【第500回未満 特別編】トピックス AV新法問題・インボイス制度問題・新サイバー犯罪条約問題(2022/07/06)【#山田太郎のさんちゃんねる】文字起こし風要約
出演者:
今回のさんちゃんねるについて
虹杜コメント:
公開時点ですでに赤松健さんは当選して参議院議員になっていますので、トピックス部分のみの文字起こしになります。
めぐめぐ:
みなさんこんばんは山田太郎のさんちゃんねるの時間です。この番組は、表現の自由をめぐる問題をはじめとして、さまざまな政治的な話題について、一緒に考えていこうという目的でお送りしております。
ぜひともチャンネル登録・いいね・コメント・実況ツイート等をよろしくお願いします。
トピックス AV新法問題
山田さん:
AV新法の問題、当事者の意見をなかなか聞けないで、緊急措置的に通してしまったというのは事実だと思います。
僕も正直に言うと賛成したし、本件に関してこれを作るに当たって、一部絡んでいるので責任はあると思っていますが、これの改正はしっかり継続的に意見を聞いて、何点か変えていく必要があると思っています。
それでまず、何でこれを出したのか、僕はどこでこれを賛成しているのかということですが、1つはやはり個人の人権とか個人法益を保護したい。
例えば強制的に出演させられて、それが流れてしまったらもう手遅れですよね。一生苦しんでいる人たちがいるのも間違いはないわけで、やはりその人たちを保護しなければいけないというのはある。
もう1つは確かに民法上の契約でサインをしたらそれは成立だとは言われるけれども、やはり心が揺れるのは間違いがない中で、失敗しちゃったと思った時に一生残るんですよね。
だから本当に納得して出演したのかどうかは、やはりある程度期間を置かなければいけないんじゃないかということで、一定の理解はしたわけです。
緊急措置的で通したというのは、成人年齢を18歳に引き下げたという中で、保護ができなくなってしまうということに対して緊急的に、とはいうものの、18歳19歳だけの問題でもないということで、全年齢に適用になりました。
しかしこの法律はやはり当事者の意見を聞けていなかった。僕らはいろいろな当事者から直接意見を聞いたりはしていたんだけれども、あの期間の中で十分に聞けたかというと難しかったと思います。
契約後1ヶ月撮影禁止・撮影後4ヶ月公表禁止・それから公表後1年間は無条件で解除可能というのでは、当事者の人達からこれでは成り立ちませんと。
確かに人権を守らなければいけないんだけれども、一方でセックスワークの方を含めて、出演する人たちの選択権も失われてしまうのではないかということは重視するべきであります。
契約後1ヶ月撮影禁止で撮影後4ヶ月公表禁止なっているから、出演した人のうち誰か1人でも嫌だと言っちゃった場合に、その他の出演者やその作品はどうなっちゃうのか、いろいろな問題がある。
この契約後や撮影後の期間が本当に適正なのかは見直しを図る必要がある。それから公表後1年間は無条件で解除可能ということも…
小山さん:
こちらは附則の方で施行後2年は2年間無条件で解除可能と、これについては長いという意見もあれば、短いという意見もあって、無条件で解除できるようにすべきだという意見もあります。
山田さん:
このあたりは議論として生煮えだったと思います。それ以外も一部野党からは本番行為がどうだとか、そもそもAVは全部禁止した方がいいんじゃないかとか、こんなのが表現なのかとか、正直いろいろな意見は出ました。
自民党の中でも喧々諤々あったんですけど、AVも表現の一つであるということで、やはりその人たちの選択権というのは、どんな行為を演じていたとしても認められるべきということで、そこは保証している。
ただこの(上の画像の)5番と6番がそのまま履行されると、AV産業は厳しい状態になってしまう。そうすると結果的には出演している人たちの権利も奪ってしまうかもしれないということに関して、しっかり議論をする必要があると思っています。
僕は別にこれに大反対とか大賛成ということではなくて、どこに課題があって、何を変えなければいけないのか、全然ダメならば反対するしかないけれど、何かを改善して良くなるのであれば、やはり元々の目的である、出演した人たちの人権だとか、そういったものを守るということは、やはり突き詰めていかなきゃいけない。
単純に賛成とか反対とか言うのは簡単なんですけど、我々与党ですから、しっかりどうしなきゃいけないのかということは、議論をしたいと思っています。
小山さん:
こちらはAV新法施行後のフロー図となっていますけれども、これは衆議院法制局でつくっている資料ですが、かなりいろいろとAV撮影の現場には影響が出る法律だというのは間違いないです。
小山さん:
AV新法の差しとめの適用関係はこんな感じです。
小山さん:
AV新法への要望が結構出てきていまして、時系列順に並べますと、まず3月30日に18歳19歳の未成年者取消権の話として出てきていました。
小山さん:
それがいろいろ議論されるに至って、当事者の話をちゃんと聞いてくださいという声明が出てきて、下の方にちょっと赤字で書いていますが、犯罪フィクションのコンテンツを禁止してくださいと。
何が犯罪フィクションのコンテンツなのか、たぶんAVのことを言っているとは思うんですけど、創作的なものも当てはまる内容になっていました。
小山さん:
それに対してAV新法への要望という共同声明が出ていまして、先ほどの声明に対して、
小山さん:
ということで、いろいろな人がいろいろな規制をしたがっていたのは間違いない。
小山さん:
そして犯罪フィクションのコンテンツを禁止する根拠として、
小山さん:
との記述があって、これを声高に叫んでいらっしゃる方もいた。
山田さん:
これは本当なのか、警察庁の方から直接聞きました。そうしたらそんな性犯罪を誘発するといった発表に該当するものはないと。
小山さん:
そして実はいろいろな請願がこの前後でも出ています。
山田さん:
これとセットで一緒に議論をしたいんだけどというのがあって、これについては僕の方がそれはおかしい、全然違う話でしょうということで、そういう議論にならないようにしました。
小山さん:
こちらの新日本婦人の会の要望なども6月8日に出てまして、性行為等に限定しないで、もっと演ずるところも広めにお願いしますと、解除についても上限を無くしてくださいということ。
小山さん:
6月24日、今度はAV新法の成立に対する声明として、そもそもAVについては、金銭を対価にして性行為をさせることはあってはならないという規定を盛り込むべきだという話。
小山さん:
6月28日には、こちらはAV人権倫理機構からいろいろな発表がされていまして、当機構の立場と法案成立に向けた協力、今後の対応、反省点、基本原則などのところで、今後の対応に関しては配信停止制度、自主規制をちゃんとやりますということと、撮影禁止期間や公表禁止期間について、2年以内の見直しに向けていろいろやりますと。
小山さん:
その後つい最近ですけれども、Change.orgでQチャンネルさんという方がキャンペーンをしています。AV新法執行停止の署名活動。
小山さん:
後は中山美里さんたちがやっている女優・男優・スタッフが働きやすいAV新法にしてくださいと、いろいろな意見が出ています。
山田さん:
まずAV新法だけでも、これだけのものをちゃんとまとめて、議員の中で議論をして皆さんにお伝えしているのは、これは我々しかいないと自負していますよ。
ちゃんとどういう意見が、どういう時系列であったのか、議論の過程でどういうことが起こったのかということを、ちゃんとここまでまとめてている人がいたのかと、今後もしっかり伝えていきたいと思います。
トピックス インボイス制度
山田さん:
大事なところは、要はこれまで区分記載請求書等保存方式ということで今までは出来ていたんです。出来ていたのに、何でインボイス制度にしなきゃいけないのかという論点もある。
小山さん:
そもそも軽減税率に伴い税制が複雑化したので、しっかりと税金を徴収するためのインボイス制度をやるのはおかしくないんですけど、今やっていなくても複数税率でやれていますよねということ。
小山さん:
2019年に軽減税率制度が実施され、そこから4年間、来年の10月まではインボイス制度はまだ始まりません。ただ始まったとしても、3年間は免税事業者からの仕入れについては80%控除可能、さらにその後3年間は50%控除可能です。
だったらずっと100%控除可能にしてもいいんじゃないという議論はここでもあります。
山田さん:
何が反対なのか、今の制度の中でどうするのかというのは、我々は何度も言っているんですが、適格請求書を免税・課税で分けるというを議論の中心にすれば、今の法律のたてつけ的にも出来るはず。
本名公開の問題は登記等も含めて公開されちゃっているので、これはインボイスだけの問題じゃないからこれは広くやらなきゃダメ、インボイスだけ特別に本名公開をしないということにできない。
小山さん:
特定商取引法の中で、住所とかは出さなくてもいいみたいな話にはなっているんですが、本名は書けと。本名を書きたくなかったら商業登記をした屋号はいいけど、ただ商業登記調べれば本名がわかってしまう。
山田さん:
だから本名は今でも追えちゃうので、いろんなところでちょっと整理していかないと、インボイスに反対するためだけに、本名を書かなきゃいけないのはおかしいということでは弱いんですよね。
これはデジタルの方でも登記の問題として、本名を出すのかという議論はある、ちょっとそういうものの趨勢も含めつつ、一緒にこの本名公開問題というものもやっていきたいと思っています。
これは逆に取引する側からすれば、本名を知りたいんじゃなくて、本物かどうかというのをどう担保するかなんですよ、そういうところをうまく仕組みとしてやらなきゃいけない。
小山さん:
たぶんこれはフリーランスのような働き方がこれまではあまりなかったのが、今はフリーランスがかなり多くなってきているので、そこもあわせて検討が必要な時期に入ってきているような気がします。
トピックス 新サイバー犯罪条約
小山さん:
これまで2023年9月以降に草案が出されるのではないかということでしたが、ちょっと新しい情報で訂正させていただくと、早くても2024年2月以降に草案が提出される予定になっていますけれども、今は2回目のセッションが終わっています。
小山さん:
今何が決まっているかというと、一般規定・犯罪化・手続措置と法執行だけ、第3回でそれ以外が議論されます。
小山さん:
第3回のセッションに対して、日本からもインプット文書を7月1日に提出していまして、いろいろと記載があるんですけれども、大事なのは最終規定に関して、
小山さん:
山田さんと赤松さんが外務省との交渉で、何度もここはお願いしていたところです。
山田さん:
留保を認めさせないと大変なことになっちゃいますから、マンガ・アニメ・ゲームまで対象になってしまってそのまま批准されれば、本当に大変なことになっちゃうので、第二のTPP状態です。
小山さん:
ちなみに現行サイバー犯罪条約でも非実在児童ポルノ規制は入っています。入っているんですが、留保しているということなんです。
あと前文の方に、法の執行の利益と基本的人権の尊重との間に適切な均衡を確保することが必要であると、表現の自由をひたすら赤松山田ペアが言っているので、そこも入れていただいています。
小山さん:
オーストラリア案、オンラインでの児童の性的虐待および搾取に関連する犯罪草案というところで、非実在のものが入っています。
小山さん:
オンライン性的虐待のところに、オーストラリア以外の国もいろいろ入っております。
山田さん:
もともとロシア案で出ていたんだけども、多くの国が賛同し始めてきて、本会議の中で過半数をとって議論がスタートしているから、非常に厳しい状況。
小山さん:
こちらも似たような話。
小山さん:
あとは自殺の助長または強要という話なども出てきていまして、ゲーム規制というのがその中でエジプトからで出されたりしております。
小山さん:
日本は第2回でも、表現の自由について非常に強く発信して…。
山田さん:
これは外務省がはっきり言っていました、山田さんのプレッシャーがあったからですと。
小山さん:
児童性的虐待の搾取に関しても、もちろんそれはあってはならないけれども、表現の自由の重要性を考慮し、慎重に検討するべきという話をしています。
小山さん:
国連からもいろいろ来ていますが…。
小山さん:
一番気になるところはロシア案、第1回のときはこんな感じでしたけれども…。
小山さん:
一番恐ろしいのは留保が出来ない、全ての国に同じ条文を批准させたいという思惑が強いようだというのがロシア案だったので、日本としても留保を認めるようにしてもらわないと、それはなかなか賛同しかねる状況になるということで、今交渉してもらっているという状況です。
山田さん:
ということで、ちょっとこれは議員になったらすぐに赤松さんにも一緒に闘ってもらいたいのと、いよいよ海外に出かけていって、日本の立場というものをしっかり漫画外交も含めてやって欲しい。
常にこうやって海外からプレッシャーを受けて、日本のマンガ・アニメ・ゲーム等がリスクにさらされるということがないようにしなければいけませんが、ただ我々も完璧ではないし、調査も一生懸命やってはいますけれども限界もありますので、皆様にいろいろなご指摘も受けつつ、最後はしっかり我々の大事なマンガ・アニメ・ゲームが守れればいいと思っています。
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虹杜コメント:
今回の文字起こしは以上です。今回も文字に起こす過程で要約・カットした部分がありますので、しっかり内容を確認したい方は是非動画の方をご覧下さいませ。
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