが重要です。決戦投票に残らないと意味がないので、決戦投票に残るためには国会議員票を固めるのも大事ですけど、党員・党友票もかなり大事です。

(山田さん)
前回の総裁選の雰囲気をお伝えしたいんですが、前回の岸田総裁を選ぶとき、品川プリンスホテルで行われたときの模様を少し写真で見てもらおうと思います。本当にこのときも候補者4名ということで、自民党の歴代の中でも割と多い感じでした。

非常に緊迫した雰囲気で、このときは河野さん、岸田さん、高市さん、野田さんの4人が出馬していて、1回目も2回目の決戦投票も岸田さんが勝ちました。1回目1位は河野さんではないかと言われていましたが、僅差で岸田さんが勝ったことで、会場内はどよめきました。

河野さんと岸田さんが1位と2位になり、決戦投票の結果、都道府県票は河野さんが多かったものの、岸田さんが圧勝して総裁に選ばれ、その後の首班指名で岸田総理が誕生したという流れです。

さて、今回自民党総裁クイズなんていうのも少しやってみたいと思うんですけども、第27代までの総裁、果たして皆さん、それぞれ名前を言えますかね? いろんな評価があるみたいですけれども、「THE MATCH」ということで、時代は「誰」を求めるのか?というポスターが今も自民党本部に大きく貼ってあったりするんですけれども、これはそれぞれ誰なんでしょうかね?

(小山さん)
山田さんもいろいろとアドバイスをしている。自民党の広報が頑張って、ツイッターなんかでもこれを出していますね。

(山田さん)
平井広報本部長がアイデアを出して作ったと言われていますけれども、正直、僕がこれを見ると、お年寄りばかりが写っているので、今回の若い候補者が出ている状況には、ちょっとイメージが違う感じがします。どちらかというと、今の候補者を並べた方が良かった気もしなくもないですが、とはいえ、今日は候補者に対しては優しく、温かく進めていこうということです。

(山田さん)
これまでの第27代までの自民党総裁が写真になっているということです。さて、これまでの総理総裁、特に総裁一覧ということで、在任日数がどうだったかも見ていきたいと思います。非常に長かったのは佐藤栄作さん、総裁・総理として2774日です。

(山田さん)
これを抜いたのが安倍さんです。第1次と第2次、特に第2次では、第25代総裁として2906日、約7年半務め上げましたので、総理として最長ということになりました。実は昔、総理と総裁が違うケースもありました。これは河野洋平さんの場合で、彼は総裁にはなりましたが、総理にはなりませんでした。

もう一つの例は谷垣さんです。谷垣さんも総裁になりましたが、総理にはなりませんでした。谷垣さんは私の高校の先輩で、きっと総理になるだろうと思って期待していたんですけど、選挙では勝ったものの、いろんな事情がありまして、総裁選に出られなかったんです。その後、安倍さん、菅さん、岸田さんという流れになりました。

(小山さん)
就任時の年齢が赤で示されています。左側にある列の中で、50代が結構いますが、一番若いのが安倍総理の最初の時で、52歳です。

(山田さん)
田中角栄さんが54歳で、安倍総理は52歳でした。今回の候補者次第では、それよりも若い可能性があるということで、年齢的にも注目されています。アメリカの大統領、例えばトランプ候補もバイデン候補も高齢でしたが、アメリカではケネディ大統領やオバマ大統領は若かったですね。

40代で大統領になるのは当たり前でしたし、今も諸外国を見ても、40代の大統領や首相がいます。日本でも40代の総理が生まれるかどうかが、いろいろ噂され、期待されています。

(山田さん)
今回、9人の候補がいますが、国会議員20人の推薦が必要です。それぞれ誰が応援団になっているかも見ていきたいと思いますが、20人集めるのは毎回大変です。推薦人がそれぞれ20人なので、これで180人、自民党の国会議員は今367人いるので、約半分が推薦人です。

まだ態度を表明していない国会議員が90人くらいいて、その90人がどこに投票するかが鍵となります。つまり、その1票は私たちが持っているということでもあります。それを決めるのは、今日この番組を見ている皆さんかもしれませんので、ぜひいろいろご意見をいただきたいと思います。

さて、この立候補した人たちから、まずは1回戦。これは国会議員367票と党員票367票、合わせて734票から選びます。さっき言った投票用紙に書かれたものをそれぞれの人数で割り当てられて、党員票が決まります。国会議員票と党員票を合わせて過半数、つまり367票以上取った人がいれば、その段階で総裁が決まります。

1回で決まることもありますが、今回想定されるのは、どう考えても論理上、いわゆる180名の推薦人がいるため、多分1回戦では決まらないでしょう。そうなると、上位2人が決勝戦に進み、国会議員票プラス都道府県票、都道府県票はそれぞれの都道府県で最も多く票を得た候補者が1人選ばれ、それと合わせて414票の中から選ばれます。

上位2人に残るかどうかは、党員、党友票をどれだけ巻き込めるかが大変重要な局面です。そして、決戦投票になった後は、どちらかというと国会議員票の重みが強くなる仕組みです。

これに関してはずっと「2回戦も党員に選ばせろよ」という声があり、ネットで選べるようにするべきだという議論もありますが、いずれにしても、現状では自民党本部で行われる2回戦の選挙によって決まります。

この2回戦は結構クセ者です。1回戦で敗れた候補者の支持者たちが誰の応援に回るかによって、歴史が動くこともあります。インターバルはほぼなく、5分間ぐらい準備する時間があって、そのまま2回戦に進みます。

途中で休憩を挟まずに進むので、誰に投票するかをじっくり相談することができないんです。だからこそ、2回戦に進む前にどの候補に投票するかを事前に決めておくべきだ、とよく言われます。そんな感じで、実際に決まっていきます。この辺の仕組みについて、小山さん、何かありますか?

(小山さん)
はい、やはり決戦投票というのが非常に鍵になると思います。今回のように9人も候補者がいると、山田さんがおっしゃる通り、1回目で過半数を取るのは相当圧倒的な人気がないと難しいです。

今の段階で、すでに「この人だ」とわかっているような状況でない限り、1回目で決着がつくことはなく、おそらく、決戦投票になるだろうと思います。決戦投票になった場合、以前の石破さんと安倍さんとの戦いのように、1回目で勝っていた候補が逆転されるケースも結構あります。

決戦投票に進まなかった陣営を推していた国会議員が、どう動くかは今の段階でも全く読めない状況ですので、誰が決戦投票に進むかによって、全然予測できない展開になると思います。

(山田さん)
さて、決戦投票ですが、これまでの歴史を見ても、決戦投票まで行ったケースはそんなに多くありません。過去に5回しかなく、そのうち1つは、第2代目の総裁選で石橋さんを選ぶ時、岸さんと争ったケースです。結果は、258対251という非常に僅差で選ばれました。

(小山さん)
この時は石橋さんが逆転して勝ったという結果になっていますね。

(山田さん)
次は第4代総裁選で、池田んの時です。この時も決戦投票が行われ、第6代田中角栄さんの時もすさまじい総裁選が繰り広げられたと言われています。

(山田さん)
その後は第25代の安倍さんになり、石破さんと安倍さんが争いました。1回戦では石破さんは地方票を含めて強かったんですが、2回戦で安倍さんが勝つという形になりました。

(山田さん)
また、岸田さんの時も同様に、河野さんと岸田さん。

(山田さん)
この時は当初、河野さんが地方票を含めて強いのではないかと言われていましたが、1回戦は岸田さんが勝ち、決戦投票でも岸田さんが勝ちました。こうした決戦投票のドラマについて、小寺さん、どう思いますか?

(小寺さん)
やっぱりこれまでに決戦投票が行われたのは5回しかなく、話し合いで決められたこともあります。外国のメディアからは、選挙の意味がないという批判を受けたこともあります。

記者クラブからも批判され、そういった歴史を何度か本で読んだことがありますが、日本ではハーモニーこそが重要で、話し合いで決める文化が美しいんだという逸話も残っています。

しかし、やっぱり話し合いで決めるのではなく、正面からぶつかって選挙戦をしていただいた方が見ている側としても、参加意欲が湧きますし、開かれている感じがしますよね。

(山田さん)
結構、禍根を残すということで大変だと言われていますが、さて、これまでの総裁選について、私もいろいろ関わって成果もありました。2020年の総裁選の時に、テーマになっていたのが、省庁の再編です。石破さんは一貫して「防災省を作るべきだ」と主張していました。今回も石破候補は同じことを言っていますね。

(山田さん)
一方で、菅さんは「デジタル庁を作るべきだ」と言っていました。岸田さんもデジタル庁に近い意見を述べていましたが、結局、その総裁選の公約が反映されて、デジタル庁が作られることになりました。

このデジタル庁を作るにあたっての思い出ですが、2020年9月の何日かに前回の菅さんを選ぶ総裁選が行われ、その後、10月にデジタル本部が立ち上がり、私もその一員として、小委員会のデジタル施策調査を担当しました。

実際に、デジタルでどのような課題を解決していくのかという議論を進め、それが結果的に政務官になるきっかけとなったのです。

(山田さん)
見ていただくとわかると思うんですが、ここのデジタルメンバーというか、みんな結構偉くなっています。小倉さんとか、小林さんもそうですし、牧島さんも、みんな大臣になるなど、大抜擢がここから行われています。

松本さんも政調会の事務局長で、本部の事務局長を務めていますが、私は末席で政務官として任命されました。

このデジタルの仲間たちは今でも非常に絆が強く、あの時一緒に頑張って作り上げたよねという繋がりがあります。何回この人たちと議論を交わし、夜中まで一緒に作業をしたことか、ということです。

さて、次は2021年の総裁選についてです。これも9月に総裁選があり、岸田さんが選ばれました。この時に「こども庁」を提案していて、私は自見さんと共に仕掛けていました。この総裁選の時に、こども政策に関する公開討論会を開催することになりました。

(山田さん)
また、「チルドレンファースト子ども行政のあり方勉強会」というのも立ち上げました。これはなぜかというと、菅政権の時にこども庁を作ろうと動いていたのですが、菅政権が退陣することになり、次の政権にこども政策を引き継いでもらいたいと考えたからです。そのためにこども庁を作ることやこども政策について賛成か反対かを確認しました。

(山田さん)
そして、事実上、賛成の丸をもらうことができた。この取り組みによって、次の岸田政権でもこども庁、こども家庭庁の議論が引き継がれることとなり、大変重要な局面になりました。

この時は結構、私も怒られました。「何でこども政策だけ特別扱いなのか」と。この時の自民党の総裁選はそんなに長くなかったので、事実上、党主催で行われた政策討論会は、確か青年局と女性局で合同で行われたものが1本だけだったんです。

なので、防衛や外交は特別扱いされずに公開討論会もやらなかったのに、何でこども政策だけ特別扱いするのか、と言われました。ですが、党の総裁選の関係者と話し合い、何とか「こども政策」は重要だからということで押し込む形になりました。こんな感じでやってきたんですけど、小寺さん、どうですか?

(小寺さん)
そうですね。準備の段階からいろいろと関わらせていただきました。根回しをして、選対の方にまず話を持ちかけるだけでも大変で、5分でも10分でも話をしてもらうために駆け回ったり、当日に全員が参加してくれるかどうかが分からず、前日の夜まで調整をしたりした思い出があります。

(山田さん)
この会場にも逸話がありまして、もともとはクマさんやうさぎさんみたいな風船がいっぱいあって、結構ファンシーだったんですけど、僕が「やめろ」って言って、風船を割って片付けたんです。

(小寺さん)
前日、一生懸命自見さんと飾り付けをしたんですが、だいぶ落ち着いた飾りになりましたね。

(山田さん)
自民党の総裁選が、あまり幼稚園みたいになっちゃうのはまずいなと思って、片付けました。でも、その後で自見さんが泣いていたという話もありました。

(小山さん)
私と山田さんはその時の準備はやっていないんです。小寺さんに任せて、私と山田さんは旭川に行っていました。

(山田さん)
爽彩ちゃんの問題で、ちょうどその前日までいなかったんですよね。という、今思えば懐かしいですね、総裁選に対する関わり方でした。

(小寺さん)
翌日、全局がこの討論会を放送してくれて、メディアや新聞でも大きく取り上げられ、その結果、こども庁を作るか否かが初めて論点になり、各候補者のスタンスが大手メディアでしっかり報道されるきっかけになったと思います。

自民党総裁選2024

(山田さん)
さて、やっと今回の総裁選2024ということで、説明していきたいと思います。

(山田さん)
これは日本記者クラブで、各候補が並び、自分が最も訴えたいことをフリップに書いて発表したというものです。やはり、経済や政治改革といった話が多かったですね。

高市さんは経済、小林さんも経済、林さんも経済、小泉さんは政治改革、上川さんは社会改革かな、加藤さんも経済、河野さんは改革、石破さんは安心安全、茂木さんも経済ということで、経済の話がスタートとして各候補が最も重視しているテーマだということが分かります。今回の討論会もそのような流れでスタートしています。

そして各候補者の出身地です。小山さん、何か感想はありますか?

(小山さん)
そうですね、まず本州に集中しているという印象があります。やはり、北海道や九州、四国はいないのかなと。麻生さんは福岡出身でしたが、東北でも、菅さんは秋田出身で、秋田では盛り上がりましたが、選挙区は神奈川でしたので、東北や北海道から総裁選に出る方が少ないのは寂しいですね。

(山田さん)
さて、次は票獲得における各陣営の動きについてです。今回、党員票が非常に重要です。決戦投票に残れなければ意味がないので、そのために地方票、つまり党員票をどう集めるかが大事になってきます。各候補者が工夫を凝らして党員票を集めるために動いている状況です。

(山田さん)
政策パンフレットの郵送については、少し批判もありますが、そういう形で行われています。あとは、林さんなんかは農水、建設の族議員ですね。党員の4割ぐらいは団体と言われており、団体の影響力が大きいからです。林さんは厚生農林建設関係の支持を受けています。また、小泉さんは青年局の時代に地方の若手議員との関係が深く、電話作戦などを駆使して地域党員の支持を積み上げています。

加藤さんは、医師会、薬剤師会、歯科医師会などの厚労族と呼ばれる関係者に対して働きかけをしています。一方、茂木さんは少し伸び悩んでいると言われていますが、個人演説会で地元栃木で支持を集めています。それぞれの陣営が決戦投票に残るために努力しています。国会議員票は直前まで決まらないので、まだ時間がありますが、今は党員票をどうまとめるかが重要な局面です。

この辺りの各陣営の動きについて、小山さんどうですか?

(小山さん)
そうですね。山田さんの選挙ではネット選挙でしたが、今はそれが常識になりつつあります。プラスアルファの動きとして、こういった戦略も取られているんだなと感じます。ただ、個人的にはネットをもっと活用しても良いのではないかと思っています。

(山田さん)
私のところにも各陣営から「ネットについてサポートしてくれないか」という依頼が来ていますが、急にやっても無理だよと。みんなネットは気にしているんですけど、どう活用していいか分からないというのが実情です。

(山田さん)
自民党員を狙わなきゃいけないということなんですが、どの県に自民党員が多いかというのも、やはり少し偏っているんですよね。出身地が太平洋側の西日本に寄っていると言っても、実は党員の多さという意味では、東北や北陸地域に自民党員が多いんです。

絶対数ではないですが、党員の割合は地方で多いということが特徴です。これが党員投票の選挙人数ですが、人口比で見ると茨城県は4万人という異常な数値です。千葉県や埼玉県よりも多いんですよ。4万2000人というのはすごい。

(山田さん)
これ、誰が集めているんですか?

(小山さん)
石破派で活躍されている方々がかなり頑張って、この投票数を集めたと聞いています。

(山田さん)
やはり石破さんの地方での強さがこういうところで表れているんですね。必ずしも自民党員数は人口に比例していません。自民党員は約100万人と言われていますが、どの地域で集めているかがポイントです。一方で、団体票が4割を占めているため、団体とのコミュニケーションも重要です。

こういった点が戦略上、非常に重要だと思います。人口比で多いところを赤線で示しているんですけど、富山や石川、鳥取などが意外と多いということで、なんとなくいろんな人の顔が浮かんでくると思います。

各候補者の紹介

(山田さん)
さて、いよいよ個々の候補者の解説に移っていきたいと思います。それぞれの候補者との縁や、私から見た候補者の特徴を、新聞では語られない側面も交えてお伝えします。できるだけ候補者の良いところをお伝えしながら、皆さんなら誰を選びますか?その内容を今日のチャットからも拾い上げて、私の投票行動に反映させたいと思います。では、始めましょう。

(山田さん)
高市さん、小林さん、林さん、小泉さん、上川さん、加藤さん、河野さん、石破さん、茂木さん。名前を言うだけでも大変な数ですね。

高市早苗

(山田さん)
では、まず最初は高市さん。高市さんと言えば、結構政策的にはタカ派とか、保守と言われていますが、実は私、結構仲が良くて、高市さんとは直接話す機会もあります。今回の総裁選でも、丁寧にうちの事務所まで来てくださって、固く握手を交わし、事務所内も見学してもらいました。

高市さんとは、知財関係の仕事でも一緒になることがありました。議場では考え方が違って遠い存在に思えるかもしれませんが、実際には交流も多く、あまり知られていないエピソードなので、ここで紹介しておきたいと思います。ちなみに、サンスポの記事によると、高市さんはヘビメタのドラマーでもあります。

実は、私と高市さんには共通点があって、高市さんはディープ・パープルの「Burn」が大好きなんです。私がロックで最初に買ったレコードもディープ・パープルの「Burn」でして、それがきっかけで私もエレキギターを始めました。あまり上手くはならなかったので披露はしませんが、一応昔は弾けました。ただ、「Burn」までは弾けなかったんですけどね。

高市さんはX JAPANも大好きで、そういう話をすると、立場を忘れて盛り上がっちゃうんです。高市さんはコワモテのように思われる方も多いですが、実はお茶目な一面もあります。

(小寺さん)
全然違いますよ。お会いすると本当にチャーミングです。

(山田さん)
ということで、高市さんは非常に当たりはソフトなんですが、表に立った時は舌鋒鋭く、やはり高市さんファンは多いんだろうなと思います。今回の候補者の中でも、保守の最前線に立っているという認識があり、ネットでも圧倒的な人気があります。

熱狂的な高市ファンもいるということで、最近の調査でも地方票をぐんぐん伸ばしているのではないかという報道があります。まだ1週間以上ありますので、最後どうなるか分かりませんが、高市さんに対する評価は非常に高まってきているようです。

(山田さん)
高市さんの政策ですが、まず主要な政策として挙げられるのは、大胆な危機管理です。高市さんと言えば、サイバーセキュリティをはじめとする危機管理、宇宙やサイバー分野にも非常に詳しく、スペシャリストと言っても過言ではありません。

憲法改正や自衛隊に関する政策では、非核三原則の見直しについても現実的な対応を求めています。特に、核の脅威に直面した場合の対処について現実的な議論を進めています。

選択的夫婦別姓に対しては慎重な立場を取りつつも、旧姓を使用することは選択肢として認めるという点です。とにかく「日本を強く」というのが高市カラーではないかと思います。

(山田さん)
高市さんの応援団についてですが、旧安倍派の人たちが多いというのが特徴です。また、保守的な立場の人々が多く集まっているのも特徴的です。

(山田さん)
高市さんは奈良県出身で、神戸大学を卒業し、松下政経塾を経て、米国連邦議会にも少し参加された経験があります。さらに、近畿大学の教授も務め、いくつもの担当大臣を歴任し、閣内で重要な役割を果たしてきました。

私にとっては、特に総務大臣としてのイメージが強いです。本当に党内でも多くの役職を歴任し、さすが政策通だと思います。

小林鷹之

(山田さん)
さて、次は小林鷹之さんについてです。小林さんと言えば、東大出身で、いかにも頭が良さそうな印象ですよね。東大法学部を卒業し、財務省のエリート中のエリートで、ハーバードでも学んでいます。背も高くてかっこいいので、あまりにも完璧すぎて、本当に出来すぎ君です。

完璧すぎて少し引け目を感じるほどですが、本人は全くそんな感じがなく、爽やかで親しみやすいんです。東大のボート部の首相も務めましたし、小林さんは私にとって、知財調査会の会長でもあり、太郎さんとよく呼んでくれて、電話も頻繁にかけてくれます。彼とは一緒に知財政策を作り上げてきた私にとって非常に大切な存在です。

(山田さん)
小林さんと言えば、知財だけでなく、経済安全保障担当大臣としての役割も非常に重要です。国会での答弁は安定しており、野党からの厳しい質問にも全てうまく対応していました。彼の評価は非常に高く、若手からも絶大な人気があります。

小林は経済や経済安全保障の話をもう少し前面に出してもいいと思います。小林さんは高市さんと並んで自分は保守だと主張しています。小林さんとは、奥さんも、こども政策については私の事務所に来て、いろいろと議論をさせていただきました。小林さんの評価はどうですか?

(小寺さん)
私もコメントで「奥様が人権派弁護士で、その影響があるのか?」という質問を受けましたが、小林さんは本当に子どもを大切に思い、子どもの権利をしっかり守ろうとされています。

子どものための社会を作るために尽力されてきたパイオニアで、情熱とバランスを持ち合わせた方です。夫婦で力を合わせて子ども政策を進めてこられた姿に、私は心強さを感じています。また、お会いしても非常に爽やかで、感じが良く、皆さんがファンになる理由が分かる気がします。

(山田さん)
さて、小林さんの応援団を見てみましょう。松本洋平さんが推薦人の代表として若手のチームを率いていて、爽やかチームと言っても過言ではないですね。

(小山さん)
小林さんを応援するのは4期以下の若手が多いと言われています。彼は知財以外にも宇宙や海洋など、多くの分野で活躍しており、事務局長など、党内でも重要な役職を務めてきました。

(山田さん)
さて、ホームページを見ながら小林さんの人となりを見ていきたいと思います。ホームページの作り方も各候補者ごとに特徴がありますが、小林さんのページも非常に爽やかな印象です。彼はマラソンでもベストタイムが3時間50分ということで、私も陸上部出身ですが、彼の速さには驚かされます。

もうね、経歴を見ると嫉妬してしまうくらいですが、千葉出身で開成を経て、東大の法学部、そして大蔵省に入り、ハーバード大学でも学んだ。理財局やアメリカ大使館にも出向し、すぐに戻ってきて自民党に出馬、若手ホープとしての経歴を積んできたという、もうどこに欠点があるのかというほどの経歴です。

林芳正

(山田さん)
さて、次は林芳正さんです。林さんもロッカーで、ベーシストなんです。実はバンドを組んでいて、林さんはピアノも上手ですし、英語も非常に堪能です。

林さんと一緒にアメリカの関係者とミーティングをしたことがありますが、彼の英語は本当に素晴らしかったです。知識と実経験があるからでしょう。頭の良さという点では、高市さんもそうですが、林さんも抜群に優秀です。彼とは食事を共にしたこともあり、色々と話す機会がありました。林さんが私を知財調査会に誘ってくれたこともあり、その関係は深いです。

(山田さん)
さて、林さんの政策について見ていきましょう。林さんの政策は少し分かりにくい部分があるかもしれません。政策集も出ているのですが、もう少し林さんの頭の良さを前面に出しても良いのではないかと思います。林さんは真面目な方です。「困った時の林さん」というくらい、農水大臣や防衛大臣など、色々な場面で頼られる存在です。

本当に、何でもこなせるので、困った時にはいつも林さんに頼ることができるという印象です。林さんの応援団についても見てみましょう。旧岸田派の人たちが中心で、現政権に最も近い存在だと思います。もし現政権の政策を引き継ぐなら、林さんが適任なのではないでしょうか。

(山田さん)
そういった意味でも、林さんは族議員というイメージとは少し違うかもしれません。これは林さんの特徴の一つだと思います。

(山田さん)
林さんは総裁選の特設ページがあるため、個人のホームページがありません。プロフィールはWikipediaを参照します。林さんも東大出身で、法学部を卒業し、ハーバードでも学ばれています。なぜか東大法学部出身者はみんなケネディスクールに行くんですよね。林さんは三井物産にも勤めていて、地元では非常に名士です。山口県で安倍さんと争ったこともあります。

小泉進次郎

(山田さん)
次は小泉進次郎さんです。小泉さんと言えば、サーファーですよね。サーフィンをしている若手のホープです。もし小泉さんが総理になれば、最年少の総理大臣となるでしょう。43歳という年齢で、非常に人気があります。特に、おばちゃん層からの人気が強く、知名度も高いです。

ただ、小泉さんの場合、党内でもお父さんの影響もあり、改革マインドが強いと認識されています。解雇規制の見直しやライドシェア、夫婦別姓など、党内で物議を醸す政策を掲げています。

(山田さん)
これらの政策については様々な議論がありますが、一種の突破力というか、党を変える力が小泉進次郎さんにはあると思います。小泉さんは、あえて言えば「ひとたらし」と言いますか、非常に人を惹きつける力があります。

私もそうですが、小泉さんから電話が来ることもあり、「山田さん、ちょっと相談があるんだけど」と言って急に話が始まるんです。それが相談というよりも、お願いだったりすることも多いんですが、そのやり方が非常にうまいんですよね。

(小寺さん)
今回9人が出ている、テレビの討論会やネット番組は全て見ていますが、小泉さんは、必ず冒頭で「暑い中、待っていただいてありがとうございます」とか、「一番後ろの方、見えますか?」といった、一人一人に語りかける演説が非常に上手です。直接演説を見た方は、自分に向けて話していると感じ、ファンになるんですよね。実際にお会いすると、目を見て握手をしてくれるので、さらにファンになってしまうのは本当に分かります。

また、現在の自民党が抱える「政治と金」の問題に直面する中で、改革を前面に押し出し、若い世代で新しい自民党を作ってくれそうだというイメージは、若い世代に非常に響いていると思います。

(山田さん)
そうですね。小泉さんの応援団を見てみると、いろいろな人が小泉さんを支援しています。旧派閥から見ると、割と派閥に依存しない形が特徴的です。

(小山さん)
無派閥の方が多いと言われる中でも、一部では菅グループとされる方々もいらっしゃいますが、全体的にバランスよく応援されています。

(山田さん)
小泉さんのホームページも見てみましょう。非常に爽やかですね。彼はコロンビア大学にも留学していて、その爽やかなイメージが強いです。個人的には、趣味のサーフィンや映画、文楽、落語といった部分をもっとプロフィールで打ち出してもいいのではないかと思います。

上川陽子

(山田さん)
次は上川陽子さんです。今回は高市さんに続いて2人目の女性候補です。上川さんと言えば、一言で表現するなら「真面目」ですね。彼女は人権や国際派で知的な部分が非常に際立っています。彼女の趣味を調べようとしましたが、真面目すぎて、「みこしを担ぐ」ことが趣味の一つだと伺いまして、実際に上川さんのX(旧Twitter)にも、みこしを担いでいる姿があったので、みこしと言えば上川さんというイメージです。

ただ、正直なところ、私は上川さんと直接深く話したことはなく、立ち話程度しかしたことがありません。そのため、少し距離を感じていますが、上川さんは子ども政策やDV、女性の被害者救済といった分野に非常に力を入れている方だと思います。

(山田さん)
政策的にも物価高騰対策や気候変動など、多岐にわたる優しい政策がメインですが、小寺さんの印象はどうですか?

(小寺さん)
コンテンツ産業の活性化を今回の総裁選で強く打ち出している印象です。正直、今までそういうイメージはなかったんですけども、総裁になったら日本のコンテンツを世界に発信していくんだと力強くおっしゃっています。そこは山田さんと政策が合致するところだと思いながら見ていました。

(山田さん)
応援団のイメージはどんな感じですか?

(小寺さん)
法務関係の方が多い弁護士や過去の法務大臣などが支援している印象です。

(山田さん)
ホームページも見てみましょう。上川さんのページは非常に真面目な作りです。そんな感じで、法務関係や外務大臣としても活躍されています。今回の総裁選の最中でも、法務大臣の職務を優先しているので、国連の方でも活動しているのかと思います。

加藤勝信

(山田さん)
さて、次は加藤勝信さんです。加藤さんは、こども庁やこども家庭庁を作った時の立役者であり、私も一緒に何度も取り組んできました。加藤さんとは、直接差しで話したことも多くあります。

加藤さんは厚労省や医療分野に関してはエキスパートと言っても過言ではありません。私の中での加藤さんのイメージは、4人の娘さんたちが加藤さんをプロデュースしているということです。日刊スポーツでも報じられていましたが、娘さんたちが加藤さんの髪をセットしている動画がとても面白いんですよね。ということで、加藤さんと言えば髪型が特徴的です。

(山田さん)
加藤さんは官房長官時代の印象も非常に強いです。政策を見てみると、国民所得倍増や給食費、出産費用の負担軽減など、優しい福祉政策が特徴です。加藤さんの政策について、小寺さんはどう思いますか?

(小寺さん)
加藤さんは官房長官や厚労大臣も務めており、岸田政権、菅政権、安倍政権と、ずっと政権の中枢で政策を前に進めてきた方です。本当に堅実で、安心感のある信頼できる政治家だと思っています。

加藤さんの政策には、こども政策がしっかりと中核に位置づけられています。こども庁の立役者として、給食費、こども医療費、出産費の負担をゼロにするという「3つのゼロ」政策に力を入れていることがよく分かります。

(山田さん)
加藤さんの応援団は、厚労省や医療関係者が多いことが特徴的です。また、岡山県出身というのも今回の特徴かと思います。

(山田さん)
加藤さんのホームページを見てみると、4人の娘さんとの6人家族ということで、娘さんたちとのエピソードが多いですね。加藤さんは東大経済学部を卒業後、大蔵省に入り、主計局で労働や防衛を担当してきました。まさに本流を歩んできた方だと思います。

加藤さんは、柔らかい印象もありますが、ホームページの作り方については、もう少し趣味の部分を充実させても良かったのではないかと思います。

河野太郎

(山田さん)
さて、次に河野太郎さんと言えば「ツイッター」私のイメージでは、いつも机の下でスマホをいじってツイッターをしている姿が浮かびます。フォロワー数も250万人を超えていますね。

彼にはいろいろな評価がありますが、個人的にはとても話しやすい方だと思います。河野さんとは何度も議論したり、一緒に食事をしたりしました。ただ、彼には強い個性があり、突破力という点ではその個性が必要なのかもしれません。

(山田さん)
小泉さんと並んで、自民党を変えるなら河野さんだよねという評価もあります。今回の総裁選で、ついに河野さんの時代が来たのかもしれません。河野さんの応援団についても見ていきましょう。どんな特徴がありますか?

(小山さん)
麻生派のメンバーが多いですね。元麻生派の18名が中心となっているので、麻生派の流れを引き継いでいると言えます。

(山田さん)
前回、河野さんと岸田さんが決戦投票に進んだこともあり、河野さんは注目株だと思います。

(山田さん)
では、河野さんのホームページも見てみましょう。河野さんのホームページは、思ったよりもオーソドックスな作りになっていますね。河野さんと言えば、慶応出身というイメージが強いですが、実は慶応を途中で中退して、ジョージタウン大学に行かれたんですよね。河野さんの英語力は非常に高いです。

河野さんと言えば、外務大臣時代のイメージが強いですね。外務大臣としての質疑などが印象に残っています。最近ではデジタル担当としてのイメージが強いですが、河野さんはフットワークが軽いです。

(小山さん)
私のイメージでも、河野さんは非常にフットワークが軽いです。山田事務所に来る前の事務所で、河野さんが行政改革大臣だった頃、国会で質問したら、「もっと詳しく教えてくれ」と事務所に来て、政策秘書から話を聞くということがありました。自分が興味を持った政策については、非常に深く掘り下げている印象です。

(小寺さん)
私も河野さんのメルマガに登録しているんですが、本当に面白いです。ご自身で書いているようで、非常に細かく政策について解説されています。自分がどこにこだわっているのかを頻繁に発信していて、政策通だという印象が強いです。

石破茂

(山田さん)
さて、次は石破茂さんです。石破さんと言えば、総裁選の常連ですね。石破さんは鉄道オタクでもあり、いろいろな趣味を持っています。防衛やプラモデルにも詳しいです。

(小寺さん)
ラーメンも好きですよね。

(山田さん)
逆に言うと、石破さんの趣味を選ぶとしたらどれを選ぼうか迷いましたが、やはり国鉄時代の話に共感しましたので、今回はそれを選ばせていただきました。鉄道の動画チャンネルは少し古いですが、国鉄時代の話を本当に楽しそうに語るんですよね。その強弱のある話し方が、石破さんの魅力です。

石破さんが政治について語るときは、顔が怖いとか、話し方がゆっくりだとか、いろいろな印象がありますが、実は元々すごい早口だったそうです。それを注意されて、意図的にゆっくり話すようになった結果、今の話し方になったと聞いています。

(山田さん)
石破さんと言えば防衛族のイメージも強く、自衛隊に対する政策にも一貫性があります。今回、石破さんは防災庁を作ろうと提案していますが、実は私も以前、菅さんに「デジタル防災庁」の提案書を提出したことがあります。

残念ながら、その提案は石破さんのテーマに似ていると批判されてしまい、引っ込めざるを得ませんでした。石破さんの政策は一貫性があると思います。小山さん、石破さんのイメージについてどう思いますか?

(小山さん)
幹事長を務めていた頃から、石破さんは憲法改正についていろいろと話をされていた印象があります。特に、国防軍を明記することは、石破さんの最も優先度の高い政策の一つだと思います。これを国民や党員がどう評価するかが気になるところです。もう一つの重点政策である防災省の創設も、彼がずっと訴えてきたことです。

(山田さん)
私も正直、防災省は必要だと思っています。防災庁で良いと思いますが、現状の内閣府防災は100人ほどの規模で、有事の際に対応しきれないと感じています。石破さんがこの点をもっと強調しても良かったのではないかとも思います。私も防災に関する議論に参加してきましたが、この点では、石破さんの考えに共感しています。

(山田さん)
さて、石破さんの応援団についてですが、やはり石破派の人々はすごいですね。非主流派でありながら、石破さんを支え続けてきたファンが多いです。また、石破さんは地方での支持が強く、地方の自民党本部や地域の声をよく聞いているので、地方の人々からの支持が厚いです。自民党を変えてもらいたいという期待を抱いている地方の人々が多いのが特徴です。

(山田さん)
石破さんのホームページを見てみましょう。彼は語りが上手で、動画中心の「イシバチャンネル」を運営しています。ラーメンや政策に関する話をはじめ、さまざまなテーマについて語っています。その語りのうまさが、石破さんの魅力だと思います。

また、石破さんは農林水産分野にも詳しいです。彼の政策はこれまで一貫しており、今回も決戦投票に残る可能性があるかもしれません。特に地方での党員票が強いです。毎回、石破さんには地方の支持が集まりますね。

茂木敏光

(山田さん)
さて、最後は茂木敏光さんです。茂木さんと言えば、私のイメージはマッキンゼー出身ということですね。すみません、マッキンゼーのロゴを借りてきましたが、茂木さんは本当に頭が良い方です。悪口ではないんですが、コワモテと言われるくらい賢いので、変なことを言うと怒られそうなイメージがあります。官僚が説明してくることは、茂木さんは全て把握していて、何でも答えられるので、官僚たちは怖がっているという話もあります。茂木さんのイメージについて、小寺さんはどうですか?

(小寺さん)
私も最初はそのイメージがありましたが、最近、茂木さんがいろいろな番組に出て、自分の言葉で話しているのを見て、意外とチャーミングな一面があると感じました。話し方も上手で、引き込まれる瞬間が多々ありました。これだけ当選回数を重ねている理由がよく分かります。

(山田さん)
茂木さんの政策ですが、生産性向上や増税ゼロを打ち出しています。この点について、小山さんはどう思いますか?

(小山さん)
山田事務所に来る前、経産委員会を担当していた時に、茂木さんが経産大臣でした。質問を投げても、事前のレスポンスとは全く違うことを国会で自分の言葉で答えてくるんです。茂木さんは政策を完全に理解していて、アドリブでもしっかりとした答弁ができるので、非常にやりにくい大臣でした。こちらが予想していた答えと違う答えが返ってくるので、次の質問に進めないこともありましたが、国会答弁の安定感は抜群でした。

(小寺さん)
茂木さんは民間出身ということもあり「政治は結果が全てだ」と強く主張されています。結果を出せない人は人事を変えるし、自分の政権を取った場合も結果が全てだという姿勢を一貫してお持ちです。そこが非常に信頼できるポイントだと思います。

(山田さん)
残念なことに、実は茂木さんとは直接話したことがないんです。結構遠い存在なんですよね。ただ、茂木さんを応援している方々とは仲が良い人が多く、茂木さんの応援団には知り合いがたくさんいます。旧茂木派の方々も、今も茂木派として応援している印象です。

(山田さん)
では、茂木さんのホームページも見てみましょう。茂木さんのホームページは非常にオーソドックスな作りですね。茂木さんは東大経済学部を卒業し、その後ハーバードにも留学しています。多くの候補者がハーバード出身ですね。そしてすぐに衆議院議員となり、これまでにいくつもの重要な大臣職を歴任してきました。英語も堪能で、交渉術にも優れています。

茂木さんはアメリカとの交渉では、非常に強硬でありながらも柔軟に対応できるということで「ハード・ネゴシエーター」と呼ばれているそうです。外交面では、総理大臣として重要な役割を果たす能力があると思います。

今日のまとめ

(山田さん)
東大やハーバード出身の候補者が多いことに驚かされますが、学歴だけが全てではありません。それでも、自民党の総裁候補者は、海外の大学院を卒業している方が多いというのは特徴的ですね。

これで全候補者9名について話しましたが、結構時間がかかりましたね。そろそろ終わりにしたいと思います。それぞれの候補者には個性があり、政策を発言するほどに批判されたり、矛盾を突かれたりするかもしれませんが、私は政策で争ってもらいたいと思っています。

自民党の総裁は、与党である限りそのまま総理大臣になるわけですから、組織や行政をまとめるリーダーシップと、複雑な国際関係をうまく交渉できる能力が求められます。また、近々行われるであろう衆議院選挙に勝てる「顔」であることも重要です。いろいろな要素が求められる重圧のあるポジションです。

今日は各メディアが批判的に候補者を見ている中で、少しでもそれぞれの候補者の特徴や人間味を感じていただけたのではないかと思います。私から見た候補者との関係や見え方をお伝えしてきました。

小山さん、各候補者を見てどう感じましたか? どのような人に総理・総裁になってほしいと思いますか?

(小山さん)
このグローバルとデジタルの時代、海外と渡り合うことが当然求められると思います。国際情勢が緊張している中で、外交の顔としても日本国内もまとめられる、高い能力が求められます。実務的な事務処理能力が高い方が必要ですし、プラスして人望も大切だと思います。学歴だけでは事務処理能力を測ることはできないので、これまでの大臣や党の要職での実績と評価が重要だと思います。

(山田さん)
はい、小寺さんはどうですか?

(小寺さん)
本当に難しいですね。これだけ聞いても、自分の一票を決めるのが難しいくらいです。小山さんのおっしゃることに加えて、総理・総裁には、どんな国を作りたいかというビジョンが重要だと思います。そのビジョンをどれだけ強く打ち出してくれるかにも注目したいです。

(山田さん)
はい、ということで、たくさんのコメントをいただきましたが、ぜひ今日の説明を参考に、誰が良いと思うか、理由をつけてコメントを送っていただければと思います。

それを参考にしながら、私も27日にどの候補者を選ぶか考えたいと思います。9人の中から選び、次は決戦投票で2人から選ぶことになりますので、シミュレーションをしておくことも大事です。ぜひ参考にさせていただきたいです。

この後もオンラインサロンでディスコード会員の方々から直接ご意見をいただきたいと思います。ということで今日はこれで終わりにしたいと思います。どうもありがとうございました。