見出し画像

【保育園】保育におけるアタッチメントとは??

こんにちは。にじいろkidsにしやはたです。


近年、子育てや保育の現場で「アタッチメント」という言葉を耳にする機会が増えてきました。この言葉、なんとなくは理解していても、具体的にどういう意味なのか、よくわからない方もいるのではないでしょうか?

今回は、この「アタッチメント」について、わかりやすく解説していきます。

アタッチメントの基本的な意味

「アタッチメント」を直訳すると「付着」や「くっつき」という意味になりますが、発達心理学の分野では、子どもと特定の養育者との間の特別な絆を指します。愛着とも呼ばれます。

従来は、愛情や特別な思い入れといったポジティブな感情による結びつきとして理解されていましたが、近年では、ボウルビィ の原義に立ち返り、「不安や恐れといったネガティブな情動を、特定の他者への近接(くっつき)によって軽減しようとする行動システム」として捉え直す考え方が主流となっています。

アタッチメントは3つの側面から理解できる!

具体的に、アタッチメントは以下の3つの側面から理解することができます。

1.アタッチメント欲求: 生まれながらに備わっている、不安や恐れを感じた時に、特定の養育者にくっつきたいという本能的な欲求。

2.アタッチメント行動: 養育者との近接を確保するために子どもが見せる行動。泣く、微笑む、しがみつく、後追いするなど、発達段階に応じて変化します。

3.アタッチメント関係: 子どもが生後6~12ヶ月頃に、特定の養育者との間で形成する、特別な情緒的な絆。

なぜアタッチメントが重要なの?

アタッチメントは、子どもの心身の発達全体に大きな影響を与えます。

脳・神経の発達: 特に、乳児期において、養育者との身体的接触を通して得られる安心感は、脳や神経の発達を促します。反対に、虐待やネグレクトなど、安心感を阻害するような養育環境は、脳の発達に悪影響を及ぼす可能性があります。

探索活動: 養育者との安定したアタッチメント関係は、子どもにとって「安全基地」のような役割を果たします。安心できる存在がいることで、子どもは安心して周囲を探索し、新しいことを学び、成長することができます。

社会性の発達: 乳児期に形成されたアタッチメント関係は、その後の対人関係の基盤となります。愛され、守られているという経験を通して、子どもは自己肯定感や他者への信頼感を育み、良好な人間関係を築く力を身につけていきます。

アタッチメントは母親だけ?

かつては、アタッチメントは主に母親との関係で語られてきましたが、近年の研究では、父親、祖父母、保育者など、母親以外の限られた数の養育者ともアタッチメント関係を形成できることが明らかになっています。これを「アタッチメントのネットワーク」と呼びます。

「アタッチメントのネットワーク」は、特定の誰か一人に依存するのではなく、複数の大人が子どもを支えることで、より安定した環境を提供することができます。保育園も、この「アタッチメントのネットワーク」の一翼を担う重要な存在です。

保育園でのアタッチメント

保育園では、保育者が子どもにとっての「安全基地」となり、安定したアタッチメント関係を築くことが重要です。

具体的には、以下のような取り組みが重要となります。

乳児保育の充実: 特に、生後12ヶ月までの時期は、アタッチメント関係を形成する上で重要な時期であるため、0歳児保育の充実が求められます。

担当制: 特定の保育者が継続的に子どもと関わることで、より深い信頼関係を築くことができます。

少人数保育: 一人の保育者が担当する子どもの人数を少なくすることで、一人ひとりの子どもに寄り添った丁寧な関わりが可能になります。

保育者の専門性向上: アタッチメントに関する知識やスキルを深め、子どもの発達段階に応じた適切な関わり方を学ぶことが重要です。

まとめ*

アタッチメントは、子どもが健やかに成長するために欠かせないものです。保育園においても、保育者が子どもとの安定したアタッチメント関係を築き、子どもの「安全基地」となることで、子どもたちは安心して探索活動を行い、社会性を育んでいくことができます。
https://with-nursery.com/nijiirokids/

にじいろkidsにしやはた
〒400-0117 山梨県甲斐市西八幡1638-1
TEL:055-287-7659

#山梨県保育園 #甲斐市保育園 #甲斐市子育て #企業主導型保育園 #企業主導型保育園山梨 #企業主導型保育園甲斐市 #保育園探し #保育園入園 #認可外保育園 #小規模保育園 #託児所 #保育施設 #竜王駅保育園 #子育て支援 #ワーママ #働くママ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?