親にカミングアウトしたとき(父ver)
こんにちは🌞パンセクシュアルで、体は女性ですが男性寄りの中性を自認している真白と申します!ややこしいですね!
今回は、前回書いた母へのカミングアウトに引き続き、父へのカミングアウトについて記していこうと思います。
前回の記事はこちらから↓
父について
まずは、父がどんな人なのか、子ども目線から見た父についてお話ししたいと思います。
父は「女性は男性を立て、後ろから付き従うべき」という考えが強く、セクシュアルマイノリティに対しても厳しい態度を取っていました。
例えば、テレビに映る「オカマ」と紹介される人たちに対してストレートな悪口を言ったり、同性愛に対して嫌悪を示す人でした。私は、幼い頃からその反応を見ていて、こうはなりたくないなと思ったり、内心傷付いたりしていました。
既に母にカミングアウトを済ませた私は、もう怖いものなどないぞ!という感覚になり、父に知られても別にいいかと思うようになりました。なぜなら、先のカミングアウトの際に、母の度量の深さ及び自分が母に愛されていることを実感したからです。父に気持ち悪がられるかもしれないけど、まあいいか!と思えるようになったのです。自ら進んでカミングアウトする気にはなれませんでしたが、日常会話の中で恋愛系の話になったときには言ってもいいかな〜という気にはなっていました。
カミングアウト
父とは離れて暮らしているのですが、普段から恋愛系の話はよく振ってくるので(彼氏はできたのか〜など)、カミングアウトの機会は想定していたよりも早く訪れました。実家に帰省したある日、なんとなく会話の流れで恋愛の話になり、「恋人は作った方がいいぞ」と父が言ったため、「いや〜私いま好きな人が女の子だからなかなか難しいんだよ〜」と軽めで明るい印象を意識しながら、カミングアウトしました。
父は、かなり驚いた様子で、しかし言葉は選びつつ「お前は女の子が好きなのか?」と聞いてきました。私は、自分が女性だけではなく様々な性別の人を好きになること、性別が恋愛対象の条件にならないこと、ついでに自分の性自認についても説明していきました。
父は「確かに思い当たる節はある」と言い、「男の人と付き合う可能性は今後ないのか」と聞いてきました。この部分は母の反応と少し違う部分でした。やはり、自分の子どもには自分と同様、異性と付き合って結婚してほしいという気持ちがあるのだと思います。私は自分のセクシュアリティ上、その可能性も当然ないわけではないと伝えました。
他に父は、「俺があまり小さい頃にコミュニケーションを取らなかったせいかもしれない」(?)とも言っていました。この発言にどういう意味が含まれているのかは分かりませんが、父自身カミングアウトをあまり受け止めきれていない印象を抱きました。
結果として、父との関係は前と一変したわけではなく、ぼちぼち良好な関係を築いていると思います。それはおそらく、父も色々思うことはありつつも私に対して配慮してくれているからではないかと思います。今後どうなるかは分かりませんが、今は取り敢えずの「関係を維持する期間」といった感じがしています。
おわりに
以上が父にカミングアウトした際の話です。私の場合は両親のどちらともあからさまな嫌悪感を示すようなことはなく、比較的穏やかにカミングアウトを終えることが出来たような気がします。しかし、やはり切り出すときは非常に緊張しますし、上手くいくとも限らないので、カミングアウトをしたい!という方は少し覚悟も必要になってくると思います。このへんの私がカミングアウト前に考えていたことやカミングアウト後の両親との関係性などもまた書けたら書いてみようかなと思います!では!