武器を確認しよう〜小説新人賞の攻略法(6)
崖っぷち作家のニジマルカです。
「新人賞の攻略法」6回目です。
5回目はこちらです。↓
攻撃力があるのはアイデアだけ
防御力が上がってツッコまれなくなったら、今度は攻撃力を上げます。
攻撃しないと、勝つことはできません。
防御力を上げたときと同じように、「小説の要素ごとに攻撃力を上げればいい」と考えるかもしれませんが、そうではありません。
小説の要素はこうでした。
1.文章
2.キャラ
3.ストーリー
4.設定、アイデア
この中で唯一攻撃力があるのは、4のアイデアだけです。
どういうことか説明していきましょう。
他の要素は単体では攻撃できない
文章がうまい、キャラが個性的、ストーリーが面白い……一見、それらは攻撃力がありそうですが、実は、それら単体では攻撃できません。
たとえば、文章がうまいからといって、受賞することは(ほぼ)ないです。
キャラもストーリーも同じで、単体で勝負できるものではないのですね。
文章、キャラ、ストーリーとアイデアの関係性がどうなっているかというと、
まず最初にあるのがアイデアです。
その上で、
・アイデアを実現するための「文章」
・アイデアを具現化した「キャラ」
・アイデアを活かした「ストーリー」
があるだけなのです。
アイデアのない文章、アイデアのないキャラ、アイデアのないストーリーには意味がありません。
アイデアがあって、初めて勝負できるのです。
たとえて言うと、
アイデアというのは腕力で、文章、キャラ、ストーリーは武器です。
つまり、
アイデアという腕力で、
文章、キャラ、ストーリーという武器を使って、攻撃する
ということです。
武器はただの道具であり、腕力がなければ何も出来ません。
これがわかっていないと、「文章がうまいから受賞できるだろう」とか「キャラにオリジナリティがあるから通るだろう」みたいに勘違いしてしまいます。
すると受賞まで時間がかかってしまうのですね。
腕力(アイデア)をどう鍛えるかについては次回に続きます。
今回のまとめ
新人賞の攻略法6回目「武器を確認しよう」でした。
1.文章、キャラ、ストーリー単体では勝負できない
2.アイデアにしか攻撃力はない
3.アイデアという腕力で、文章、キャラ、ストーリーを武器にして戦う
次回は「アイデアの出し方」です。↓
それではまたべあー。