メンタル面で気をつけることまとめ〜小説新人賞の攻略法(21)
崖っぷち作家のニジマルカです。
「新人賞の攻略法」21回目。
今回はメンタル面で気をつけることまとめです。
20回目はこちら。↓
メンタルの防御と攻撃
何をするにも、体(行動)と心(メンタル)の両輪が必要です。
両方のバランスを取らないと、その場でぐるぐる回るだけで前進できません。
メンタルで気をつけることは、以下のように、防御的(受動的)なものとと、攻撃的(能動的)なものに分けることができます。
【防御(受動的)】
1.自分を否定する人を排除する
2.自分を肯定する
【攻撃(能動的)】
1.自分は作家だと言い聞かせる
2.作家を見に行く
それぞれ見ていきましょう。
12.自分を否定する人を排除する〜防御1
まずは、あなたの夢を笑う人を排除することから始めましょう。
夢を笑う人というのは、こういうことを言ってくる人たちのことです。
「まだ夢みたいなこと言ってるの?」
「そろそろ現実を見ようよ」
「そんな夢叶わうわけないだろう」
周りにこういう人しかいないなら、絶対に夢を話してはいけません。
できれば、関わらない方がいいです。
夢を追い始めたころは、ちょっとした言葉で心が揺れてしまうものです。
ひどい言葉を言われると、それだけで夢を諦めてしまうことさえあります。
そういう環境に自分を置かないでください。
最初のころは、過保護なくらいに、自分と自分の夢を守ってあげましょう。
夢を守るのは簡単です。
本当に信用できる人の前でしか、夢を語らないことです。
そういう人がいないなら、黙っておきましょう。
そもそも、夢を誰かに話す必要などないのです。
13.自分を肯定する〜防御2
防御の2つめは、「自分を肯定する」ことです。
自分に厳しくした方がいいのではないかと思うかもしれませんが、受賞するまではずっと「落選」という厳しい評価が続きます。
「否定」は他人がいくらでもしてくれるので、自分だけは自分を肯定し、優しくしてあげましょう。
簡単な方法としては、夜寝る前に「今日もよくやった。がんばったね」と自分を褒める方法があります。
バカバカしいと思うかもしれませんが、別に誰も聞いていませんので、声に出して自分を褒めてみるといいです。
また、2,3年書いて結果が出ないと、次第に辛くなってきます。
しんどくなってきたら、このように考えると楽になります。↓
新人賞を目指す心の体勢は、たいていの場合、上図の左のような体勢です。
つま先立ちをして、上に手を伸ばしている状態です。
この体勢はすごく辛いのです。
そもそも、長く続けられる体勢ではありません。
ですから、辛くなったら、図の右のように下を向いてください。
上に手を伸ばすのではなく、下に積むと考えるのです。
1日の作業をブロックのように考え、足元にブロックを積んでいきましょう。
足元に積んでいくと、次第に足場は高くなっていきます。
すると、ある日、目の前に「受賞」があることに気づくのです。
無理に上に手を伸ばさなくても、下に積んで上がっていく方法もあるのですね。
これを知っているだけで、ずいぶん気が楽になると思います。
14.自分は作家だと言い聞かせる〜攻撃1
メンタルの攻撃とは、「自分の心を作家に近づけていく」という意味で使っています。
まずは、「自分は作家だ」と言い聞かせることを習慣にしてみましょう。
夜寝る前と、朝起きたときが狙い目です。
ぼんやりしているときに「私は作家です」と声に出して言うのです。
これは昔から言われていることで、理屈や根拠があるかと言われるとよくわからないのですが、「心の中で当たり前になると、現実もそうなる」という考え方です。
本当にそうなるかどうかはさておき、別にやっても損はしませんから、おまじないのつもりでやってみるといいです。
また、「ゴールの向こうを想像する」のも良い方法です。
新人賞受賞がゴールなら、こんなことを想像してみましょう。↓
・受賞賞金であれを買おう
・受賞パーティであの作家さんと話そう
・二作目は何を書こうかな
ゴールの向こうを想像するということは、「ゴールすることが前提」になります。
こういった想像を続けていると、ゴールすることが当たり前になっていくのです。
15.作家を見に行く〜攻撃2
作家を見に行くのも良い方法です。
たいていの人にとって、作家とは想像上の生き物です。
ですが、見に行って、近くに寄って、観察してみれば、作家という存在を具体的なものにできます。
ゴール(作家)をはっきりさせればさせるほど、そこにたどり着ける可能性は高くなります。
また、見に行ってみればわかりますが、作家は普通の人です。
あなたと何も変わりません。
人の能力にはそれほど差がないので、あなたと作家の能力もそれほど変わりません。
せいぜい2,3割違うだけでしょう。
それどころか、あなたより下手な作家もたくさんいます。
ですから、「作家になりたい」と言うのではなく、むしろこう言いましょう。
「作家になってやってもいい」
「そこまで言うなら、作家になってやってもいいけど?」と、上から行くのです。
マインドだけでも、作家に負けないようにしましょう。
作家は、なんのことはない、ただの人です。
そんな普通の存在になれないなんていうことは、絶対にないのです。
おわりに
新人賞の攻略法21回目「メンタル面で気をつけることまとめ」でした。
次回は「レベル別攻略ポイントまとめ」です。↓
それではまたくまー。