読者の興味を引くには〜小説のちょっとしたコツ
崖っぷち作家のニジマルカです。
小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。
今回は「読者の興味を引くには」です。
読者の興味を引くには
読者の興味を引くのは簡単です。
単純に言うと、作品に「新しさ」があれば、読者は興味を引かれます。
すでに世の中には多くの作品があります。
いままであったような作品をいくら書いても、その中に埋もれるだけです。
ですから、どうせ作品を書くなら、ほんのちょっとでもいいので、既存作とは違う「新しさ」を入れる必要があります。
ですが、「新しさを入れる」と言ってもわかりにくいですよね。
いま書いている作品があるなら、以下のように分解してみるとはっきりするでしょう。
5W1Hにわける
書いている作品があるなら、話を5W1Hに分けてみましょう。
(書こうと思っている作品でもいいです)
ご存じと思いますが、5W1Hはこうです。↓
誰が(who)
いつ(when)
どこで(where)
なぜ(why)
どのようにして(how)
なにをする(what)
上の順番で繋げると、話を1行にまとめることができます。
また、自分はここに
そしてどうなる(result)
を加えることもあります。
最低限必要なのは
誰が
どのようにして
なにをする
くらいでしょう。
ですから、簡単にはこの3つを考えればいいです。
チェックしてみよう
さて、書いている作品を5W1Hの形に分解したとします。
読者の興味を引くには、新しさが必要だと書きました。
書いている作品が新しいかどうかは、この5W1Hのどこかに「新しさ」が入っているかどうかをチェックすればいいです。
具体的には、どこかの要素に「新しいワード」が入っているかどうかです。
新しいワードがあるのなら、上手くいくかどうかは別として、書く価値のある作品です。
「新しさ」とは漠然としたものでなく、具体的なワードだと考えましょう。
単純にいうと、新しい作品には
新しい主人公
新しい舞台
新しい時代
新しい理由
新しい問題
新しい解決
のどれかが必要です。
もちろん、「ある主人公とある舞台の新しい組み合わせ」などの合わせ技でもいいです。
とはいえ、できれば「新しさ」がワードの形になっているのが望ましいです。
なぜなら、その方がシンプルだからです。
シンプルなものは強く、強いものはより伝わります。
「新しさ」がわかりやすく伝われば伝わるほど、多くの読者の興味を引くことができます。
魚を釣りたいなら餌をつけよう
「新しさ」というのは、言わば、読者を釣るための餌です。
嫌な表現かもしれませんが、餌がないのに魚が釣れるわけがないのも事実です。
逆に魚からすれば、「餌もつけずに俺を釣ろうというのか?」と憤慨するかもしれませんね。
餌をつけることは、釣り人の常識であり、ある種の礼儀です。
魚を釣りたいなら、ぜひ餌をつけてください。
もちろん、釣ったあと、放りっぱなしにするのでは魚も報われません。
ですから、釣ったらちゃんと世話をして、大事にしてあげましょう。
ですが、魚を釣り上げない限り、世話をすることも、大事にすることもできないと知っておくといいですね。
つまり、興味を持ってもらえない限り、また読んでもらえない限り、その小説は存在しないのと同じということです。
今回のまとめ
小説のちょっとしたコツ「読者の興味を引くには」でした。
読者の興味を引くには「新しさ」があればいい
「新しさ」とは「新しいワード」のこと
5W1Hのどこかに「新しいワード」が入っているか確認する
新しさは読者を釣る餌
魚を釣りたいなら餌をつけるのが礼儀
きつい言い方をすると、新しさがまるでないなら、そもそも書かなくていい作品です。
ほんの少しでいいので、どこかに「新しさ」を入れましょう。
それではまたくまー。