知育商品を選ぶ前に、ちょっと立ち止まって考えてみませんか？

昔から、スーパーやおもちゃ屋さんには、
たくさんの「知育」と名のつくおもちゃや商品が
並んでいます。

「お子さんの才能を伸ばしますよ！」
「ほかのご家庭ではもう取り入れてます！」
なんて説明されると、

「これを買わないと、うちの子の成長に遅れが出るかも…」
そんな不安な気持ちになることもあるかもしれません。

でも、ちょっと待ってください。
その知育商品、本当にお子さんに必要なものでしょうか？

こんな商品を見ました

今はお店に行かなくても、
ネットショップ、広告で
たくさんの商品が見られて、
買うこともできます。

先日、びっくりする商品を見たんです！

赤ちゃん～3歳くらいまでの子どもは、
この写真のように
手を「ぐ～」にして
スプーンを持ちます。

クレヨンなどもそうですね。

手のひら全体でスプーンを持つ子

それは、スプーンに付けて
このぐ～から、
大人のようにスプーンが持てるようにする、
「子どものスプーンの持ち方を"直す"」
という商品でした。

いや～💦
それはまずいですよ！

子どもが手のひら全体で
スプーンを持つのは、

発達段階で
まだ指が細かい動きができるほどではないから。

複雑な動きが出来ないのに、
ムリに持ち方を矯正したり、

細い鉛筆などを持たせると、
脳に悪影響を与えます。

それだけでなく、
変な癖がついてしまい、
却って
小学校入学のころになって
逆に苦労することになってしまいます。

けれど、
そうした事を知らずに
「あ、これいいかも」と、
子どもに与えてしまう親は
結構多いのではないでしょうか？

なぜなら、
そうした「知育」をうたう商品は、
・あなた遅れてますよ
・これを使わないと、子どもが遅れちゃいますよ

そんなメッセージを発しているから。

なぜ今、この商品？

知育商品を選ぶとき、
一番に考えるべきは、

子どもの自然な発達に沿っているか？
逆に邪魔をしないかな？

ということ。

それを踏まえて

「うちの子は、今どんなことに興味を持っているかな？」
「この商品で遊ぶことで、子どもはどんな体験ができるのかな？」
「子どもが自分から楽しんで使いたくなるものかな？」

年齢や発達に合っていない知育商品は、
かえってお子さんのストレスになることもあります。

2歳の子に漢字カードを見せても、まだ意味がないですよね。
外国語も。

言語は、一番に
●母国語で意思表示ができるようになること
を優先にしないと、
こどもの表現能力に影響がでます。

知育商品のメリット・デメリット

もちろん、すべてが悪いとは言いません。
良い面もあります。

• お子さんの興味・関心に合っていれば、
  新しい発見や学びのきっかけになります

• 親子で一緒に遊ぶ時間を作るきっかけにもなります

• 子どもの「できた！」という達成感につながることも

けれど、気をつけたい面は、

• 自然な発達段階を阻害するものは、
  害になることがあります

• 大人が「させたい」という思いが強すぎると、
  子どもの自主性が育ちにくくなります

• 決められた答えや方法だけを教えすぎると、
  創造力や工夫する力が育ちにくくなることも

• 知育商品に頼りすぎると、
  外遊びや友だちとの関わりなど、
  大切な経験の機会が減ってしまうかもしれません

子どもにとって「最高の知育」って？

でも、そううした商品に頼らなくても、
実は、日常生活の中にこそ、
たくさんの学びのチャンスが隠れています

• お買い物で野菜を選ぶとき

• お散歩で見つけた虫や花を観察するとき

• お手伝いで食器を並べるとき

• 友だちと砂場で遊ぶとき

これらはすべて、立派な「知育」の機会なんです。

知育商品を選ぶときのヒント

1. まずは子どもの様子をよく見てみましょう

   • 今、どんなことに興味を持っている？

   • どんな遊びが好き？

   • どんなことにワクワクする？

2. 商品を見るときのポイント

   • 子どもが自分から「やってみたい！」と思えるもの

   • いろいろな遊び方ができる

   • 安全性がしっかりしている

   • 年齢や発達に無理なく合っている

3. 使い始めてからも様子を見守りましょう

   • 楽しんで使っている？

   • ストレスになっていない？

   • 上手く活用できている？

最後に

知育商品は、あくまでも子育ての道具の一つ。
これがなければいけない！というものではありません。

むしろ大切なのは、お子さんの「やってみたい！」
という気持ちに寄り添い、一緒に成長を楽しむこと。

知育商品を選ぶときも、その視点を大切にしてみませんか？

子育ては十人十色。正解はないけれど、お子さんの笑顔を見ながら、ゆっくり進んでいけたらいいですね。

そして、不安をあおったり、
出来るようになる！とうたう商品に気をつけましょうね。

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