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パステルアートとは?パステル画とどう違う?
パステルアートについて、少しお話ししたいと思います。
まず初めに・・・
私はパステルアートのインストラクターですが、パステル画に関しては独学で描いているだけなので、パステル画のことを詳しく説明することはできません。
私なりに、パステルアートとパステル画の違いなどをまとめてみました。
パステルアートとは?
パステルアートというのは、パステルを粉状にして指やコットンでクルクルと描くアートのことです。粉状にすることで誰でも簡単にグラデーションや光を表現することができ、透明感のある優しい作品に仕上がるのがパステルアートの特徴と魅力です。また、型紙を使うことで絵が苦手な方でも楽しみながら描くことが出来ます。
パステルにはソフトパステル 、ハードパステル 、オイルパステルなどがありますが、パステルアートでは主にハードパステルを使用します。
パステルアートの基本的な技法
①ドライウォッシュ・・・パステルを削って粉状にし、指やコットンで塗る技法
②イレージング・・・消しゴムや練り消しゴムで色を抜いて表現する技法
③マスキング・・・色を塗りたくない部分を隠し、その上から色を塗る技法(型紙を使った技法)
パステル画との違い
パステルアートはドライウォッシュ、イレージング、マスキングの技法を用いることで、絵が苦手な方でも簡単に描くことができます。
パステル画は、パステルアートのように誰でも描けるというわけではありません。ある程度の画力は必要かと思います。
ドライウォッシュもパステル画の技法の一つですが、パステル画はソフトパステルで直接描いていくような描き方がほとんどです。
また、パステルアートは型紙を多用するのに対し、パステル画では型紙はあまり使いません。
実際に見ていただいた方が違いがわかるかと思いますので、私が描いたパステルアートとパステル画を比較してみます。
パステルアート
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パステル画
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比べてみると、全く違いますね。
私の場合、パステル画は写実的な風景画がほとんどです。
パステルアートでは、可愛い動物や綺麗な花、風景など色々描きますが、どれも柔らかく優しい雰囲気の絵になります。
更に分かりやすく、同じ題材で比較してみます。
『イチョウ並木』パステル画
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『イチョウ並木』パステルアート
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パステル画のイチョウ並木は、私が初めて描いたパステル画ですが、とても難しかったです。ソフトパステルで直接描いています。ドライウォッシュやマスキングの技法は使っていません。
パステルアートのイチョウ並木は、ステンシル(型紙)を使って誰でも描けるように、私が考案した作品です。
パッと見ただけでも、パステルアートの方は描けそうな気がしませんか?
パステルアートは、画力がなくても工程通りに描いていけば見本のような作品が描けるんです。
もちろん最初からどんな作品でも描けるわけではありませんが、少しずつ色んな作品が描けるようになりますよ。
これからパステルアートを始めたい、パステルアートについてもっと詳しく知りたいという方の為に、ご自宅で楽しく学べる無料テキストをご用意しております。
初めての方でも分かりやすいように、パステルアートの道具や基本的な技法について詳しく説明しています。
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