DV モラハラ ギャンブル依存 借金 酒乱の元夫が教えてくれたこと① ~あの頃の私に伝えたいこと~
なんだか、どこかの自己啓発本みたいなタイトルになってしまったが、そんな優しいものでは決してない。経験しなくていいのなら、それは経験しない方がいいことばかりであった。
でも、それがあったからこそ、気が付けたことや学べたことが、それはそれはたくさんあった。それだけは事実だ。いまの私が成長出来たこと。それを経験した意味は、確実に私の人生においての様々なスキルとなったと感じている。(生きることにスキルいるのか?笑)
あの頃の私に言ってあげたい。
包丁を持ち出して出て行ったあの人に、この人は本当にやってしまうんじゃないかという不安や恐怖を感じていた私に。
髪の毛を掴まれ、頭や顔を叩かれていた私に。
蹴られて肋骨にヒビが入った私に。
馬乗りになられて殴られ、口の中から血の味がした私に。
妊娠中におなかを蹴られた私に。
大声で怒鳴られ罵られ『てめぇは、俺様の奴隷なんだよ』と言われた私に。
周りとの縁を切らされた私に。
大切なもの捨てられた私に。
異常な束縛をされていた私に。
夜中にガラスのコップを投げられて、泣きながら片づけをしている私に。
怒り狂って洗面所のドアを殴って穴をあけられたことに恐怖を感じた私に。
子供の夜泣きに『うっせぇ、黙らせろ』と言われ子供と泣いていた私に。
子供たちがいるのに喧嘩をして帰ってきたあの人に心底絶望した私に。
借金だらけで、どうやって生活していくのか不安ばかりだった私に。
お酒を飲んだら、どんどん暴言が増えるあの人が怖かった私に。
外食してピリピリムードで店員を怒鳴る声に食事も喉を通らなかった私に。
ありもしない浮気をしていることにされ、何十年も罵倒され続けた私に。
数えきれないくらいに、朝まで説教という名の暴言を吐かれ続けた私に。
もうね。書ききれないくらいにあるの。ねっ。経験したくないでしょ?
それはそれは書ききれないほどの、悲しかったこと、怖かったこと、辛かったこと、苦しかったことがあった。だけどね、いま私は何十年にも及んだそんな生活から抜けだせたこと。
いまこうして、暴力をされる恐怖も、怒鳴られ続ける恐怖も、借金で不安になることもなく生きていられるってこと。
そしてそんなことをたくさん経験してきた私は、それを糧にたくさん学び、たくさんの知識を得たこと。
それを私は、あの頃の私に伝えてあげたい。
大丈夫だよって。でもそんな簡単な言葉しか出てこない。
私がそんな経験をしてきた理由がみつかった気がしたから。