スタートアップ100人フェーズでの360度フィードバックの運用
こんにちは、LayerX HRのmaasaです。HRの中でも、バクラク事業プロダクトサイドの採用Opsと、ビジネスサイドの組織人事などを担当しています。
この記事は6月から始まっている #LXベッテク月間 22日目の記事です。 前日の記事はtakochuuさんの不確実性をぶっ飛ばせ!Fintech事業部における新規プロダクト開発とはでした!
これはなに
LayerXではこの5月にはじめて360度フィードバック(以下、360度FB)の取り組みを行いました。初導入のため手探りではありましたが、運用にあたり工夫したこと、反省したことを含めて紹介します!
専用サービスは利用せずGoogleApps+GASでコストと工数を最小限に運用しました。360度FBの導入を検討しているスタートアップ人事の方の参考になれば幸いです。
はじめに
360度FBを取り入れた背景について簡単に説明します。LayerXには「Trustful Team」という行動指針があり、互いに信頼とリスペクトをもってフィードバックし合う文化があります。
事業成長に伴い社員数が急増する中でも、そのフィードバック文化を大切に維持し続けたいと考えているためです。
そんな思いから、360度FBも「TTFB(Trustful Team FB)」という社内の呼称をつけました。
では、これ以降で具体的な運用についてご紹介します。
1.FBする人・される人の組み合わせを決める
今回は、以下の方針で運用することにしました。
1人あたり最大で5人からFBを受ける
FBを受ける本人が、FBをする人の3人まで指定できる(任意)
直上長や人事がFBする人を選定するやり方もあると思いますが、今回は任意で希望を提出できるようにし、Googleフォームで回答してもらいました。
この回答結果を踏まえて、最終的に人事と上長で組み合わせをFIXしました。
(できるだけFBを送る回数を均一にしたかったのですが、他部署との関わりが多いメンバーのFB回数が多くなり、偏ってしまったのが反省です・・・)
2.360度FBを集める
1で作成したFBする人・される人の一覧表を全社に共有し、各メンバーに自分がFBする人についてGoogleFormのアンケートからFBをしてもらいました。
「回答を集める」と言っても、一般的なアンケートと比較して回答するメンバーの労力が非常に大きなものなので、そこにも工夫が必要だと感じました。
実際のところ、全社向けの他のアンケートと比較すると回答の集まるスピードはかなり遅かったですし、メンバーの負荷も高かったと思います。
そこで今回は、回答期日直前に、「TTFBもくもく会」という入力タイムを設定して、まだ書き終わっていないメンバーに任意で参加してもらいました。
Zoomをつないで、「筆が進まない〜」とか「FB書いているつもりが気づいたら業務のSlack返してた!」とか言いながらFBを書くだけではありますが、「みんなで同期的にやる」のは一定効果があったようでした。
このもくもく会は360度FBに限らず、別の施策でも取り入れていく予定です。
3.FB結果を個人ごとのファイルに振り分ける
この作業が、GoogleFormを利用して360度FBを運用する際の一番の難所(工数的に)になると思われるので、少し具体的に紹介します。
Googleフォームを使って回収した結果は、当然のことですが、1つのスプレッドシートにすべての回答が展開されます。
360度FBの結果は、FBされる人ごとにファイルを作成して本人に共有をしたいため、手作業でそれを行うとなると、ファイル作成→コピペを社員数分繰り替えさなければいけなくなります・・・
(今回は、TTFB参加対象のメンバーが約70名(このブログを書いている現在は100名以上)でしたので、その分のファイルを手作業で作成するのは考えただけで気絶しそうです。)
今回は、GASを利用してこの手作業部分をある程度自動化しました。実際のステップは以下の通りです。
回答結果のスプシからFBされる人ごとに回答をまとめる
結果共有要ファイル(↑のキャプチャ)のテンプレを複製し、回答結果を転記する
任意のフォルダに格納する(結果はFBされる本人+上長+Boardメンバー+組織人事のみへの公開のため、この公開範囲が守られるように設計したフォルダに振り分けました)
また、FB結果は本人にスプレッドシートを共有するだけ、ではなくマネージャーから1on1の際に一緒に見ながら内容を共有してもらいました。
書いてある内容を一緒に読み、納得感があるか、FBを受けて今後どんなアクションをしていくかについて会話してもらいました。
今後にむけて
全社員への回答結果の共有が完了したあと、「TTFBへのTTFB」として施策へのアンケートに回答してもらいました。
取り組み自体については、「やってよかった」「FBを貰えることが嬉しい」「モチベーションが上がった」といった回答が多かったです。日頃からFBし合う文化があったとしても、テキストでまとまった量のコメントを貰えるのは嬉しいですよね。(↓は日報チャンネルでのコメントです)
また、改善点や気になったこととしては、「moreのFBを書くのが難しい」「もっと厳しいFB」をしてほしいというコメントが多くありました。この点も、記入サンプルや記載のサポートコンテンツを整えるなどして次回以降よりTrustful TeamなFBを伝えあえるようにしたいと考えています。
最後に
最後までお読みいただきありがとうございました!もしこのブログが360度FBの導入・運用の一助になればとても嬉しいです。
もっと運用について詳しく聞きたい、という方がいらっしゃればMeetyでぜひお話しましょう^^
LayerXに興味がある、という方はこちらからどうぞ。(待ってます。)
採用情報はこちらからご覧いただけます!