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最期のコトバ【コトバビタミン】第145回
先日、友人の父の葬儀に参列したが、最期が近づいたとき、孫それぞれに伝えたい言葉を直接残したそうである。
自分はどう終わりたいかと考えたとき、この最期の過ごし方は、理想的だと思った。
最期の言葉の中に、
「どんなときでも正しくありなさい」
というものがあった。
一生「正しくある」ことは難しい。
子どもの頃は特に、である。
子どもの頃にやらかした色々で謝りたい相手や申し訳なく思っている相手はいる。
しかし、大人になるにつれて、やらかしに向き合う大切さを知っていく。
そしてやらかしを挽回することを考えていくようになる。
大人になっても欲望や保身に負けて、卑しく生きていくと、年齢と共に顔向けできない相手がさらに増えていく。
そうならないようにしたい。