《コミケ歴史》会議室から東京ビッグサイトへの軌跡
こんにちは、二次元研究所所長です。
毎年夏と冬のシーズンに東京ビッグサイトで開催されている「コミックマーケット」、通称「コミケ」。
よくビッグサイトに人が押し寄せている光景をニュースで見ますね。
同人誌と呼ばれる出版社を通さずに作った本や漫画などをその場で売り買いするというのがコミケの目的なのですが、コミケの魅力はそれだけじゃないんです!!
呼び掛け面白すぎる行列の先導のスタッフ、信念の強いオタクたち、バカとしか思えない物を売る人、可愛いすぎるコスプレイヤー、熱気で天井にできる半人工の雲、そして人の多さ!!
これすべてコミケで味わうことが出来ます。
今回は、そんなコミケの魅力や歴史などを全力で紹介していきたいと思います。
では、本編どうぞ!!
目次
1,コミケとは
2,原点、第一回コミケとその歴史
3,コミケ運営スタッフのクセが強くて面白いw
4,海外から見るコミケ
5,まとめ
1,コミケとは
まず、コミケについて解説していきます。
コミケを簡単に解説
コミケとは、夏と冬に毎年2回東京ビッグサイトで行われる同人誌即売会ですが、基本的に手作りであればなんでも売ってよく、スクール水着でこした水などのくだらないものなども売っています。
売り場は一般ブースと企業ブースに別れていて一般ブースは個人の創作物を、企業ブースはアニメやマンガのグッズを売っている感じです。
コミケを訪れた人は一般ブースと企業ブースを最初にどっちに行くかで究極の選択を迫られます、一般ブースは最初は「壁サークル」と呼ばれる人気で混雑を回避するため壁際に店を構えた店たちが賑わいます。
そのあと「島サークル」と呼ばれるこれから伸びるサークルや変な物を売っている店が盛り上がります。
その他には、コスプレがコミケ内ではさかんで一人のコスプレイヤーを中心にカメラを持った人が壁のように囲んでいる光景も見ることができます。
コミケを訪れる戦士(オタク)たち
コミケを訪れる人は必ず沢山の苦行を乗り越えなければなりません。
まず、開催時間は10時からなのですが、その時間に合わせて並ぶとほぼ何も買うことが出来ません、そのため始発電車に乗って夏は炎天下の下で、冬は日の出てない極寒のなかで並ぶのです。
しかし、それでも一つのサークルに並んで30分待つということはざらです。
そして、参加者には無限の足腰への負担が生じます。1日中歩き回っているか並んでいるので足腰へのダメージはえげつないです。
コミケに参加することはフルマラソンと同じくらい辛いです、トイレは2時間待ちや暑すぎて汗が蒸発して「コミケ雲」と呼ばれたりしますが、すべて終わった後に買ったものを見ると「来て良かったな」という気持ちになれます。
まるでマラソンをゴールしたときのような優越感に浸れます。それが、コミケの魅力といえます。
2,原点、第一回コミケとその後の軌跡
今でこそ誰もが知るコミケ、今まで96回も開催されているのですか、ここで一つの疑問を投げかけたいとおもいます。それは、「第一回コミケってどんなんだろう?」です。しっかりと調べてきたので共有したいとおもいます。
第一回コミケ
記念すべき第一回コミックマーケットがひらかれたのは1975年12月21日、会場は東京都の虎の門の日本消防会館の会議室で行われました。参加者700名ほど。
出展サークル数は32と言われており、参加者のほとんどが少女マンガファンの女子中高生だったそうです。
そして、1976年の第2回から4回までは板橋産業連合会館がコミケ会場となりました。この頃は規模も小さかったようです。
アニメブーム到来!!
空前のアニメブームが到来したことにより、コミケの規模も拡大していきました。
1980年から4回使用された会場の川崎市民プラザ!ここでは、参加者が7,000人突破!会場として手狭になったため、第18回コミケ会場は横浜産貿ホールへ!しかも、初めての2日間の開催。参加者は10,000人を超えたのです!
その後、手狭になっていったため規模はもっと拡大!!晴海の東京国際見本市会場にコミケ会場を移し、キャプテン翼のブームも重なり第30回コミケでの参加サークル数は3,900、参加者は35,000人というとんでもない数字を叩き出しました。
そして東京ビッグサイトへ
羽陽曲折ありながらもコミケは拡大していき、1996年の第50回コミケで遂に東京ビッグサイトへ会場を移しました!!参加者は59万人を集め、最大級のイベントへとなりました。
2020年の今では75万人の来場者を誇るイベントへとなりました。700人という一つの学校の生徒数にも満たない人数から75万人という規模に成長したのです。
これが、誇るべき「コミケ」という物の歴史なのです。
3,コミケ運営スタッフのクセが強くて面白いw
コミケとはサークルとお客さんだけで成り立っているのではありません、勿論スタッフというものがいるのです。
スタッフは基本的にボランティアで集められているのですが、彼らは時に話題の対象となり、とても面白いのです。
それについて紹介していきます!!
コミケスタッフの仕事
コミケは夏と冬という過酷な季節に行われるうえに沢山の人が朝早くから押し寄せます。勿論人が押し合うので危険です。
それを収拾するのがコミケスタッフです、イベント内で歩く方向を示したり危険行動を監視したりします。
特に有名なのがコミケの風物詩となった「始発ダッシュ」。始発できたお客さんが早く並ぶため電車を降りてから東京ビッグサイトまで集団でダッシュするのです!!
このめちゃくちゃ危険な状況をコミケスタッフは全力で阻止しているのです。
コミケスタッフの名言が面白い!!
コミケは変な人が集まることで有名です。それはスタッフも然り、変な人が多いです。
そんな人が参加者を制御するための呼び掛けがどこか面白く、心理をついたような気がして、そしてグッと来るのです。
そんな代表的なスタッフの"名言"を紹介します!!
お友達とはぐれてしまった方、再び会うのは絶望的です!
最初からいなかったものと見なして下さい!
そうすれば気が楽です!
とても迷いやすくはぐれやすいコミケにおいてそんな事態が発生した時にこの言葉を言われたらすぐに現実に引きもどされそうですね。
列の隙間は開けてください!!貴方が倒れた時の道になります
夏の炎天下で列の隙間の必要性を笑いとともにとらえた名言ですが、やはりクセが強い!!
みなさん忘れ物には注意してください。財布等の忘れ物は、忘れられない悔しさになります
これはコミケ関係なく日常で使いたいですw
気持ちの悪くなった人は今のうちにスタッフに言ってください
周りの人が気分が悪そうだったときもスタッフに言ってください
えーと周りの人が気持ち悪かったらスタッフに言ってください
体調の危険を危惧したこの名言、やはり同士と言っても気持ち悪いものは気持ち悪いそうです。
なお、移動中は安全のため、地図の閲覧、嫁とのデート、狩り、一時的にご遠慮くださいますようお願いします
やはりスタッフもオタクの端くれ、しっかりとギャルゲーやモンハンなどのオタクの趣味を理解しています!!
会場出口のスタッフさんが「現実への入り口です」
コミケの本質を捉えたこの名言。
コミケとは二次元と三次元の境にあるイベントであり、ビッグサイトの出口とは現実の入り口なのです。
クセの強さの裏にコミケの姿が隠れていますがやっぱり面白いw
4,海外から見るコミケ
日本のアニメやマンガなどは海外からも人気が高く「OTAKU」は世界共通語となりつつあります。
コミケにも海外からの参加者が増えてきているらしくコスプレなどにも参加する人もいるそうで、その様子は学校の教科書にも載っています。
アニメなどでコミケは登場することもあるのでそれを見て参加することも多いようですが、やはりコミケは外国人にも楽しんでくれているそうです。
特に外国人にウケるのが「コスプレ」!!
「クールジャパン」と呼ばれるように、日本のコスプレは特にクオリティが高く、ドイツからの参加者によると、「日本人は上手に化粧をするし、キャラクターの小物も細部までこだわっていて、すごくプロフェッショナルな意識が高いと思います。」と話します。
外国人から評価されると、日本の文化が誇らしく感じますね!!
5,まとめ
約50年の歴史をほこるコミケですが、そのキャッチコピーは実はずっと変わっていません。
それは、「みんなで作るコミケ」です。
コミケという文化に職業や年代や人種が関係ないことを表すいい言葉です。
700人から75万人まで登り詰めたコミケが長い間深く愛さられる理由が見えたとおもいます。
少しでもコミケという素晴らしい文化が素晴らしいと感じたら是非参加してみては如何でしょうか?
ここまで読んでくれてありがとうございました!!