レベル別攻略ポイントまとめ [初心者編]〜小説新人賞の攻略法(22)
崖っぷち作家のニジマルカです。
「新人賞の攻略法」22回目。
今回はレベル別攻略ポイントまとめです。
21回目はこちら。↓
はじめに
初心者、中級者、上級者向けのレベル別攻略ポイントをまとめていきます。
それぞれの状況はこんな感じを想定しています。↓
【初心者レベル】
・長編0〜2作
・新人賞に送ったことがない or 1次選考で落ちる
【中級者レベル】
・長編3〜5作
・2次選考で落ちる
【上級者レベル】
・長編6〜7作
・3次選考で落ちる
今回は初心者レベルです。
おおまかな状況
初心者レベルは、長編をなんとか書き終えられるくらいのレベルです。
文章は粗が目立ち、展開はぎこちなく、キャラは量産型か、個性をつけようとしてただの変な人になっていたりします。
まだ全体を見ることができないので、いらない部分と力を入れるべき部分がわかりません。
話はありきたりか、奇をてらいすぎておかしなものになっているかもしれません。
書き終えることで精一杯なので、読者のことまで気にするのはまだ難しいでしょう。
このレベルのおすすめ戦略はこんな感じかなと思います。↓
文章
読んでいないなら、1冊文章系の本を読んでみるといいです。
わかりやすい文章がどういう構造になっているのか知っておくといいですね。
意味を間違えて覚えている言葉も多いと思います。
難しい単語やあやふやな言葉は調べてから使うようにしましょう。
人称については、あまり厳密に考えなくても、読者に伝わればそれでいいです。
一般的には三人称が書きやすいです。
話の規模が小さいときや、主人公の内面が主題になるような場合は、一人称でもいいと思います。
また、文章には気づかないうちに自分のクセが出てしまうものですが、できればプレーンなものにしておいた方がいいです。
個性はいつでもつけられるので、最初は平易な文章を心がけるといいでしょう。
物語
市場で通用するかというとそうでもないのですが、やはり基本の三幕構成くらいは知っておいた方がいいと思います。
読んでいないなら、ハリウッド脚本術系の本を1冊読んでみてください。
物語にはまだ無駄な部分が多いと思います。
不要なシーンがあれば削っていきましょう。
目安は、そのシーンの最初と最後で、物語の状況やキャラの心情などに変化があるかどうかです。
何の変化もないなら、そのシーンはいりません。
また、盛り上がり不足を感じるなら、誰か同士や、なにか同士を衝突させると、手軽に盛り上がりを作ることができます。
キャラ
個性をつければキャラが魅力的になるかというと、そうでもありません。
個性をつけるより、キャラの動機をはっきりさせて、始終一貫した言動をさせた方が魅力が出ます。
主役級のキャラについては、それぞれ動機(〜がしたい)とその理由(なぜしたいのか)、そうなったのはどうしてか(育ちや境遇)の3点くらいを考えておくといいです。
キャラは一人ひとりが動機を持っており、その動機同士がぶつかることで、盛り上がりが生まれます。
主人公と正反対の動機で行動しているのが、敵です。
ですから、主人公はどうしても敵とぶつかることになるわけです。
アイデア・設定
このレベルでのアイデアや設定は、独りよがりなものになりがちです。
新しさや突飛さを求めて、誰も望まないようなアイデアになっていたりします。
最終的に、自分の好きなものではなく、誰かが好きなものを書かなければ受賞できないと考えた方がいいです。
(自分の好きなものを書いて受賞できるなら、それはそれでいいことです)
今はピンとこなくても、エンタメ小説が、読者を楽しませるためにあることを忘れないようにしましょう。
おわりに
新人賞の攻略法22回目「レベル別攻略ポイントまとめ・初心者編」でした。
次回は「レベル別攻略ポイントまとめ・中級者編」です。↓
それではまたくまー。