【第600回】山田太郎、決断(2024/10/23) #山田太郎のさんちゃんねる 【文字起こし】
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発言者:
(山田さん) 山田太郎 参議院議員 2025年改選 全国比例区
(坂井さん) 坂井崇俊 山田さんの元秘書 現AFEE代表
(赤松さん) 赤松 健 参議院議員 2025年は非改選
600回目のご挨拶
(山田さん)
こんにちは、参議院の山田太郎でございます。今回は「さんちゃんねる」600回記念ということで、私自身についていろいろとお話する機会にしたいと思っています。
まず、この600回の放送ができましたのも、本当に視聴者の皆さん、そして支援していただいた方々のおかげだと心から感謝しています。
思い返せば2010年7月、私が初めて参議院選挙に出馬した際に、この「さんちゃんねる」を始めました。以来、600回、毎回1時間以上の放送を続け、600時間以上をかけて皆さんにお伝えしてきたことになります。
落選中も続けてきました。2016年の選挙から2019年までの間も、欠かすことなくお届けできたのは、ひとえに皆さんの支えがあったからです。本当にありがとうございます。
2025年参議院選挙について
さて、2025年の参議院選挙に関して、自民党では8月以降、公認候補の発表が行われていますが、その中で私の名前がないというご指摘があり、今後の選挙についてどうするのかとよく尋ねられます。そこで、私が何を考え、どんな決断をしたのか、今日はお話ししたいと思っています。
まず、これまでの5年間、残り1年弱の任期も含めてですが、表現の自由を守るための厳しい戦いを自民党の中で続けてくることができました。これも皆さんの多大なご支援と大量得票のおかげで、党内で働くことができたと感謝しています。
今後のことを考えるにあたって、悩んできたことや考えてきたことも含め、皆さんにお伝えしておく必要があると感じています。どうも私は実年齢より若く見られることが多いようですが、実はすでに57歳になりました。あと3年で60歳、還暦を迎えます。
これまで何度も申し上げてきましたが、私は「なりたいから政治家をやっている」のではなく「やるべきことがあるから政治の仕事をしている」というスタンスで臨んできました。
やるべきことが完結できれば、政治家の役割も終了する。これは以前から説明してきたことで、政治は必ずしも長く続けるものではないと感じています。特に私は民間出身ですので、民間と政治の間を行き来することがあっても良いのではないかと考えてきました。
そういう意味で、2012年に繰り上げ当選してから、最初は野党、そして2019年からは与党として、合わせて8年間活動してきましたが、常に自分の人生をどうするべきか考えてきました。
一方で、来年の選挙やその先を考えた時、もし次の選挙に出るのであれば、また6年の政治活動が続くことになります。つまり民間に戻るならば、今が最後のチャンスでもあります。そういう意味で、今後どうするのか非常に悩んでいるところです。
実は皆さんにはしっかりお伝えしていなかったのですが、2022年8月に心臓の手術を受けました。心臓病の狭心症でステントを入れる手術を行い、今もステントが入っています。血管が狭くなってしまったための手術でしたが、無事に成功しました。
また、脳の血管にも狭窄があると診断され、経過観察と薬の服用を続けています。日常生活に支障はないものの、心身ともにかなりのショックを受け、自分が思っていた以上にストレスがあったのだと改めて実感させられました。
手術後も元気に活動してきたものの、与党での活動にはさまざまなストレスがあり、思い悩むことも多々ありました。それでも「表現の自由を守る勢力」として影響を与え続けることが必要であると考えてきました。
2019年には54万票を獲得し、またその前の2016年には落選しながらも29万票を頂きました。これが、政治的人格として表現の自由を守るための大きな支えとなってきました。
さらに、2022年の赤松さんの選挙でも一緒に必死に取り組み、54万票という自民党内トップの票数を獲得しました。これも表現の自由を守る勢力として大きな力となりました。
しかし、もし次に私が出馬したとして、本当にこれまでのような大量得票ができるのか、自分が当選すらできるのか、という懸念もあります。過去の不祥事や、表現の自由に関して一定の役割を果たし終えたこともあって、次の出馬が悪影響を与えないかどうか、非常に悩んでいるところです。私以外の誰かがその役割を担うのであれば、それも選択肢の一つだと考えています。
いずれにしても、昨年の不祥事については、支援してくれる方々、家族やスタッフ、そして多くの皆さんにご迷惑をおかけし、大変申し訳なく思っています。皆さんの意思を背負っている立場で、このようなことをしてしまったことについては、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
役割という点では、最近は「表現の自由を守る」と表明する議員も増えました。思い起こせば、2012年からコミケ街宣をたった一人で行い、当時のスタッフ坂井さんと共に、雨の日も風の日も、夏の暑さや冬の寒さの中、3日間、朝から晩まで6〜8時間、大きな声で訴え続けてきました。現場の皆さんにはご迷惑をおかけしたこともあるかと思いますが、必死で訴え続けてきました。
今では、「表現の自由を守る」と明言する議員も増え、大変嬉しく思いますが、少し寂しい気持ちもあります。最近のコミケ街宣は、全体で2日間の中で20分ほどしか時間が取れない状況になりましたが「表現の自由を守る」という目的が多くの人に支持されていることは、非常に喜ばしいことだと思っています。
自民党に入った2019年から、与党の中で非常に孤独な戦いを続けてきました。スクリーンショット違法化問題から始まり、最近では新サイバー犯罪条約やクレジットカード問題、誹謗中傷の問題など、表現規制につながりそうな課題に取り組んできました。
その結果、自民党与党内でも「表現の自由を守る」「表現の自由に最大限配慮する」という意識を根付かせるまでに至り、一定の成果を上げられたのではないかと自負しています。
この戦いは非常に大きなプレッシャーとストレスの中でのものでした。私自身、実は人前に出て演説をしたり目立ったりするのが得意ではありません。演説が上手だと言われることもありますが、実際はいつも憑依するような気持ちで臨んでいるため、決して好きでやっているわけではありません。人前に立つことが苦手で、体に支障をきたすほどのストレスやプレッシャーがあったのだと今更ながら感じています。
保守とリベラルの狭間で与党に身を置くことも非常に大変でした。対立する政策をめぐって双方からの攻撃を受けることも多々あります。2019年以前の自民党は、リベラルな政策や福祉、子ども政策はもちろん、表現の自由についても最も厳しい姿勢を持つ政党でした。
しかし、3年から5年の努力によって党内の雰囲気も大きく変わってきたと感じています。この背景には壮絶な戦いがあったことをご理解いただければと思います。
また、表現の自由に関わる立場として、発言には特に注意が必要で、少しでも間違えば発言が炎上し、表現の自由を守る勢力に悪影響を与えることにもつながります。
未確認の情報を出さないようにするため、綿密な調査が求められ、さんちゃんねるを進めるにあたっても、スタッフにも非常に多くのストレスと工数をかけてきました。
この12年間、表現にまつわる情報を全てウォッチし、エゴサーチも欠かさず行い、情報収集に追われる日々でしたが、皆さんの支えもあって「さんちゃんねる」600回を迎えられ、野党時代の約3年と与党としての約5年、合わせて約8年間の活動ができたことに感謝しています。
次の身の振り方を考えるにあたっては、腹を据えるべきか、あるいは別の道を選ぶべきか、覚悟を決める必要があると感じています。そのため、今回は公認申請を行わずにきたというのが実情です。
さて、そろそろ私の決断を皆さんにお伝えしなければならないと思っています。この1週間は、私自身も心が揺れる中、様々なことを考える時間となりました。衆議院選挙を手伝う中で、野党の方々の街頭演説を聞きながら、政治に携わる者として、改めて考えるところが多々ありました。
山田太郎出馬表明
(山田さん)
結論としては、2025年の参議院選挙に出馬したいと思っています。今後も表現の自由を守る活動を続けていく決意を改め、皆さんにはご心配をおかけしましたが、この結論に至りました。
この決断に至る過程では、政治を続けることに心が折れそうになる瞬間もありました。本当に私はまだまだ政治の玄人ではないのだと反省する日々ですが、今回の決断は皆さんからの声が後押ししてくれたものです。
今回、180件以上の投書や問い合わせを含め200件以上の声が届きました。これほど多くの声が届くとは思わず、驚くと同時に、一つひとつを時間をかけて3〜4回繰り返し読みました。その中で「中途半端な気持ちや姿勢で臨んではいけない」という気持ちが強くなり、揺れることなく次の選挙に臨む覚悟を固めることができました。
第3期目となる次の6年間は決して短くはありません。しかし、これまで以上に戦い続けると皆さんにお約束し、決意を表明させていただきます。
この結論に至った理由はさまざまありますが、一番大きな理由は皆さんからの声でした。私は数字にこだわる性格ですが、最初は100件に届かなければ厳しいと感じていました。過去のいろいろな出来事もあり、支援の声が少なければやめるべきだと思っていたからです。
確かに厳しいご意見も多々ありましたが、その中にも期待と温かさが伝わってきました。こうした皆さんの声を無視して、自分だけの思いでここでやめる決断はできないと感じました。
政治は1人で行うものではなく、私の議席そのものが皆さんのものであると強く感じた今回の出来事を通して、皆さんと共に歩む覚悟を新たにしました。
どんな声があったのかについても、もしお時間が許せば後ほどいくつか紹介させていただき、皆さんの声が私の覚悟を固めるきっかけとなったことを、1人でも多くの方にお伝えできればと思っています。
もう一つ、大きな決断の要因となったのは、赤松健さんとの面談です。この間、じっくりと赤松さんと話をしましたが、赤松さん自身も「何とか参議院選挙に出て、残ってほしい」と強く願っておられ、ツイートでも「絶対に必要だ」と強く発信されました。
赤松さんとは、表現の自由を守るという同じ道を歩んでおり、2022年の参議院選挙の際には私が赤松さんを自民党に紹介し、徹底的に選挙をサポートしました。日本で初めての漫画家候補者としての出馬は時代の変革を感じさせるものであり、与党に表現の自由を守る戦士が2人並んだことは革命的な出来事だったと感じています。
赤松さんとは役割が異なる点も確認しました。私はどちらかというと理論的なアプローチで表現の自由に取り組み、緻密に物事を詰めていくタイプです。赤松さんからも「まだまだあなたに託されている部分がある」「後進も育っていないじゃないか」と厳しく問われました。
現職の漫画家を辞め、ストレスと重圧を抱えながら議員生活を送る赤松さんの思いも改めて感じ、自分がその責任を負うべきだと実感しました。
また、最後に事務所の秘書の皆さんの存在も私を支えてくれました。今日は秘書の皆さんが私の発言を見守っていますが、私が過去に不祥事を起こした時も誰一人として辞めずに支え続けてくれました。
私の政策に理解を示し、自由な雰囲気の中で率直な意見を述べてくれるスタッフに囲まれ、私は本当に幸せだと思っています。スタッフも「まだ仕事は終わっていない」「続けてほしい」と強く望んでくれました。
手術や不祥事、ストレスなども考慮しながらも、最後は「決めるのは私自身だ」と優しく背中を押してくれましたが、彼らの気持ちを受けて、私はもう辞めることができないと感じました。
こうした支援してくれる皆さんや赤松さん、そして何よりも私の信頼するスタッフたちに支えられ、改めて次の道を進む覚悟を固めました。
今回の決断に至るまでに何か月も揺れていた自分に反省しています。投書が来なかったらどうしようと弱気になったこともありましたが、サロン会員や「表現の自由を守る会」の何万人もの方々が見えないところでしっかり支えてくれていると感じました。
もはや私の都合や思いだけでなく、自分が腹をくくらなければ、誰がこの約束を実現するのかという責任を痛感しています。一度決めたからには、しっかり腹を据えます。
来年の2025年参議院選挙に向けて準備を進めていかなければならない。この決断に至ったことをご理解いただき、ご支援をお願いしたいと思っています。
政治も含めて、出馬は一人でできるものではありません。今回、多くの声が寄せられましたが、議員として政治力を高めるには「数の力」を示す必要があります。
表現の自由を背負う人間として、得票数でトップを目指し、皆さんの期待に応えたいと思っています。もはや「できない」と悩むのではなく、「どうやったら実現できるか」に集中しなければならないと考えています。皆さんのお力添えやご意見もぜひお寄せいただきたいです。
選挙は厳しい戦いになるでしょう。私に吹く風が逆風になることも予想しています。応援してくださる方に不利益が生じるかもしれませんが、それでも皆さんと共に守るべきこと、進めるべきことに向かって腹をくくっていただければと願っています。
特定の団体、企業、宗教団体の応援組織はありません。頼れるのは、今日ご覧いただいている一人ひとりの皆さんの気持ちと力だけです。私自身は腹をくくりましたが、皆さんにも支えていただければと思っています。冒頭で悩みを打ち明けましたが、決意を固めた今、共に前進していただければ幸いです。
来年の2025年参議院選挙には、自民党の公認を得て全国比例選挙区で出馬し、「表現の自由を守る」議員として戦う覚悟です。加えて、子ども政策やデジタル産業政策についてもバランスをとりつつ取り組んでいきたいと考えていますが、第一に表現の自由を守る政策を掲げて戦ってまいります。どうかよろしくお願いします。
特別ゲスト 坂井崇俊さん登場
(山田さん)
さて、今日は特別なゲストが来てくれています。坂井崇俊さんです。今日は急遽駆けつけてくださり、本当にありがとうございます。
坂井さんは、私の最初の公設第一秘書であり、これまでの全ての選挙を仕切り、表現の自由を支えてきた立役者です。現在はAFEEという形で民間に移りつつも、私と共に表現の自由を守るための活動を続ける同志です。
今日はこの「決断の番組」にふさわしいゲストとしてお招きしました。皆さんからも多くのコメントが寄せられていると思いますので、それも交えつつ坂井さんとざっくばらんにお話をしていきたいと思っています。
(坂井さん)
坂井崇俊です。私は山田さんの2010年の選挙時から、2012年の繰り上げ当選を経て秘書を務めてきましたが、秘書を辞めてから2年半ほどが経ちました。
実は、今日の放送で山田さんが辞めると発表されるのではないかと思いながら来ました。新幹線の中で皆さんから寄せられたコメントを読みつつ、「もし山田さんが辞めると言ったら何とコメントしようか」と。続けるという決断に対しては、正直言って、何とかなるだろうと思っていたので、そちらのコメントはあまり考えていません。
これを見ている皆さんは「よくできた演出だな」と思われるかもしれませんが、実際には180件のコメントを見て、正直に言うと「みんな勝手だな」とも感じました。
ほとんどの方が「山田さんは優秀だから政治家を続けるべきだ」と書かれていて、数人だけが「山田さんの人生なのだからご自身で決めたらいい」といった内容でした。
私もずっと秘書を務めてきた中で、表現の自由を守る大変さは理解しているつもりでしたが、山田さんの立場で見るとそのプレッシャーは想像を超えるものだと思います。
手紙が届くことでかえって「辞める」という選択に傾く可能性も感じるほど、皆さんの期待が大きく、それに応えなければならないという責任が山田さんにはのしかかっているのだと改めて思いました。
皆さんも考えていただければと思いますが、この6年間というのは非常に長い時間です。山田さんも本当は他にやりたいことがあるかもしれませんが、それを捨ててまでこの仕事を続けてほしいと多くの方が願っています。
その期待を受け止める責任の重さを、新幹線の中で考えさせられました。もし山田さんが「次は立候補しない」と言われたら、こうした話はできなかったと思いますが、改めて皆さんの意見を聞き、山田さんへの期待の大きさを強く感じました。
(山田さん)
坂井さんは秘書として一心同体でやってきましたので、この世界の厳しさや面白さも理解していると思いますが、私に対しても反省点や叱咤激励の言葉をいただければと思います。
(坂井さん)
反省点ですか。個人的に山田さんの不祥事はどうでもいいと思っていますが、それを気にしている人もいるので、その分山田さんが努力しなければならない点はあると思います。それでも、もし山田さんが辞めると決断しても、そう怒る人はいないでしょう。
私が長年の秘書としてそばで見てきたからではなく、国会や永田町の中での山田さんの真摯な姿勢を評価しています。多くの議員を見てきましたが、ここまで真面目に仕事に向き合っている方はいません。こういったストレスの多い仕事は、信頼できる人、真剣に仕事に向き合う人とでなければ続けられません。今まで通りの姿勢で続けてもらえるなら、それで私は大変満足です。
叱咤激励についてはどういったものを期待されているのか分かりませんが、54万票というのは非常に大きな意味を持つ数字です。もし1票でも前回を下回れば「以前より落ちた」と見られ、党内での発信力にも影響が出るでしょう。逆にもう少し票が増えれば、今後の未来に向けた力を改めて可視化できると思います。
(山田さん)
坂井さん、改めてプレッシャーをかけてきますね。
(坂井さん)
いや、だって「戻らない」と決意したんでしょう?
(山田さん)
厳しいですね。確かに票数というのは、政治家としての人格を測るものになりがちで、それは党内外において非常に大きな意味を持つんです。
(坂井さん)
仮に得票が半分になってしまったら「出ないほうがよかった」と言われるかもしれません。
(山田さん)
厳しい6年間になるとは思いますが、出馬を決めた以上は、前回と同等かそれ以上を目指す必要があると思います。しかし、選挙の情勢は常に変わりますし、「表現の自由を守る」と掲げる議員も増えて票が分散することも予想されます。私の得票数は正直読めない部分もありますので、支えてくださる皆さんに頼るしかないですね。
手紙を読んでいても「辞めるのであれば後任を用意するべきだ」との声もありましたが、実は後任として真っ先に思い浮かんだのが坂井さんでした。
(坂井さん)
それを言われたら断ろうと思っていましたよ。
(山田さん)
今回呼ばれたのはそれだと思っていました?
(坂井さん)
さすがにその場合は前もって言うでしょうから。
(山田さん)
私が辞めることになれば「サーティワンに行こうよ」と合言葉を伝えて坂井さんに懇願しようと思っていました。私の懇願を坂井さんが聞いてくれなかったことはないので。
(坂井さん)
いやいやいや。でも実際、200人からの手紙や今日見てくださっている500人の方々からプレッシャーを受けながらも、山田さんが出馬を決断したことにはお手紙を送った人たちにも重い責任が伴います。
政治の大変さは、民間とは異なり、しかも報われることが少ない面が多々あります。山田さんの立場では愚痴を言いづらいでしょうが、私は言わせてもらうと、本当に報われない仕事です。
メールやTwitterでいただく声は嬉しいですが、それ以外には「票」という形しか残らない。つまり6年間、我慢を重ねて仕事を続けるのは相当な覚悟が必要です。仮に50万票に対して200人の支援者がいるとして、1人2500票を集めるくらいの重責を山田さんに背負わせたのだと感じています。
山田さんは、自らの信念や過去の約束を果たすために続けると決断されたのだと思いますが、もし当選すれば、また6年間この責任を果たし続けなければなりません。皆さんの仕事でも、辛くてもやめられず、成果を示し続けなければならない状況を想像していただければと思います。
だからそういう意味で私も山田さんに続けて頂けるのはありがたいですから、支援者や秘書の方々に、よく山田さんを説得してくれたと、本当に感謝しています。
お便り紹介のコーナー その1
(山田さん)
坂井さんも、支援者からの投書も読まれたことですし、特に皆さんに紹介したい意見があれば。もし私へのコメントがあればお答えしていきたいと思います。
(坂井さん)
では一部抜粋ですが、
「私が表現の自由を守る活動をするようになった原点は山田太郎さんです。 政治で結果にコミットする方法について、山田さんのやり方から多くを学びました。まだまだ学ぶことも共に戦ってほしいこともたくさんあります。」
「特に刑法175条の問題で、山田太郎さんが解決に導くに違いない、児ポ法とか青健法とか新サイバー犯罪条約とかそういうのもあり、時間がまだ必要ということは承知で指示と応援を続けていく所存です。まだまだやってください、やらせてください、どうぞよろしくお願いします。」
(山田さん)
はいありがとうございます。「表現の自由」がここまで広く政治的な課題として扱われるようになったことには責任も感じています。サブカルチャー、特にコミケの世界などは、以前はひっそりとしたものでしたが、今ではメインカルチャーとして注目を浴びています。
その結果、政治的な圧力もかかるようになり、守るべき対象となりましたが、このように表現の自由を政治課題として公に持ち出した責任も重く感じています。
(坂井さん)
確かに表現の自由を掲げる議員は確かに増えました。かつては理解を得られなかったテーマが、今ではAFEEのアンケートで自民党議員の3分の1が「法令で規制すべきではない」と回答するほど変わってきました。
(山田さん)
実際、表現の自由への配慮が自民党の公約に含まれるようにまでなり、厳しい中でも一定の成果があったと自負しています。それでも、自民党内でもまだ多くの議員が「規制すべき」と明言していますので、引き続き気を抜かずに取り組む必要があると思っています。
(坂井さん)
ここも抜粋ですが、
「表現関係だけではなく、私は正直なところ表現問題以上に、山田さんのグローバルな観点、デジタル系の政策も評価し ています。こども家庭庁の話もあったり、そういうところも評価してます。」
「山田さん最近年齢のことを口に出されたことがありますが、政治においてまだ山田さんは若手です。後進に道を譲るのはまだ早いです。そもそも後進が育っていません。万が一山田さんが今この段階で不出馬を宣言されたら、私は正直この国の未来に絶望し ます。」
(山田さん)
実は表現の自由に集中すべきで、子ども政策などには関わるべきでないという意見もよく耳にします。しかし、私が子ども政策を取り組んでいるからこそ表現の自由が守れている部分もあると自負しています。
子ども政策と表現の自由は相性が悪く「子どものために有害なエログロや暴力のコンテンツの規制が必要だ」という意見に直結することも多いです。しかし、党内で子ども政策に積極的に関与していることで発言の機会を得て、表現の自由を守るための発言力も得られていると感じています。
海賊版対策も同様で、特にスクリーンショット違法化問題では、著作権的に二次創作の微妙な立ち位置に気を配りながら、海賊版対策を進める必要がありました。デジタル化が進むAI時代でも、表現の自由が侵害されるリスクがあるため、これらの折り合いをつけながら対応しています。
また、誹謗中傷や発信者情報開示制度に関しても「表現の自由に最大限配慮しながら」という文言を加えることで、無制限な規制に傾かないよう努力していますが、これも非常にデリケートな状況です。
過去には、児童ポルノ禁止法の問題に関して国際的な活動家からも批判を受け、面談時に「あなたは児童ポルノ愛好者なのか」と直言されるなど、厳しい局面に立たされたこともありました。一方だけを支持するのではなく、両方の立場を理解しながら進めることで表現の自由を守るという立場を貫いてきました。
表現の自由とは「表現の不自由」があるからこそ重要視されるものです。相手が好まない表現を認めるかどうかが焦点であり、そのため多くの対立や困難が伴います。
美しく聞こえるかもしれませんが、現実には非常に難しい課題です。そして、与党内でこのテーマを前進させようとすることで、双方からの批判にさらされる状況が続いています。
(坂井さん)
子ども政策の話で思い出したのですが、もし山田さんが辞めるとしたら民間に戻るんでしょうけど、2010年の最初の選挙に出たときも民間からの出馬でしたね。
当時のビラ「甦れ日本の成長力」って覚えています?その中に、「実務家として経済人として教育者として」っていうのがあって、3つの政策の1つに「子ども・若者・女性が健康に学び働けて希望が持てる社会を作る」っていうのが実は入ってる。
この頃は表現の自由についてはあまり語っていませんでしたが、やはり子どもや若者に関する社会の在り方を考えていたことが伺えます。
(山田さん)
昔のビラを改めて見ると、懐かしいと同時に少し恥ずかしいですね。当時は政治家としての経験が浅く、雑な政策も含まれています。しかし、あの頃も一生懸命考えていたことも確かです。だから政治家というのは育っていくものだと、自分がこの道を歩みながら実感しています。
当時は野党の立場で、そこから自民党に入り与党としての厳しさも知った。2010年から掲げてきた「実務家・経済人・教育者」としてのスタンスは今も変わりません。
しかし当時は「規制や制度を見直して企業と働く人の底力を生かす」と言っていたものの、どの規制が問題で、どう見直していくのかまで考えが至らない部分もありました。
政治も経験が重要だと感じます。いろいろな経験を政治に反映させるだけでなく、ある程度の時間をかけて学び成長することも大事だと、振り返るたびに実感します。
これくらいのことは新人でもみんな書くんです。そこから先、何を実現してきたかが大事で、私たちはもう何度も選挙を経験しているので、現職中に何を成し遂げたかをきちんと示さなければならないと思っています。
衆議院選挙でも多くの候補者を見てきましたが、実績をもっとアピールするべきだと感じます。単に「野党に任せられない」ということや過去の批判ではなく、その候補者自身が何をしてきたのかを問う必要があります。
他にはどんな声が寄せられていますか?
(坂井さん)
「来年の参議院選挙の公認申請をとっとと出してほしい。代わりになる人間がいるなら後進を譲りたいという話もあったが、正直な感想として現状で該当する人材が見当たらない。」
(山田さん)
坂井さん。
(坂井さん)
いやいやいや。
「せめて山田赤松とで、裏と表を務めると言ったからには、せめて次回の赤松さんの改選までやりきってほしい。」
(山田さん)
赤松さんとは、同じ「表現の自由を守る」という立場で協力していますが、役割は異なると考えています。赤松さんにはこの世界に引っ張り込んだ責任も感じていますが、彼も既に2年半が経ち、いずれ政府の役職にも就くのではないかと見ています。
歳はほとんど変わらないので偉そうには言えませんが、彼の成長を頼もしく感じる一方で、私自身もまだ学ばなければならないことが多いと痛感しました。
(坂井さん)
珍しいですよね、普通政治家って「辞めて責任を取れ」って言われるじゃないですか?「続けて責任を取れ」と言われる政治家は少ない。
(山田さん)
自らその責任を全うすると覚悟は決めましたが、これは厳しい道のりで、ある意味“地獄”かもしれませんが、次の選挙で当選すれば、あと6年全力で取り組んでいきます。
(坂井さん)
「山田太郎さんが自民党にいてくれた6年間は変な立法をされることがなく、安心して過ごすとができました。これほどまでに心穏やかな6年間は過去にありませんでした。だからもう一度山田太郎さん自民党から出馬してほしいと思ってます。」
「私や日本中のオタクが次の6年間も安心して過ごすためにも、山田さんにはまだまだ自民党や国会に居て欲しいんです。山田さんの力をもう一度貸して下さい。山田さんの当選のためならば、私も一緒に頑張ります、一緒に戦います、だから出馬して下さい、よろしくお願いします。」
(山田さん)
私も自民党に入党してから、表現規制に立ち向かい続けてきました。当初、厳しい状況の中、スクリーンショット違法化問題を皮切りに自民党内で発言し、党の政策に影響を与えるところから始まりました。
その後も著作権法の問題を担当し、知財関連の責任者として活動を続けてきましたが、この間に自民党内でも「表現の自由を守る」と堂々と表明できる環境が生まれたのは、大きな進展だと思います。
公約にも「表現の自由を最大限考慮する」という文言が入るようになり、誹謗中傷やフェイクニュース対策においても規制を緩やかにする方向が打ち出されました。しかし、党内でも規制を強化したいという有力議員が多く、さらなる注意が必要です。
さらに大きな課題は海外からの影響です。特にアメリカやヨーロッパの表現規制は厳しく、先日の視察では、大学教授が少しの発言で職を失うなど、ポリティカル・コレクトネスの影響で発言の自由が制限されている状況を目の当たりにしました。
こうした国際的な動きに対抗するためにも、国内外の規制や条約の議論に与党の立場から積極的に関与することが求められています。また、民間の自主規制も強化されており、クレジットカード会社やプラットフォーマーによる影響力が大きくなっています。かつての青少年健全育成法のような国内の枠組みから、今では国際的なフィールドでの戦いが求められているのだと感じています。
(坂井さん)
最近、特に総務省の動きが変わってきたと感じています。特にプラットフォーマーに対して何らかの義務を課すべきではないかというプレッシャーが増しています。
(山田さん)
例えばプラットフォーマーが勝手に規律を作り独占的な振る舞いをすることについて、独占禁止法や会社法に従うように通達を出すのは、表現の自由を守る一環として歓迎すべき動きです。
総務省も、ブロッキングなどの極端な対応は取らない姿勢を貫いています。一方で、政府が直接規制するのではなく「自主規制してください」という形で、民間にプレッシャーを与える流れが見え始めており、その点には懸念を持っています。
(坂井さん)
これ僕気に入ってるコメントで、
「お疲れ様です。ご自身の人生ですので、ご自身で決断をお願いします。」
という意見もいただきました。
(山田さん)
今回の決断は、まさに自分自身の決断です。皆さんの声が大いに心を動かしてくれたことは間違いありませんが、揺れた部分もあったことは反省しつつ、最終的には自身の意志で決めたつもりです。
(坂井さん)
「私はコミケの街頭演説で山田さんを知り、さんちゃんねるを毎回見るようになり、前回の選挙で票を投じさせていただきました。表現の自由に関する活動も素晴らしいですし、その他の色々な分野でも実績を上げていると思います。」
「継続的に情報発信をしてくれるっていうことが、他の政治家では全然ないので、これまで数多くの国会議員がいたのに、なんでこれを怠ってきたんだと疑問を持つほど、山田さんの発信方法は画期的だと思います。次の参院選に是非出場してください。応援させていただきます。」
(山田さん)
はい。
あ、このタイミングで小林史明(衆議院議員)さんがコメントをくださいました。小林さんとはデジタル庁設立の際も協力し、表現の自由を守ることに共感している議員の一人です。
(坂井さん)
小林さんAFEEのアンケートもありがとうございます。
(山田さん)
私としては、小林史明さんがデジタル庁の大臣に最適だと思っています。規制への対応や、理論的かつ細やかな知識を持って課題に取り組む姿勢は、コロナ時のワクチンパスポート対応で非常に発揮されました。
医療現場や自治体に負担がかかった面はあるものの、あれがなければ日本は国際的に孤立していたかもしれません。商社やメーカーなど海外との往来が必要な業界が活動できたのは、小林さんの実行力のおかげであり、彼の成果を通じて日本のデジタルガバメントの方向性が示されたと思っています。
また、今年の成長戦略にコンテンツ戦略を組み込むことができたのも、小林さんの功績です。私も岸田政権の一員として支えた部分もありますが、特にデジタル政策において、小林さんの役割は非常に大きいと感じています。
「政治は1人ではできない」というのは本当で、各分野での協力が不可欠です。メディア芸術センターや今後のコンテンツ戦略を進めるにあたっても、それぞれのフィールドで活躍する仲間がいるからこそ、私も「表現の自由」を主戦場に戦えていると実感しています。
また、赤松さんを自民党に招いたことについても多くの方から評価いただいています。私自身も、彼が自民党の一員として、日本のコンテンツ産業の中心となり、世界に発信していく役割を担っていることに誇りを感じています。
漫画を中心とした日本のプレゼンスを考えると、非常に大きな意義があると思います。赤松さんの役割は非常に大きいです。私が何とか赤松さんを説得して自民党に入ってもらえたのは、ひとつの功績だと思っています。
赤松さんも相当な覚悟を持って取り組んでくれました。例えば、47都道府県を回ると約束して実行し、スタッフが倒れるほどのハードスケジュールをこなしていました。見た目には体力があるように見えませんが、本当に驚かされました。
赤松さんは30年にわたり連載を一度も途切らせることなく続けてきました。政治家も大変ですが、漫画家として毎回新しいネタを出し、批判にも耐えながら描き続けるのは並大抵のことではありません。
「ラブひな」の時代から一世代を築いてきた赤松さんが与党に来て、日本の政策に携わることは大きな意義があると感じています。私も、彼と共に表現の自由を守る覚悟を決める上で多くのアドバイスを受けました。
(坂井さん)
「山田太郎さんには赤松健さんと対になって参議院で表現の自由に取り組んでくださっていますので、当然に来年の参議院にも出られることと信じています。特にGAFAと面談できる議員は山田さんぐらいしかいないのだと思っていますので、まだ議員を続けてほしいです。」
(山田さん)
赤松さんとは役割が異なるというのはそういうところで、彼が国際的な企業や国連と戦う構想はありませんが、それは私の役割だと思っています。「漫画外交」やコンテンツの重要性を語る場面で、実際に作品を描き、文化を発信するのは赤松さんの仕事です。お互いに表現の自由を中心に据え、命がけで取り組むことで自民党に飛び込んだので、引き続き活動していきます。
(坂井さん)
「29万票を得て落選した結果を非常に残念に思いましたが、それからの2年間、山田さんがさんちゃんねるを隔週で継続していたので、ずっと見ていました。2019年3月に自民党公認で出馬決められた際は非常に嬉しかったです。 」
「AV業界で起きたまAV新法の話で、AV業界をどうにかしたいという気持ちから、初めてフォーラムにも参加しました。山田さんはまだ国会に必要な人です。犯罪を犯したわけでもない不貞行為もすでに解決決済みなのであれば何の問題ありません。国会議員としてまだまだ仕事を続けてください。」
(山田さん)
いや~「辞めろ」と言われず「責任を取って続けてほしい」と言われるのは、坂井さんからも指摘されて改めて厳しいものだと実感しました。しかし、それもありがたいことだと思います。
(坂井さん)
もう一つ、これは山田さんへの意見で、この方はずっとさんちゃんねるの文字起こしをしていただいています。「山田さんの話し方はAIには優しくない。」とのご意見です(笑)
「いちいち機械に合わせてしゃべってるわけじゃないからしょうがないないんだけども」って、あと「昔から文字起こしやっててずっと、これだけは思ってたことなんですが、秘書さんの発言を遮らないであげてください。」
(山田さん)
ご意見を真摯に受け止め、今後の番組作りに活かしていきたいと思います。
特別ゲスト 赤松健さん乱入
(山田さん)
あ、ここで赤松さんが来てくださいましたいました、ありがとうございます。
(赤松さん)
よく決断してくださいました。
(山田さん)
赤松さんにもご心配をおかけしました。赤松さんにも本件についても多くのアドバイスをもらい、私が覚悟を決める際の相談にも乗っていただきました。
(赤松さん)
勘違いされがちですが、参議院は6年の任期で3年ごとに半分ずつ入れ替わります。衆議院とは違い、私と山田さんは同時に選挙をするわけではないため、政策の継続性が保てます。
山田さんとはこのような参議院の特性を活かし、途切れのない表現の自由やコンテンツ政策を続けていきたいです。他の人には難しい部分もあり、私たち2人の性格の違いもまた良いですね。
私は山田さんのようにリスクのあるところを埋める、しかも3回埋める、みたいなタイプとは異なりますが、だからこそこの2人のタッグに強力さを感じています。お互いにサポートし合える関係が良い影響を生んでいると思います。
私も自民党に入党して以降、「無派閥、支持団体なし、パーティーもやらない」という山田メソッドを取り入れて、多くのPT事務局長や文化部会副部会長など重要な役職を得てきました。
30年のコンテンツ業界での経験を活かし、今、国の政策に貢献できるのは新しい幸せです。これを与えてくださった山田さんには感謝しています。
(山田さん)
私が2019年に自民党に入った頃は表現の自由どころか子ども政策も全く議論されていない状態でした。少子化対策の調査会もなく、私が働きかけて党内議論の場を作ったほどです。
(赤松さん)
私が入ったときには、もう山田さんがほぼ地ならしを終えていて、目立ついわゆる「表現規制派」と言われた議員さんもみんなおとなしくなっていました。
(山田さん)
僕はすごくタイミングに恵まれていたというのもあると思っていて、入ってすぐ仕事になったのは、デジタル化という背景が大きかったんです。最初からデジタルで仕事をしなければならなかったし、デジタルで選挙を戦って票を取ったというのはわかりやすかった。
しかも、データの業界にいたということもみんな知っていたので、党内で一番重要な政策の一つを、小林史明さんらと一緒に担当することができました。それによって立場を得ることができました。
デジタルや著作権に関する責任者も任されて、難しい問題に携わることができたのは非常に大きかったと思います。もしそれができていなければ、党内で発言力もきっとなかったと思います。そんな中で、タイミングよく僕の3年後に赤松さんが来たんです。
僕は、赤松さんの登場も慎重にやらないとまずいなと思っていました。というのも、芸能人枠と捉えられて「漫画家がなんだよ」と言われかねないからです。だから、表現の自由を守るという政策的なイシューを持って入ってきたことが非常に大きかったと思います。
僕自身、芸能枠の人が入るのも国民が選挙で決めることだからいいと思うんです。参議院にはいろんな職種の人が入ってきて、政治家だけが政治をやるわけではないというのは良いことだと思っています。
でも「何のイシューや課題を持っているのか?」ということがないと、政治家として疑われてしまいます。そんな中で、赤松さんも華麗にデビューできたことが大きかったです。
小林さんが「自民党はそういう専門性がある議員には当選回数に関係なく仕事を任せる」ということで、私にも仕事を任せていただきました。それもタイミングとして良かったと思っています。
お便り紹介のコーナー その2
(山田さん)
坂井さん、せっかくなので、もう少し皆さんの声も聞きたいですね。
(坂井さん)
「2022年の参議院選挙で赤松さんではない対抗候補を支援したからこそ言います。出馬して当選し、赤松さんと共に表現の自由を守ってほしい。もし不出馬や後継指名した上での引退では、赤松健さんを国会に送った意味がありません。赤松さんのためにも出てください。」
さっきも言いましたけど、これは責任重大ですよ。いろいろみんなから…。
(山田さん)
本当だね。なんか責められてるような感じがするよね。
(坂井さん)
いや、本当に。これ読んでいたら責任重大すぎて、なんか出るのが怖くなっちゃうっていうか、重たすぎる。
「オタクの味方の議員は何人いてもいいし、無理のない程度に続けてほしい。」
(山田さん)
無理しなきゃ無理だね。
(坂井さん)
「アダルト系のゲームを制作しています。刑法175条が原因で仕事を断られることがあり、曖昧なのでこれをなんとかしてほしいです。」
(山田さん)
あの刑法175条問題って、思っている以上にシビアなんだよね。これは、表現の規制の最たるものなんですよ。シビアな理由は、警察が何らかの犯罪を取り締まろうと思ったときに、これを盾に使いやすいところがあるんです。
だから、表現の規制をしたい以上に、刑法175条は行政当局として便利さがあって、単に表現の問題だけではなく、妥協点を見出すとしたらそこも考慮しつつ、捜査当局がどう対応できるのかを考えないと、この問題は難しいですね。
もう一つは、ジェンダーなどの流れの中で攻撃されやすい部分もあるので、そこは慎重にやらないといけません。正面から175条問題を取り上げると、かえって返り血を浴びて、もっと厳しくなってしまう可能性もあります。
今はすごくグレーなところで止まっているものが、真っ黒になっちゃうかもしれない。表現の問題はやりすぎると反作用がすごいので、慎重にやっています。よく物足りないと言われますが、しっかり対処しているつもりです。
(赤松さん)
このメンバーだと2019年のことを思い出しますよね。あのとき、覚えてないかもしれないですけど、秋葉の山田事務所で8時過ぎに当確が出たときに、私が一番最初に「おめでとうございます!」って来たんですよ。
それで「こうなったからにはお願いしますよ」って言って、握手しました。山田さんはちゃんとやってくれましたね。これでまた新しい約束をしてもらったということですね。あの時の約束も守っていただいて、そして今日は新しい約束がなされたということです。皆さんが証人ですよね。
(山田さん)
こうなったら腹をくくって、何をやっていくかは当時とは少し変わってきているから、これまでの実績をまとめつつ、次に何をやらなければならないかを公約としてしっかりまとめる作業を、これから急いでやらないといけないと思っています。
(坂井さん)
もう一点最後の意見を、
「来年の夏以降も、参議院議員として赤松健さんと二人三脚で自民党の表現規制を押さえてほしいと思っています。」
とのことです。
(山田さん)
ただ、もはや自民党の中だけではなく、国際的なプレッシャーもあります。アメリカやヨーロッパからの圧力もあって、赤松さんが最近海外に出たのは大きいですね。
日本の、マンガ、アニメ、ゲームは海外で規制されやすい部分もありますから、海外での評価を受けて「なんでこんなものを垂れ流しているんだ」と言われることもある。そういった面での役割はこれからも大きいかもしれませんね。
(坂井さん)
でも、不思議なんですけど、問題が起きないとすぐにこの問題を忘れがちですよね。変な言い方かもしれないけど、もしこのまま半年や一年、波風が立たなかったら、みんな「表現の自由って大丈夫なんだ」と思ってしまうかもしれません。
(山田さん)
表現の自由って、空気や水みたいなもので、普段は感じられないし、特に議論しなければしないでいいんですよ。イデオロギーでもないし、表現の自由が気にならない社会こそ一番いい社会だとは思うんですよね。だけど、現状は厳しいんじゃないでしょうか。
例えば、新サイバー犯罪条約の国内での批准の問題があります。あの条約の本則は規制を目的としているので、世界の流れに合わせるべきだと言われたら、案外正論で、かなり厳しい状況です。
ゲームに関しても規制の問題がいろいろと出てきています。他にもクレジットカードによる表現規制が大きな課題となっています。
総務省の話にも少し触れましたが、「自主規制をしろ」と政府や政治からプレッシャーをかけると、私たちも批判されるので、民間の契約や約束で対応することも多いです。さて、こうした問題もどう考えていくか、タイミングとしてはこれからいろいろ出てくるのではないでしょうか。
エンディング
(山田さん)
ということで、急なご参加で赤松さんにもスペシャルゲストとしてお越しいただきました。細々と決断の話をしようと思っていたんですが、私自身は結構寂しがり屋な部分もあり、こうして来ていただいて良かったと思います。
ただ、改めて皆さんにはいろいろとご心配やご迷惑をおかけしてきました。反省の弁ばかり述べていても前には進めないので、これから2025年の参議院選挙に向けて積極的な準備を進めなければと思っています。
繰り返しになりますが、政治は一人ではできません。皆さんの支援を頂きたいと思っています。私に課された役割は、表現の自由を守る勢力がどれだけの票数を集め、選挙で戦えるのかが問われることです。私自身は腹をくくっていますが、私が出たことで瓦解することがないよう、しっかり応えられるよう頑張っていきます。
とはいえ、現在の政治的情勢や私自身の課題もあり、逆風の中での戦いであることは間違いありません。相当厳しい戦いになるでしょうが、負けずに頑張ってやっていくしかないと思っています。
私は、しっかりと公約を立て、それを実現していくことでしか、この政治の世界で認められるべきではないと考えています。そのため、全力で取り組んでいきますので、ぜひ皆さんのお支えをお願いしたいと思います。
今日の決断を踏まえて、党には公認申請を出そうと思っています。現在選挙期間中ですので、選挙が終わったタイミングで行う予定です。どうかよろしくお願いします。
次回以降も、これから何をしていくのか、皆さんからいただいた様々な質問にもお答えしていきたいと思っています。今回200近くのご意見をいただきましたので、それにどう応えていくかも含め、しっかり取り組むつもりです。
それでは、今日はこれで終わりたいと思います。600回のご視聴、ありがとうございました。次回以降もぜひご視聴いただき、引き続きご支援をいただければ幸いです。ありがとうございました。