思いがけないカミングアウトストーリー
LGBTQ+当事者&理解者の居場所づくりを目指すにじまゆプロジェクトでは、去年に引き続き、国際カミングアウトデーにちなんでみんなのカミングアウトストーリーをテーマにしたオンライン交流会を実施しました!
去年の記事はこちら。
今年は2日に分けて開催し、6名の当事者からカミングアウトストーリーをお話しいただきました。初参加でお話しを聞きに来てくださった方もいて、実りのある会になりました!
話し手&聞き手の皆様、ありがとうございました!
一方で、ふと思ったことが。
私、今回はあんまり自分の話をしなかったな……^^;
そんなわけで、今回は私が社会人デビューしたときの思いがけないカミングアウトストーリーを書いてみようと思います!
私が新卒で内定をいただいた会社は、当時社員が100名ほどのIT企業。同期は私を含め、4人でした。
内定者時代の10月からは、月1で本社に集まって研修&会社主催の飲み会があったので、入社までにそこそこ交流があり、まあまあ話せる仲になりました。
3月、入社前の最後の内定者研修が終わった日のこと。その日は会社主催の飲み会がなかったため、同期だけで初めて飲み会に行きました。
いい感じで酔いが回ったころ、同期の一人がこんなことを言い出しました。
「これから一緒に頑張っていく仲じゃん? 入社前に暴露大会でもしておこうぜ!」
内心、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!と思いました。
セクシュアリティのことは、特に言う必要もないと思っていたのですが、ちょっと隠し事してるみたいで嫌な気持ちはありました。
そんなわけで、暴露しました!
私「実は女の人が好きです!」
同期1「……?」
同期2「うわ、ガチなのキター!」
同期3「え、これそういうの言う会??」
戸惑った感じはあったんですが、「気持ち悪っ!」とか否定的な言葉はなく、カミングアウトとしては成功した感触はありました。その後も仲良く(?)秘密を暴露し合ったし。自分以外男性だったというのも、カミングアウトを後押ししてくれました。(ゲイ&レズビアンは、異性の方がセクシュアリティを言いやすい雰囲気があります)
あんまり意識していないつもりだったのですが、セクシュアリティを言わないでおくことで、壁を作っていたところはあるみたいで、その出来事をきっかけに、同期とは一気に打ち解けたような気持ちがありました。
その後、会社でセクシュアリティを公にしていたわけではありませんが、知ってる人がいてくれるだけで気持ちが楽だったのは確かです。酒の勢いで起こった出来事ではありますが、思いがけない機会に感謝でした。
悩んだ末にカミングアウトするケースがよく取り沙汰されますが、こんな思いがけないカミングアウトストーリーもあるよ、というお話しでした!