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小説のちょっとしたコツ

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小説のちょっとしたコツや小技、考え方などの記事をまとめています。「文末の処理」「描写の考え方」「ページ数と内容」ほか。
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わかりやすくするには〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 新年おめでとうございます。 今年もよろしくお願いいたします。 さて、新年最初は小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「わかりやすくするには」です。 わかりやすさとは何か小説を読んでいると、たまに「わかりにくいなあ……」と思うことがありますよね。 あまりにもわかりにくいと、読むのを止めることもあるでしょう。 ですから作者としては、作品としてのレベルを保ちながらも、可能な限りわかりやすくする必要があります。 ここで

セリフでやりがちなミス〜小説のちょっとしたコツ

小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「セリフでやりがちなミス」です。 やりがちなミス小説を書き始めたばかりのころは、いろいろ失敗するものです。 初心者の方がセリフでやりがちなミスには、以下のようなものがあると思います。 誰のセリフかわからない 〜が言った。が続く 冗長、または説明的すぎる それぞれ見ていきましょう。 1.誰のセリフかわからない1つめは発話者がわからない問題です。 ネット小説やライトなエンタメ作品などでよく見かけます。

見せるか語るか〜小説のちょっとしたコツ

小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「見せるか語るか」です。 見せることと語ることよく小説の指南本には、 「見せよ語るな」 と書かれています。 ごく単純には、 語る  = 説明する 見せる = 描写する と考えればいいでしょう。 ですから、冒頭の「見せよ語るな」の意味は、 「説明せずに描写しましょう」 ということですね。 語ると見せるの簡単な例を出すと、こんな感じでしょう。 確かに、「語る」より「見せる」方が小説としては正しい気

説明のテクニック〜小説のちょっとしたコツ

小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「説明のテクニック」です。 説明のむずかしさ小説の文章には主に以下の3つがあります。 描写 説明 セリフ それぞれに難しさがあるのですが、2の「説明」の難しさは独特です。 説明すると、物語の時間が止まるのです。 例を見るとわかりやすいでしょう。 あまり良い例ではないですが、行動描写はもちろんのこと、情景の描写もカメラの移動が伴うため、物語は動き続けます。 ですが、説明している間は、物語の進行が止まっ

キャラクターが変人になってしまう問題〜小説のちょっとしたコツ

小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「キャラクターが変人になってしまう問題」です。 変人になってしまう特にエンタメ系作品を書いているときに起こりがちだと思いますが、キャラクターに特徴をつけようとして、ただの変人になってしまうことがあります。 これは私もよくやりました。 だいたいは言動がおかしすぎて扱いが難しく、書いている本人にも違和感しか残らないのです。 ほとんどの場合、そういうエキセントリックなキャラはそこまで必要ないものですが、おかしなキャ