会社≠私
株式会社にじいろキャンバス代表の小林です。
4月27日。本来なら運営している保育園は慣らし保育も終わり、徐々に子どもたちも慣れて、活気に満ちた日常を送っている時期。新しい保育園も立ち上げ子どもたちと一緒に保育を作っている時期だったでしょう。
世界的に猛威を奮っているCOVID-19。自粛、保育園休園など今まで体験したことがない日常に変わってしまった。
子どもたち、保護者の方々は大変厳しい日常を送っているのではないだろうか。私たちも開園できない現状やいつ感染するかもわからない中、保育士として何もできない。そんな状況でも何か自分たちにできることはないかと職員で模索している。
その中で、少し頭の整理をしようと考えた。
株式会社にじいろキャンバスという会社は、保育園を2園運営し、子どもたちの教育を再度見つめ直し、地域と共存しながら「人」の教育を大切にしていこうとしている株式会社だ。
会社、保育園については下のHPをご覧いただきたい。
にじいろキャンバスでは、100年先、みんなが笑顔でいるために「今」何をする?というvisionがある。
このvisionを作った時に、これは私の思いで、私の考えがvisionだと思った。
ただ最近少し違うのではないかと思っている。これは、会社のvisionであって私とは=ではないと。
代表をしているが会社があり、私もその中の一員だということ。このvisionに賛同し、これに向けて「今」何をしていくか作っていくところに自分をおかないといけないのではないか、会社のvisionを元に自分自身の今のvision、コンセプトをちゃんと明確にしないといけないと感じた。
会社の由来は、ギルドから始まっている。ギルドとは個々に独立している「個」の集まった組合、組織団体を意味する。独立した個の集まりが自立するために協力をし、その枠組みや集まっている場所をギルドと呼ぶ。
そうあれねばいけないのではいか。
何が言いたいかというと会社と言う枠組みはあれど、会社が私ではなく、私という「個」と職員という「個」があり、その集まっている場所が会社なのだから、私自身が自立できるように「今」できることをしっかりちゃんとやろうと思ったという簡単な話だ。自分の心の奥底で天狗になっていた部分がきっとあったんだろうと思う。それに気づけたこと、見つめ直せたこと、それだけでもこの時間には価値があった。
いや、この時間を価値にしようと決めた結果だと思う。
そして私たちが重きを置いている「教育(保育)」は少しずつ変わってきていたが変化の速度が遅く、社会の地位や社会とのズレみたなものが多く存在すると言われてきた。地域によってはここ何十年何も保育の考え方ややり方が変わっていない場所も存在する。
それがだ、COVID-19の影響で2020年3月から4月の1ヶ月間で保育や保育園、保育士、保護者の考えが一気に変わった気がする。この何十年も変われなかった部分が、この1ヶ月で全く違う世界になった。
この変わっていく社会や保育、地域、人との関わり方を踏まえて、どんなことが必要になっていくのか会社のみんなと対話しながら自分たちらしく行動していこうと話している。
枠組みの中の個ではなく、個が集まった場所を枠組みと呼べるように、そしてまた笑顔で「おはよう」と子どもたちに言えるように「今」できることは何?と自問自答しながら進んでいきたいと思う。