るぅとくんお誕生日おめでとう

9年と半年ちょっとの、決して短くないるぅとくんの活動人生の過去から未来をなぞらえて。特に、君が1から音楽を生み出すようになったあの頃から、今より少しだけ先の未来を思い浮かべて、君に大好きとありがとうが伝わるお祝いを今年は考えました。

時計が指すのは、全てのはじまりの2016/04/19 23:23。歌ってみたって、君が好きだと思ったボカロ曲に君が感じ取ったものを乗せて届けられるすごく素敵な表現で。「僕もやってみたい！」って思ってくれた16歳の君の勇気にありがとう。
きっと手探り状態で、たくさんの歌ってみたを投稿して。インターネットの世界で、多分ちょっとずつ "るぅと" の存在が大きくなって。ワンマンライブに挑戦して。

聴いて欲しい大切な人に音楽が届く幸せを知った君が、もう一度作曲という大きな壁に挑んでくれて。がむしゃらに努力して、やっとの思いで作ってくれたのが君と僕のストーリーだったね。ボロボロになりながらも、ひたすらにパソコンに向き合って、君の汗がにじむ痕跡を感じられるこの曲を受け取った時の感動は、何にも変えられない大切な思い出になって今も胸の奥にそっと取ってあるよ。転んでは起き上がって、立ち止まりそうになっても踏ん張って……って、歩みを止めなかった君をイメージして、黄色の靴は少し乱雑に添えました。イラストは、あの頃君が持っていた時間とかスキルとか想いとか、全部を込めて形にしてくれたことから、ツギハギの紙に必死に書き込む君を描いてもらいました。まだ幼さの残るお顔に浮かぶ懸命な表情は、あの頃の君の熱や、諦めの悪いひたむきなところを表現してもらいました。書いて(描いて)いるのは、設計図なのか未来地図なのか日誌なのか楽譜なのか……色んなイメージができるといいなって。
誰よりもがんばり屋さんな分、人に頼ったり甘えることがちょっぴり苦手だった君。靴の跡、知らないフリはできないんだけどな、って、君の責任感の強さにほんの少し寂しさのような感情を抱いたこと、今だから伝えられるかな。

ただひたすらに時間に追われて、冷たい視線に突き刺されて、個人でもグループでも決して活動しやすい環境ではなかった時期もあったよね。君が傷ついている姿を見るのはすごく胸が痛かったし、守りきれないもどかしさもたくさん感じました。自分が痛いのを我慢して、守ろうとしてくれる君の優しさに本当に守られていたよ。
ツアーと並行して、全てをかけて形にしてくれた君と僕の秘密基地も、大切な宝物だね。優しくてあったかい曲が多かったし、それが君の良さだと思っていたけれど、今までにないかっこいい曲や神秘的な曲など……。いくつかあった引き出しが、時間をかけて5倍にも10倍にも増えていったような、そんな時期だと受け取っています。
秘密基地に集まって、少しずつお互いの心の奥深くに触れて、好きって気持ちにすごく向き合うようになったのも、この時期からコロナ禍かなぁって思ってます。
会えない期間に踏み入れたのが、後に君が称した "第2章"。ネガティブな気持ちは、無理に消すんじゃなくて曲の世界観に拡げて音に乗せる。すっかり音楽クリエイターな君の姿は、暗い世の中でも一際キラキラしていました。ギターがかっこいい曲も、闇深いドラマチックな曲も、遊び心に溢れたポップな曲も、君とリスナーさんの関係値をもどかしく思いながら書いてくれるあたたかい曲も、全部の音が君に愛されて形になってるんだって伝わる素敵な楽曲。コロナ禍で会えない時間が続いた分、おうちでの作業の様子や進捗を少しずつ放送やストーリーでチラ見せしてくれることが増えて。やっと、君が頑張っている物の中身に少し触れられた気がしてすっごく嬉しかったよ。

ようやくまた会えるようになって、君が愛をこめて作った曲をオフラインで受け取れる日が帰ってきて。東京ドームで聴いたソロ曲、本当に魅力的だったよ。そして、少しずつ、"第３章" に移行していたよね。るぅとくんが届けてくれる楽曲の、ソロ曲しかりグループ楽曲しかり提供曲も含めて、「お！？何今の音！」「この歌詞って……そういうこと！？」って驚くことが多くて。曲を受け取る度に、るぅとくんに意表を突かれてときめく瞬間がたくさんで、アーティストなるぅとくんにも夢中になりました。

昔と変わらず、1番そばに居てくれる大切な人としてのるぅとくんと、楽曲を通して色んな世界を見せてくれるアーティストるぅとくん。今はそのどちらの一面にも心を奪われて、惹かれて、ずっとここに居たいって固く思う毎日です。

そして、3枚目のお写真は、今現在と近い未来を表現しました。遠い未来のことは分からないけれど、君との明日なら想像できるから。あとは、第３章で近未来的なひとつ先の世界を見せてくれることが嬉しくて、お祝いに取り入れたいなって思いました。1歩ずつ踏みしめてきた靴の跡には、語り尽くせないストーリーがあって、今こうして振り返ってみると眩しいくらいの魅力が詰まっていて。電飾でキラキラさせて表現してみました。
イラストは、大人っぽくなった君を描いてもらったよ。右手には、いつまでも枯れることのないガラス細工の向日葵。左手には、黄色い愛で溢れるスマホ。君が大切にしてくれているもの、いつまでも決して枯らさないよって気持ちを込めています。きっと、そんな想いをいつまでも抱きしめていてくれるるぅとくんだから、向日葵にそっとキスしてもらいました。

画像をタップすると見えるパズルは、過去から未来への時系列と、るぅとくんとの特別な場所であるメンバーシップスターの色味を意識して描いてもらっています。1枚目の画像では、紫や青の背景に、まだまだ隙間がたくさんの、平面的なパズルが描かれています。過去=青系統、未来=白や黄色ってイメージする人が一般的に多いみたいで。私も昔から、過去は青、未来は黄色っぽいオレンジってイメージしてきたので、なんとなくだけど雰囲気に合うなと思って、青紫〜黄色のグラデーションを指定しました。メンスタのホーム画面の色味が好きで、君がひっそりと愛を伝えてくれる大切な場所の要素も入れたくて、イメージ通りの色味で描いてもらいました。
1枚目では2次元的なパズルピースですが、2枚目の上から下に舞うピースは、ひらひらと3次元を舞うように描いてもらいました。君と僕のストーリーから最新曲まで、たくさんの曲を出す中で、君の表現力は縦横だけじゃなくて奥行きが出てきて、たくさんの知識と技術で1つずつ形にしてきたと思っていて。そんな変化と成長を汲み取って、少しずつ埋まっていくパズルは、立体空間を舞っているように描かれています。もちろん、パズルピースの案は、『この声の合図が』より着想を得ています。

16歳の時に初めて、その声をインターネットの世界に投じた君は、今日26歳になったんだね。次の4/19で10周年。君の青春をここに置いてくれてありがとう。私の青春の、間違いなく1番大きな存在で居てくれてありがとう。君と私のストーリーが今日も重なって、一緒に生きられて幸せです。これからも、音に乗せて、君の目に映る世界をどうか遠くまで届けてね。どんなに遠くまで届くようになっても、きっと一番に一緒に喜んで、手を握りあって、この場所で明日も一緒に居られますように。
お誕生日おめでとう。大好きです。

にじかより