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アイデアの出し方まとめ〜小説新人賞の攻略法(19)

崖っぷち作家のニジマルカです。

「新人賞の攻略法」19回目です。

今回はアイデアの出し方まとめです。

18回目はこちらです。↓


7.アイデアの出し方

いきなり新しいアイデアを出すのは難しいと思います。

ですから、まずは好きな作品を真似すればいいです。

物語の構造はそのままにして、要素を変えてバリエーションを作ってみましょう。

バリエーションを作るには、

・主人公(who)
・舞台(where)
・時代、時間(when)
・何が起こるか(what)

辺りを変更してみるのが簡単です。

真似する作品を決めたら、たとえば、

・主人公を宇宙人にしたらどうだろう
・舞台を後宮にしてみたらどうか
・江戸時代にしてみよう
・未曾有の大災害が起こることにしよう

などと変えてみて、良さそうなら「そうなった場合、この話はどう変わるだろうか」と考えを進めていけばいいです。

一旦、どこかの要素(複数でもいい)を固定してから考えを広げていくのがコツです。

どこかを仮にでも固定しないと、思考が発散してしまいがちです。


また、コンテンツは階層構造を成していますので、その階層を考えることでアイデアを出していく方法もあります。

階層構造とは、フォルダの中にまたフォルダがあって……といった入れ子構造のことです。

わかりにくいと思うので、例を出して説明していきましょう。

たとえばミステリの密室トリックを考えるとします。

まずは「密室」を分類してみましょう。

すると、「密室」には「物理的密室」と「精神的密室」がありそうだとわかると思います。

物理的密室は、物理的手段による密室で、雪の密室、機械仕掛けによる密室、嵐の山荘、絶海の孤島……といった密室です。

精神的密室は、心の盲点などを利用することで成立する密室です。

さて、物理的密室をさらに分類していきましょう。

すると、機械、環境、季節、感覚……などが考えつくと思います。

たとえば「雪の密室」は「物理的密室>季節>冬」に分類できますよね。

ですから、「物理的密室>季節」の階層には、「春>桜の密室」「夏>プールの密室」「秋>紅葉の密室」などがある可能性があります。↓

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また、「物理的密室>感覚」を考えれば、その階層には「視覚>目の密室」「視覚>色の密室」「聴覚>音の密室」「触覚>手触りの密室」「嗅覚>匂いの密室」「味覚>味の密室」などがありそうですよね。

こうした階層構造をヒントにして、新しい密室を考えていくわけです。



8.使えるアイデア発想法

世の中には、さまざまなアイデア発想法がありますが、小説に使えるかというと微妙な印象です。

話の構造を考えるのには、アイデア発想法は向いていないように思います。

ですから、おおよその話を決めたあとで、ある要素についてアイデア発想法を使うという感じになるでしょう。


アイデア発想法は、超有名なオズボーンのチェックリストを知っているだけでも充分だと思います。

オズボーンのチェックリストはこんな感じです。↓

・転用:他の使いみちはないか
・応用:他にこのようなものがあるか
・変更:色・形・音・匂い・意味・動きなど、新しいアングルはないか
・拡大:大きさ・時間・頻度・高さ・長さ・強さを拡大できるか
・縮小:より小さくできるか、短くできるか、省略できるか
・代用:他の過程・他の場所・他の誰かなど、他の何かで代用できないか
・再配置:要素・部品・パターン・配列・位置などを変えられないか
・逆転:逆にできないか、役割を逆にできないか
・結合:組合わせられないか、目的や考えを結合できないか

だいたいの話を決めたあとで、たとえば主人公の特性を決めるとか、何かのトリックを考えるとか、そういった場面で使うといいです。

具体的な使い方や、もうちょっと詳しいリストはこちらに載せてあります。↓



9.アイデアをトレンドワードから考える

もっとお手軽にキャッチーなアイデアを出したい場合もあると思います。

そういう場合は、トレンドワードから考えてみるといいです。

トレンドワードとは、最近話題になっているワードのことです。

たとえば、最近ではどういうものがあるかというと、

・こどおじ
・ポリコレ
・サステナビリティ
・マスク
・ウマ娘
・4630万円
・ぴえん
・クラファン
・転売
・撮り鉄
・ウーバーイーツ
・親ガチャ
・パパ活
・エモい

などが思いつきますよね。


これらのトレンドワードと、ジャンルでよく使われるワードを組み合わせてみましょう。

例としてはミステリが簡単です。

「探偵」というジャンルワードをつけるだけです。

すると、

・こどおじ探偵
・ウーバーデテクティブ
・親ガチャ探偵
・パパ活探偵
・ポリコレ探偵
・ぴえん探偵ぱおん
・転売探偵

などが出てくると思います。

この中で良さそうなものを選んで、話を考えていけば、キャッチーな感じに仕上がるでしょう。



おわりに

新人賞の攻略法19回目「アイデアの出し方まとめ」でした。

次回は「小説のPDCAまとめ」です。↓

それではまたべあー。



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