見出し画像

子どもの意欲を育むとき ~水辺の馬のお話~ / 自ら"いそいそと"勉強する子に育てたかったら、こんなところに気を付けてみましょう

先日、こんなご相談を受けました。
(個人が特定できないように、細かい部分は変えてます)

「うちの子にピアノを習わせたくて、休みの日はいつも
『今日は練習の日だよ』『一緒に楽譜見ようか』
『少しだけでも弾いてみない?』って
声をかけているんです。
最初はやってたんですけど、
でも、最近は『休みたい』って言うばかりで...」

練習だけでなく、
最近はレッスンもお休みしがち。

以前は楽しそうにピアノを触ったり、
自分から積極的に参加することもあって、

お母さんから見たら、
「うちの子は楽しんでやっている!」
「もっとやって欲しい。」

そんな気持ちになっていたそう。

その様子を聞いて、ふと思い出したのが

「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」

ということわざです。


このことわざ、実は子育ての真髄を突いているのではないでしょうか。

考えてみてください。

水辺に馬を連れていくのは、
そこに水があることを知っている人です。

馬はどこに水があるのか知らないかもしれませんからね。

ここまでは、ピアノの話にすると、
私たち親の役目かもしれません。

子どもはピアノという楽器を知らないし、
美しいピアノ曲も
聞いたことが無かったら、

「その体験の機会」を与えるのは、
おとな(親)にしかできないこと。


でも、馬が「あ、水だ!飲もうかな」と
興味を示しているそばで、

「ほら、水だよ水だよ、ここにあるよ。美味しいから飲んで飲んで」と
ずっと言われたり、
首を押されて水に口をつけさせられそうになったら...
その馬はどう感じるでしょう?

おそらく、せっかくの水も
美味しく感じなくなってしまうかもしれません。

馬にとって
「美味しそう~、飲みたいな」(意欲)
だったものが、

まわりから「やってやって」と言われた途端、
それが
「やらなくちゃいけないこと」(義務)に
なってしまう…。


義務が大きくなればなるほど、
意欲は吸い取られていきます。

そして、あとに残るのは
「○○しなきゃいけない」という
プレッシャーだけ。


なんだか、
どこかで聞くような話ではありませんか?


子どもの興味や才能も、同じなのかもしれません。

親として、
子どもに良い機会を提供したい、
子どものためになるし。
才能も伸ばせる(かもしれない)。

その気持ちはよく分かります。

でも、その機会を活かすかどうかは、
最終的に子ども自身が決めることなのです。

私たちにできるのは:

  • 良い環境を用意すること

  • その環境の中で子どもが自由に選択できる余地を残すこと

  • そして何より、子どもの「やってみたい!」というタイミングを待つこと

強制されない自由な環境の中でこそ、
子どもたちは本当の意味での「やる気」を
見つけられるのではないでしょうか。

自分自身で。

時には、
水を飲まない馬のように見える我が子に
歯がゆさを感じることもあるでしょう。

でも、その「飲まない」選択も、
大切な学びの過程なのだと信じています。

もっと時間が経った時、
一度離れた機会(ピアノやほかの体験)に
再びであったとき、

もう一度、
「あ、あの時途中でやめちゃったけど、
もう一度○○をやりたいな!」と
思うか、


あるいは、
「あ~あの時親がしつこかったなぁ。二度と見たくない」
と思うか。


あなたはどちらがイイでしょう?

体験には、「感情」が紐づいているんです。


勉強への意欲も同じように

このお話は、実は勉強についても全く同じです。

「宿題やった?」「テスト勉強しなさい」「もっと頑張りなさい」

私たち親は、子どもの将来を思うあまり、
つい口うるさくなってしまいがちです。

でも、それは時として水辺で
「早く飲みなさい」と
急かすようなものかもしれません。

子どもたちの中には、自然と
「知りたい」「分かりたい」という気持ちが芽生えています。

その芽をつぶさないためには、
むしろ私たち大人の我慢が必要なのかもしれません。

では、具体的に何ができるでしょうか?

  • 子どもが「なぜ?」と質問してきたときは、
    その好奇心を大切に受け止める

  • 勉強道具や参考書は手の届くところに置いておく(でも、使うかどうかは子どもの自由)

  • 子どもが自分から「教えて」と言ってきたときは、
    その気持ちを逃さず向き合う

  • 「やらされている」から「やりたい」への転換点を、じっと待つ

そう、大切なのは「水辺に連れていく」ことであって、
「無理に飲ませる」ことではないのです。

なんだか遠回りに見えるかもしれません。

子ども本人が動きだすのを待つより、
親にとっては、口を出した方が早いから。


でも子育てって基本「待つ」ことが仕事です。

子ども自身が「のどが渇いた」と感じたとき、
その学びは何倍も深いものとなるはずです。

今日も、我が子の「知りたい」という気持ちが芽生えるのを、
温かく見守ってみませんか?

自ら子供が学びだす。
それがじつは親にとっても「ラク」な子育てですよね。

子育て、発達、不登校の悩みを保護者と一緒に解決をお手伝い。
たくさんの情報の中で、子ども本来の意欲を引き出す保護者の「親力」を
サポートしています。


🏆⬇︎【無料】LINE友だち限定で豪華特典10個⬇︎🏆
https://utage-system.com/p/dorkmxRjIqRe?ftid=U9Na6fW3CCkm
今回かぎりの【10大特別特典】がすべて無料!
✅誰も教えてくれない「0~7歳発達の基礎」電子書籍
✅発達支援ってどんなことをするの?「支援の実例/Kくん」 電子書籍
✅発達とココロを育てる・自宅で出来る「クレヨン描画」動画
✅うちの子大丈夫?「カンタン発達チェックリスト」PDF
✅「不登校の子がホントに考えていること」音声
✅「あなたのお子さんは本当に発達障害?/発達と脳の関係」電子書籍
✅手は脳の入り口「3才~できる親子毛糸あそび」動画
✅繊細さん、心の傷を癒し意欲を引き出す「アートセラピー」動画
✅HSPさんがもっと輝くための処方箋「繊細さんのココロと脳の仕組み」
✅99%の人が知らない「発達とココロの真実」今日から変わるプレミアム動画66分

いいなと思ったら応援しよう!

「楽しいことしかしない」人生を引き上げるオリジナルメソッド |心理コーチ&教育家りえ
子どもたちの教育やサポート、すべての人が「自分らしく輝ける」社会の未来を描けるよう、活動していく資金とさせていただきます。