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読者の興味を引くには〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。

小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。

今回は「読者の興味を引くには」です。


読者の興味を引くには

読者の興味を引くのは簡単です。

単純に言うと、作品に「新しさ」があれば、読者は興味を引かれます。


すでに世の中には多くの作品があります。

いままであったような作品をいくら書いても、その中に埋もれるだけです。

ですから、どうせ作品を書くなら、ほんのちょっとでもいいので、既存作とは違う「新しさ」を入れる必要があります。


ですが、「新しさを入れる」と言ってもわかりにくいですよね。

いま書いている作品があるなら、以下のように分解してみるとはっきりするでしょう。


5W1Hにわける

書いている作品があるなら、話を5W1Hに分けてみましょう。
(書こうと思っている作品でもいいです)

ご存じと思いますが、5W1Hはこうです。↓

  1. 誰が(who)

  2. いつ(when)

  3. どこで(where)

  4. なぜ(why)

  5. どのようにして(how)

  6. なにをする(what)

上の順番で繋げると、話を1行にまとめることができます。

また、自分はここに

  • そしてどうなる(result)

を加えることもあります。


最低限必要なのは

  1. 誰が

  2. どのようにして

  3. なにをする

くらいでしょう。

ですから、簡単にはこの3つを考えればいいです。


チェックしてみよう

さて、書いている作品を5W1Hの形に分解したとします。

読者の興味を引くには、新しさが必要だと書きました。

書いている作品が新しいかどうかは、この5W1Hのどこかに「新しさ」が入っているかどうかをチェックすればいいです。

具体的には、どこかの要素に「新しいワード」が入っているかどうかです。

新しいワードがあるのなら、上手くいくかどうかは別として、書く価値のある作品です。


「新しさ」とは漠然としたものでなく、具体的なワードだと考えましょう。

単純にいうと、新しい作品には

  1. 新しい主人公

  2. 新しい舞台

  3. 新しい時代

  4. 新しい理由

  5. 新しい問題

  6. 新しい解決

のどれかが必要です。

もちろん、「ある主人公とある舞台の新しい組み合わせ」などの合わせ技でもいいです。

とはいえ、できれば「新しさ」がワードの形になっているのが望ましいです。

なぜなら、その方がシンプルだからです。

シンプルなものは強く、強いものはより伝わります。

「新しさ」がわかりやすく伝われば伝わるほど、多くの読者の興味を引くことができます。


魚を釣りたいなら餌をつけよう

「新しさ」というのは、言わば、読者を釣るための餌です。

嫌な表現かもしれませんが、餌がないのに魚が釣れるわけがないのも事実です。

逆に魚からすれば、「餌もつけずに俺を釣ろうというのか?」と憤慨するかもしれませんね。


餌をつけることは、釣り人の常識であり、ある種の礼儀です。

魚を釣りたいなら、ぜひ餌をつけてください。


もちろん、釣ったあと、放りっぱなしにするのでは魚も報われません。

ですから、釣ったらちゃんと世話をして、大事にしてあげましょう。

ですが、魚を釣り上げない限り、世話をすることも、大事にすることもできないと知っておくといいですね。

つまり、興味を持ってもらえない限り、また読んでもらえない限り、その小説は存在しないのと同じということです。


今回のまとめ

小説のちょっとしたコツ「読者の興味を引くには」でした。

  1. 読者の興味を引くには「新しさ」があればいい

  2. 「新しさ」とは「新しいワード」のこと

  3. 5W1Hのどこかに「新しいワード」が入っているか確認する

  4. 新しさは読者を釣る餌

  5. 魚を釣りたいなら餌をつけるのが礼儀

きつい言い方をすると、新しさがまるでないなら、そもそも書かなくていい作品です。

ほんの少しでいいので、どこかに「新しさ」を入れましょう。

それではまたくまー。


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