小説のPDCAまとめ〜小説新人賞の攻略法(20)
崖っぷち作家のニジマルカです。
「新人賞の攻略法」20回目です。
今回は小説のPDCAまとめです。
19回目はこちらです。↓
10.小説のPDCA
PDCAは改善のための手法です。
以下のようなサイクルで業務を改善していきます。
1.Plan(計画)
2.Do(実行)
3.Check(評価)
4.Action(改善)
詳しくはwikiでどうぞ。↓
小説もPDCAサイクルを回して、改善していけばいいです。
1つずつ見ていきましょう。
10−1.最低限のPlan(計画)
最低限、以下くらいを決めれば書き始められます。
・出す新人賞
・仮タイトル
・おおまかなプロット
・キャラ表
【出す新人賞】
まずは狙う新人賞を決めましょう。
決めないと、規定枚数や締め切りもわかりません。
枚数や締め切りなどが具体的になると、やる気も出てくるものです。
自分が好きな出版社やレーベルの新人賞を選ぶのが自然な流れでしょうね。
短編の賞は出版できないことが多いので、長編の賞を選べばいいです。
【仮タイトル】
これはなんでもいいです。
本当はタイトルはものすごく重要なのですが、最初はどういうタイトルが良いのかさえわからないと思います。
ですから、これはひとまず仮で決めておけばいいです。
【おおまかなプロット】
長編はだいたい4〜5章構成で、好みでプロローグ、エピローグをつける感じです。
少なくとも、その章で何が起こるかくらいは決めておかないと、途中で迷って時間がかかります。
時間がかかりすぎると、やる気がなくなることも多いので、おおまかにでも決めておきましょう。
ただ、詳細なプロットを作ろうと意気込みすぎると、プロットで力尽きる場合もあります。
ですから、最初は細かいシーンまで考えずに、章ごとくらいのおおざっぱなプロットを作ったら、書き始めればいいです。
【キャラ表】
簡単な登場人物表も作っておきましょう。
あとで変わってもいいので、名前と動機くらいは決めておいた方がいいです。
名前は、なるべく他キャラの名前の音や漢字と被らないようにします。
難読漢字なども使わない方が無難です。
五十音表を作って、「あ」で始まる人、「か」で始まる人……などと記録していくと音の被りがわかりやすいです。
キャラの動機は「〇〇をしたい」「なぜなら〇〇だから」くらいを考えておけばいいでしょう。
10−2.書き始めるDo(実行)
最低限の準備ができたら書き始めます。
長編の目安は10〜13万文字です。
1日1000文字書いて、3ヶ月かかるくらいのボリュームです。
可能なら、何文字書いたか記録をつけると、進捗がわかっていいと思います。
下のグラフは、私のある新刊の初稿の記録です。↓
こうしてグラフにすると一目瞭然ですよね。
このときは1ヶ月半ほどかかったようです。
10万文字程度にしているのは、毎回書きすぎるからです。
ここから修正を繰り返して、最終的に13万文字くらいまで増えていきます。
11−1.難しいのはCheck(評価)
正しい評価がなければ、改善することはできません。
「ここが良かった」「ここが悪かった」という正しいアドバイスがない限り、修正しようがありません。
ですから、作品の正しい評価を得るためにエネルギー(お金)を掛けた方がいいです。
それが、受賞への近道になると思います。
一番のおすすめは、専門家に評価を頼むことです。
(私は頼まなかったのですが、やっておけばもっと早く軌道修正できたと後悔しています)
ネットで探せば、原稿を評価してくれる専門家が見つかると思います。
「ココナラ」などではなく、実績のあるプロ作家さんに頼んだ方がいいでしょうね。
小説教室などに通っているなら、先生に頼むのも手です。
ただ、その場合は、その先生がプロかどうか確認してください。
新人賞を通っていない人や出版社から本を出したことがない人は、正解を知らない可能性があります。
11−2.Action(改善)は簡単
正しい評価が得られたなら、改善するのは簡単です。
コメントされたことを踏まえて、次の作品を書きましょう。
原稿を修正して、もう一度新人賞に出すこともできます。
とにかく、PDCAで一番難しいのは「評価」です。
「計画」も「実行」も「改善」も自分だけで行うことができますが、「評価」だけは他人の目が必要だからです。
自分も含め、だいたいの作家志望者は「評価」も自分でやっています。
ですが、自分で自分の作品を評価するのは、とても難しいですよね。
ですから、なかなか方向が修正できず、時間やエネルギーを無駄にしてしまうのです。
経験を積めば、自力である程度「評価」することもできると思います。
ですが、始めのころはまったくできませんので、素直に「他人の目」を入れた方が早いです。
おわりに
新人賞の攻略法20回目「小説のPDCAまとめ」でした。
次回は「メンタル面で気をつけることまとめ」です。↓
それではまたべあー。