朝散歩とラプンツェル

私みたいな症状をもつ者は『朝散歩』がいいということは、知っていた。
だけど、なかなかそれを実行出来ずにいた。そもそも、外に出たくないという気持ちがあったから。

だけど今日は『歩きたい』と思えた。まだ人気の少ない近所を歩いた。時々マスクを外して、外の空気を吸った。みどりの香り、土のにおいがした。
太陽のひかり。青い空。咲き始めた桜。

『あー、気持ちいい✨』素直にそう思えた。

歩きながら思った。私は若くして結婚し、20年以上もの間、こうして自分の自由に出歩くことさえ出来なかった。いや、させてもらえなかった。

私は『塔の上のラプンツェル』が大好き❤️

ラプンツェルが自分と重なって見えてたから。塔から一歩も出してもらえることなく育ってきたラプンツェル。『かごのとり』そのものだった。私もまた当時は『かごのとり』状態だったから。

そして、私は彼と出会った。
彼は私を外に連れ出してくれた。
外の世界を見せてくれた。
自分の好きなように生きていいことを教わった。
『自由』が分からなくなっていた私に、彼はたくさんのことを教えてくれた。

別れてしまったけれど、彼には『出逢ってくれて、ありがとう』という気持ちと『感謝』しかない。

彼にも何度も伝えているが、私にとって彼の存在はたくさんの気づきや、考え方を教えてくれた人。
神様が、最初で最後にくれた『最高のたからもの』だと思っていること。

彼と出逢えて、本当に良かったと心から思えている。
傷つけあったときもあった。
だけど、彼との時間は幸せだった。
彼は私に『幸せ』を教えてくれた人。