二つの志事
にじいろむじかの活動を持続可能な事業にしていくにあたって、少し現状と現実をお伝えしたいと思います。
にじいろむじかには、大きく捉えると今三つの活動があります。
・音楽教室(学校教育)
・演奏・コンサート
・ピアノリレー
今、音楽教室には定期的にレッスンを受けられる方が約30人、スポットレッスンの方を含めると約50人の方にご利用いただいています。音楽教室を始めたのは一年前ですから、本当にありがたいですし充実しています。
福祉演奏や学校教育に関しては、報酬に関わらず積極的に行っています。こちらは、現実を言うとほとんどがボランティアになっています。学校教育関連のボランティアは四年目に入り、年間400時間をこえました。
ピアノリレーは電子ピアノも含めると一年間で7台のリレーができました。すごく喜んでいただき、新聞に掲載していただくなど反響も大きかったです。ただし私個人の出費はそれなりにありました。
おかしいんじゃないか!?と言われることがあります。はい、いろいろな意味でおかしいと思います笑
一年が経って、今少し問題が起きています。
一つは、今福祉演奏や学校教育のボランティア活動に時間をかけているため、本来メインの収入源だった有料でのコンサートの準備に時間が取れません。準備ができないので、コンサートを減らしています。→収入減です
二つ目は、これ以上音楽教室の生徒さんを受け入れることができません。問い合わせを頂いてもレッスンする時間がありません。厳密に言うと時間はありますが、他のことができなくなります。→音楽教室を主事業にはできない
三つ目が、上二つの理由もあり、ピアノリレーを継続できる予算が現状ありません。ピアノの寄贈を受けていますが、足踏みになっています。
じゃあボランティアをやめりゃいいじゃんという話ですが、そうは行かないというか、ここが私(=にじいろむじか)の踏ん張りどころです。私はなんでも無報酬で引き受けているのではありません。私は報酬の額に関わらず、私(=にじいろむじか)の理念に関わる重要な志事を選択しています。逆に言うと、報酬がいただけても価値観に合わないことは選択していません。
今無報酬で行われていることも、音楽や音楽家が社会の日常にとって必要だと価値が認められば、必ず有償の仕事になります。そのためには時間と実績、相互理解が必要です。そして持続可能な仕組みをつくる必要があります。私は今その先頭に立っていると思います。
特に福祉と教育については音楽の役割は大きいと思っています。私が投げ出せば、また振り出しです。でも今ボランティアで行われていることが仕事になれば、同じ活動をする子どもが将来出てくるかもしれません。
そんなこんなで、にじいろむじかは理念である「誰でも気軽に音楽をたのしめる機会をつくり、一人ひとりが幸せによりよく生きる未来に貢献する」を実現するための大転換を迫られています。
もう一つ、私個人として問題なのは、作曲や編曲、音楽の追求をする時間が今はとれないことです。
私の志事は、
・にじいろむじか(私の価値観を社会に役立てる)
・SONGS(創作活動=私の感性を社会に役立てる)
の二本立てであり、相互に影響しあっています。どちらか一方のみではどちらも成り立たないのです。そうなってしまうと、私という人間自身が成り立ちません笑
ということで、長くなりましたが結論を申し上げると、私という人間には、時間とお金が必要です。
それは単に私が楽に暮らすためではなく、本当に私がこの社会の豊かさに貢献し、私自身も豊かになるためです。
そのために、私は時間の使い方(生み出し方)、お金の使い方(生み出し方)を変え、音楽を通じてより社会の豊かさに貢献できる新しい仕組みとサービスをつくっていきます。
#にじいろむじか
https://nijiiro-musica.life