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幼い頃からやっている、は武器にならない【コトバビタミン】第137回

色んなスポーツや文化的な習い事など、幼い頃からやっていることは、その人の人格や体などを形成していくことに大きな影響を与えている。

一つのことを幼い頃からやっていることで、礼儀や基礎的な技術が身に付いている、という点は肯定できるだろう。

しかし競う場になると、その期間の長さは結果と関係なくなることも多い。

その要因は、

・気質や素質
・取り組んだ期間で何を考え、何をしてきたか
・指導者
・運


その他、様々な要素が勝敗を左右するだろう。

逆に物事を理解できる時期から、自分の意志で取り組んだことが成果につながりやすいこともある。

もちろん、幼い頃から濃密に取り組んできたことが大きな成果につながったり、職業や人生そのものにつながることもある。

私自身も幼い頃に本格的な絵を習っていたが、その貯金が通用していたのは、ある程度の年齢までで、今は幼い頃に絵を習っていたりしていない他の絵描きさんに描いてもらうことが多い。

ここにあげている4コマ漫画もそうである。

私が本格的に絵を描いて、世の中を驚かせたいとか、生計を立てていきたいなどと考えて取り組んでいれば、今の状況ではなかったかもしれないが、そのモチベーションはなかったのである。

ありがたいことに絵描きではないが、仕事として役に立っている部分は確かにある。

「幼い頃からやっている」を生かすために、今何を考え、何をするのか、見直してみると、幼い頃からの貯金に頼らず、今から先の貯金が増えるかもしれない。

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