ARIA CHRONICLE ~アリアクロニクル~ の雑感、あるいは私的なメモ
(2020.07.17更新)
ふと目についた気になるゲーム。事前情報一切なしに試しに買ってみたところ、少なくともそのお手頃なお値段以上の満足感を得ることができそうで嬉しい昨今。
2020年7月16日時点で、だいたい10時間ほどプレイ。難易度ノーマルでやってます。アリアのジョブはウォーリア、レベルは7。
きちんとまとめた攻略情報、というレベルではないにせよ、取り急ぎの感触やらメモを書き連ねていこうと思う。
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1.ゲーム紹介
詳しいことは公式サイト参照。
個性的な特徴、能力を持つ仲間たちと共に、魔物や罠、それにお宝が眠るダンジョンを攻略していくターンバトル制RPG。JRPGを意識したタイトルらしく、コミカルな言動のキャラクターたちのストーリーを追う形で進行していく。
システムの大枠は「Darkest Dungeon」という有名タイトルのそれをなぞった作品だそうで、元ネタよりはだいぶマイルドで明るく、プレイしやすいゲームに仕上がっているとのこと。
内容的にはサクサク爽快感重視というよりは、じっくりコツコツ進めていくタイプ。好みは分かれるかもしれないけど、全体的に丁寧でそつなくまとまっている印象。シングルプレイ専用。
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2.ジョブ雑感
このゲームには数多くのジョブが存在し、それぞれの戦闘スキル、そして探索アビリティを駆使してダンジョンの攻略を進めることになる。それぞれのジョブの雑感を、以下に簡単に記載する。
なお活躍度は【ABC】の三段階評価(Aが高くCが低い)としている。使ったことのないジョブは【-】と表記。
※あくまで記事更新時点の、個人的な意見です。
僕は大体ウォーリア(アリア)、ローグ、モンク、プリースト、あとひとり状況次第という感じで編成してます(普段はコック)。
・ウォーリア(活躍度:A)
攻撃、防御両面で活躍できる正統派前衛ジョブ。『攻撃態勢』、『防御態勢』で自身の能力を変化し、状況にあわせて役割をスイッチ可能。
とりあえず無難そう、という判断で主人公アリアをこのジョブに据える人は多いのではないだろうか。僕もそのひとりです。
シンプルに強い。攻撃防御両方できるというのが売りだけど、僕はアタッカーとして運用してます(盾は持たせず『ツーハンド』特性発揮)。
『攻撃態勢』から、雑魚戦では『猛打』でまとめてダメージを与え、ボス戦では『アーマー破壊』からの『制圧』で大ダメージが期待できる。メイジ、コックに敵を凍結してもらってからの『無差別攻撃』も非常に有効。
探索アビリティは『突破』。道を塞ぐオブジェクトをノーコストで除去できる(通常はスタミナを消耗するか、スコップを消費する)。オブジェクト除去はルート進行に必須となるため、優先度は高めか。
・パラディン(活躍度:C)
防御型の前衛ジョブ。いわゆるタンク、盾役、壁役ってやつですね。
最初から仲間にいるティラさんはこのジョブに就いてます。そのためアリアでこのジョブを選択する人は少ないのではなかろうか。
防御型と言いつつ攻撃技もそれなりに揃ってるので、火力もぼちぼち。回復、支援技も多いので、サブヒーラーとして後列に置いても活躍できるか。タンクである以上重装備を基本とするが、重装系の装備にはスピードダウンのデメリットがついているものも多く、基本的に鈍足。
探索アビリティは『悪魔払い』。トーテムや汚れた泉をノーコストで浄化できる(通常なら『聖水』を消費する)。
活用できるシチュエーションが限られており、常時必要というものではない。またパラディンがいないとしんどい戦闘もあまりないので、優先度は低い。トーテム破壊クエストに連れて行くと良いよねくらいの感じ。
・モンク(活躍度:A)
前列アタッカー。アーマー破壊、一列攻撃、自己強化、デバフスキル等をバランスよく持つ。また攻撃を回避した際に自動で反撃を行うことが可能。
武器の装備ができないため火力が特別に高いとは感じないが、不足というほどでもない。最初から使える必殺技がシンプルに強く、特に前半の強敵相手ではエースになりえる。
探索アビリティ『修行』。一度訪れた部屋を通過するのにスタミナ消費がなくなる(通常はスタミナを1消費する)。非効率なルート選択をしてしまうケースも頻繁にあるこのゲームで、スタミナ管理にさほど神経質にならずに済むというのはかなり大きい。細かいことを考えずに気楽にのんびりやりたい、という人(例えば僕)はパーティに入れておくと良い。
・ローグ(活躍度:A)
いわゆる盗賊だが、役割的には前衛アタッカー。二刀流での二回攻撃が可能。また武器に毒を塗ってステータス異常つきの攻撃を繰り出すことができる。特にアーマー削り&Dot付与、かつ耐性持ちが少ない(いない?)『アシッド』は非常に強力。
素の火力は低めだが、手数の多さからバフを乗せた時の伸びしろが大きく、他キャラとの連携、サポートが重要になる。条件が揃えばかなりの高火力を発揮する模様。
探索アビリティは『手練』。鍵のかかった宝箱や階段の扉などをノーコストで開錠できる。活用できる場面が多い。『鍵』があれば代用可だが、5個スタックのためかさばる『鍵』を持ち歩かなくて良いのは便利。クエストの追加目標「すべての宝箱を開ける」はよく見かけるので、活躍の機会も多いと思われる。
・追放者(活躍度:C)
前衛アタッカー。少々癖のあるスキルが多い。ぶっちゃけ使いづらくて強いのか弱いのかもよくわかりません。正直追放者でなければいけないというシチュエーションが思いつかない。
探索アビリティは『忍耐』。ダンジョンの地形ダメージを半減させる。雪山、廃城、火山では結構便利。
・メイジ(活躍度:B)
魔法使い。役割としては遠隔アタッカー兼デバッファー。火、氷、雷の属性魔法でダメージを与えるとともにステータス異常を付与することができる。高火力を出すというより、火傷(Dot付与)、凍傷(回避率ダウン)、感電(スキル使用不可)を駆使して戦闘を楽にする役割という方が近い。
探索アビリティは『伝承知識』。ダンジョンに落ちている書物を確実に読み解くことができる。周辺地形が把握できた場合のメリットは甚大、だが攻略に直接的には役に立たないコラムを獲得して終わりというケースも多い。
・ウォーロック(活躍度:C)
闇魔法使い。メイジよりも癖の強いスキルが多く、またよりデバフ使いの色が濃い。攻撃属性は闇に偏っているため、闇属性に耐性のある敵には火力を発揮しづらい。と、思う。正直あまり使ったことがないので強いのかそうでもないのかよくわかりません。腐敗のデバフをうまく使うと超火力を叩き出せるとか?
探索アビリティは『ダウジング』。宝箱を篝火の場所を特定する。モンクのいないパーティ等、スタミナ管理がシビアな状況では非常に貢献度が高い。また追加目標「すべての宝箱を開ける」のクエストにはローグとセットで運用すると非常に便利。
・レンジャー(活躍度:C)
弓使い。遠隔アタッカーとして活躍する。アーマーを貫通するスキルや属性つきの矢を放つスキルを持つ。
堅実に敵の弱点を突く、安定感の高いダメージソース&デバッファーとなる。基本後列に置くことになるので、他の前列アタッカーと共存可能な点も良い。
探索アビリティは『鋭い勘』。宝箱に仕掛けられた罠、緊急事態に素早く対応する……らしいけど正直効果を実感できたことはない。
弱くはないんだろうけど「レンジャーがいなきゃ困る」というシチュエーションに遭遇したことがないんですよね。
・プリースト(活躍度:A)
正統派ヒーラー。安定したヒール力と状態異常回復、使いやすい支援スキルと光属性攻撃を持つ。
戦闘開始時、全員に『光の武器』を付与する特性『光の天使たち』は、特に光属性を弱点とする敵に対しては圧倒的に有効。そうでなくても追加効果として敵を失明させることが可能なので非常に便利である。特に、失明状態の敵に有利なローグ、モンクとの相性が良い。
ただプリーストをパーティに入れた場合、冒険者の遺体や石棺(実質的に宝箱と同義)の調査ができなくなるというデメリットが発生する。中盤以降、地味にアイテム獲得の機会を奪われることが多い。
探索アビリティは『啓示』。ダンジョンのモンスター配置を把握する。クエストを手早く済ませたい場合や、ボス戦に備えて消耗を抑えたい場合等、敵との遭遇を最低限に留めることができる。汎用性が高い。
・ドルイド(活躍度:C)
ヒーラー兼デバッファー。ヒール力はかなり高いが状態異常の治療はできない。またMP回復能力と少々癖の強い攻撃手段を併せ持つ。
探索アビリティは『千里眼』。ダンジョンのおおよその地形を把握する。あれば便利だけどなきゃ困る、というものではない。
正直あまり使ってないので強みがいまいちわからない。たぶん使えば強い。でも探索アビリティがパンチに欠けるのがなんとも、という印象。
単純なHPヒール力ではプリーストをも凌ぐものがある(回復と同時にリジェネ効果の『再生』を付与する)ので、状態異常の治療手段が用意できれば相当強いのではないか。たぶん。ただしこのゲーム、デバフがかなり強いんですよね。
・コック(活躍度:A)
支援能力と前衛スキルを併せ持つヒーラー。だがヒール能力は安定せず、信頼性が低い。やたら回復する時もあれば雀の涙程度の効果しかない時も。
前列に置いてアタッカー兼サブヒーラーとして立ち回るパターン、後列に置いて支援兼ヒーラーになるパターンのどちらでも運用可。実は火力もそこそこある。
探索アビリティの『採集』には、採集(採掘、くだもの?)の際のスタミナ消費がなくなる効果がある。豊富な採掘場での強烈なスタミナ消費もノーコストにできるので非常に強力。また、くだものや水が傷んでいる場合はそれを口にする前に警告して、被害を回避することができる。有能。
このゲーム、装備製作のための素材集めに地味に手間がかかることがある。金属製装備収集が終わるまではぜひパーティに入れて、ぞんぶんに鉱石を掘りまくるのがベター。逆に言うと装備収集が終わった(採掘の必要性が低くなった)後は、更新の時期が来るまでコックを外してしまっても良い。
・チャーマー(活躍度:-)
まだ使ったことがないので未知数。バッファー?
探索アビリティの『調査』は、調査の際のスタミナ消費がなくなる効果がある模様。あれば便利だがなくては困る、というものではないように思える。
・召喚士(活躍度:-)
まだ使ったことがないので未知数。癖の強いアタッカー?
発売と同時に公開されたDLCの追加ジョブ。それ最初から製品に入れといたら、とは正直誰しも思うところ。
探索アビリティの『欲望』は、有利なイベントが起きる確率が上がるそう。ランプの魔人イベントとかでも好影響があるんだろうか? だとしたらかなり強そうだけれど。
・執行官(活躍度:C)
シナリオ上一時的に仲間になるコリンさん専用ジョブ。と思ったらその後普通に酒場に汎用キャラが登場した。
どれもこれも癖の強いスキルを持つ。活躍するシチュエーションは限られそうだが、使いこなせれば強そう……かな?
探索アビリティの『保険』は、スタミナが20増加するというもの。戦闘スキルとは打って変わって汎用性特化みたいな内容。とりあえず損はしない。
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3.良いところ、良くないところ
【良いところ】
・ほどよい難易度(ノーマルにおいては)
考えなしに突撃したら返り討ちにあうけど、ほどほどに慎重に進めればそこまで理不尽な目にあうことは少ないという感じ。
クエストで訪れるダンジョンはランダム生成のため、運が悪ければだいぶ苦労することもあるが、時には拍子抜けするほどあっさり目的が達成できたりもする。
・イラストがかわいい
どことなくヴァニラウェア的な雰囲気を想起させる柔らかくかわいらしい絵柄。Live2D的に多少アニメーションするのは今時っぽい。
・パーティ編成のバランス
このダンジョンに行くのならどの編成にするか、というのが悩ましく楽しい。恐らくこのゲームにおいてはここが一番の醍醐味ではないか。
どのジョブを選んだところで、どうしても足りない部分が出てくる。それをどう補って進めていくか、というのが面白い。
・案外先が読めないストーリー
ここは正直あまり期待してなかったんだけど、後半(たぶん)に入った辺りでちょっと先が読めなくなりつつある。良くも悪くも王道シナリオだろうと思っていたらなんか登場人物みんな怪しくなってきた感じ。半分くらいは早い段階で正体の予想がつくんだけど、読めないキャラがもう半分。
果たしてこの先どう転んでいくのか。思ったよりは気になる展開が続いています。
【良くないところ】
・キャラの会話が面白くない
スベり続けるメタいネタと、会話が毎回ワンパターン(特にティラとジェロム)なのは結構痛い。チラッと小耳にはさんだ話では、寄り道要素のアリーナはもっとひどいらしいので、ぶっちゃけ行かないでおこうかと思う。
・ダンジョン探索中、キャラがしゃべりすぎる
ひとつ部屋を移動するたびにお気持ちを口にするのは頻度が多すぎる。別にそこまでユニークなメッセージがあるわけでもないので何部屋に一回くらいの頻度でじゅうぶん。毎回はちょっとうるさいです。
・ダンジョン探索は何をするにも基本長押し
いやまぁわかるんです。間違えて違う方向に移動しちゃったりオブジェクト調べちゃったりを防止するためなんですよね。個人的にはそこまで気にならないですよ。でも豊富な鉱脈を叩く時に1アクション10秒近くかかるのはちょっとやりすぎだと思う。演出なのはわかるけど。
この辺は長押し有無とか、長さを三段階で設定とかできたら良かったのかなと思う。
・コンフィグ
BGMのボリュームが5%刻みでしか変更できない。仮想フルスクリーンができない。他ウィンドウがアクティブな時に動作を止める止めない、BGMが止まる止まらないを選べない(問答無用で止まる)。前述のキャラのしゃべる頻度を落とせない、長押し設定オンオフできない等々。
別にそこまで細かく設定できなくてもいいよ? ってくらいコンフィグが充実してるゲームが最近多い中、この設定項目の少なさ、不親切さが目につきました。ゲームそのものの出来は悪くないだけに、こういう細かいとこで減点されるのはちょっと惜しい。
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以下、追記したりしなかったりするかもしれない(未定)。
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