冥王星と手放し ~出生図にトランジットの冥王星が関わる時~
こんにちは。
今日は個人的に学んでいる西洋占星術の、「冥王星」に関する話題です。
尊敬する占い師の先生、かげした真由子さん(通称まゆちん先生)がメルマガに書いてくれていた経験談を最近読んだのですが・・・
個人のチャートに冥王星が濃く絡むとき
まゆちん先生のチャート(たぶん「ネイタルチャート=生まれた時の星たちの位置などを記した図」のことだと思います)に冥王星が濃く絡んだ時期があったのだそうです。
お仕事上でハードな体験をして、結果的にある人脈を手放したとのこと。
でも、その手放しメールを送った数時間後に、昔から信頼しているライターさんから出版の話が飛び込んできて、そこから1冊目の出版が実現したのだそう。
1つ手放したことで、その後、いくつも手にすることになったという体験談でした。
私、去年から読んでいる「満月珈琲店の星詠み」(望月麻衣さん)という本があるんですが、その中にもネイタルチャートと冥王星が深くかかわる時のことが書いてあったと記憶しています。
冥王星・・・非常に遠くにある星ですが、私たちの人生に大きな影響を与えているとされる星なんですよね。
まゆちん先生のメルマガを読んだ数日後に突然・・・
さて、私がそのまゆちん先生のメルマガを読んだのが8月末。
その時は「へぇ~すごいなぁ」と思いながら読んだだけだったのですが・・・
数日後、突然「パチッ」とスイッチが入ったように思い出したことがあったんです。
それは・・・
谷村新司さんが著書やテレビ番組やラジオ番組でくり返し話していた、あるエピソードです。
谷村さんが55歳の時、帯状疱疹になったそうです。
体中に包帯を巻いてツアーをこなしていたのですが、ある時、奥様が「これはもしかしたら、何かのメッセージかもしれない。今無茶して頑張り続けることが必ずしも正しくないのかも」というようなことをおっしゃったそうです。
そこで谷村さん。
思い切ってその後のスケジュールを全く入れず、事務所もたたんで、ファンクラブも解散し、すべてまっさらな状態にしたそうです。
谷村さんすごい・・・
さすが射手座!
火のエレメント!
そしたらね、ちょうど上海音楽院から「教授になってほしい」という依頼があったそうです。
スケジュールが真っ白だったから、その仕事を受けることができたというお話でした。
私その頃、「えぇ~谷村さん中国へ行っちゃうの?寂しい!早く帰って来てくれないかなぁ」なんて思ったのですが、そういう深い出来事があっての決断だったんだなぁと、今ならわかります。
谷村新司さんも冥王星との関わりが!
実は谷村新司さんが55歳の頃のチャートを出してみたんです。
すると、なんと谷村さんのネイタルチャートの太陽と、谷村さんが55歳の頃に運行中の冥王星がほぼ重なり合う、コンジャンクションだったのです!
うわ~冥王星すごい・・・
冥王星は、破壊と再生を促すとされている星。
なので、谷村さんが帯状疱疹になり、いったん全てを白紙に戻した(破壊)ことで、上海音楽院の教授という新たな使命を授かった(再生)ということなんですね。
そうなんです。
冥王星は、破壊はするけど、そのあとさらなる発展のための再生もプレゼントしてくれるんです。
上海音楽院で仕事をしたことは、その後の谷村さんの人生に大きな影響を与えたことでしょう。
谷村さんの小説「昴」や「階」が生まれたのも、冥王星がもたらした手放しからだと思うわけです。
「昴」も「階」も読みましたが、本当に深くて素敵な物語です。
歌手としてだけでなく、人間として素晴らしく、かけがえのない人だったと思います。
実は今、私も冥王星と
まゆちん先生と谷村さんの冥王星エピソードに驚いている場合じゃないのが、私自身です(笑)
実は今、私のネイタルチャートの太陽と現在の冥王星が90度(スクエア)という葛藤の角度を取っているのです。
90度というのは、曲がり角でドーンとぶつかり合うような、インパクトのある衝突です。
正面から来られるよりも、ある意味ビックリしますよね。
私も何かを思い切って手放す時期に来ているのかな?と考え中です。
今のところ、何を手放したらいいのかわかりません。
何だろうなぁ~。
もしかして私も谷村さんみたいに一旦全部やめてみたら良かったりするのかな?
谷村さんだったら何てアドバイスしてくれるかしら。
想像ですが、「最終的に自分が納得する方向に持って行ければいいと思うよ。だからもし必要なら一旦全部やめてみるのも手かもしれない。全部やめてみた時、これは捨てられないな、と思ったものがホンモノかもしれない。そんな感じで本当に必要なものを選び直して改めて始めてみるのはどう?」とか、そんな感じのことを言ってくれそうな気がします。
最終的には、自分と向き合うしかないですね。
きっかけぐらいは、タロットとかに聞いてみようかな。
記事投稿後に思いついたことを追記。
ここから先は、記事を投稿した翌日に追記しています。
私のネイタルチャートの太陽と、現在運行中の冥王星が90度(スクエア)という葛藤の角度を取っているわけですが、昨日の時点では「私も何かを手放す時期なのかな?」と書きました。
そのあと、ハッと思いついたことがありました。
90度というのは「曲がり角でドーンと衝突」と書きましたが、考えてみたら、私にとっては谷村新司さんがこんなに早く旅立ってしまったことそのものが、「曲がり角でドーン」だったのではないかと。
冥王星は公転周期が非常に長いから、去年の10月8日(谷村さんが旅立たれた日)の頃には既に私のネイタルの太陽と冥王星が90度の雰囲気だったわけです。
つまり、予期せぬ大切な存在との別れが、私に大いなる変容をもたらしていると読み解けるのではないかと。
確かに、谷村さんがいなくなってから人生観が変わりましたし、そのことで人間関係にも変化が生じました。
そして、私にとって本当に必要なこと、やるべきことは何かを模索するフェーズに入っているという事実があります。
だから、何かを手放すとか以前の問題として、自分自身、どう生きて行くのかを考え直す時期なのかもしれません。
うーん・・・
西洋占星術、深いね。