見出し画像

紅玉を「お料理りんご」と言い切れないりんご農家です

紅玉の発送を始めました。第一弾を今日の便に乗せております。

紅玉というと大抵「お料理りんご」と言われてしまいます。確かにお料理にちょうどいいりんご。加熱しても煮崩れしにくく、酸味が程よくまろやかになりお菓子作りにはこの上ないのは確か。同じく酸味推しのグラニースミスに比べると、お料理した時の水分量も出過ぎることなくちょうどいい。

けれど「お料理りんご」と言い切ってしまうのはもったいない気がしてしまうんですよね……。そんな「生食推し」のりんご農家です。ほっぺたがキュッとなるこの酸っぱさがたまらない。でもちゃんと秋のりんごらしく味に奥行きがあるんです。

googleで検索をするといつの間にかトップにAIの概要が載るようになりましたね。「紅玉」で検索するとAIさんの答えはこんな感じ。

紅玉(こうぎょく)は、アメリカ原産のりんご「ジョナサン」の和名で、次のような特徴があります。色:濃い赤色、味:しっかりとした酸味と適度な甘み、果肉:緻密で煮崩れにくい、大きさ:200g前後の小玉が主、 香り:さわやか。

加工性に優れていることから、アップルパイやジャム、コンポートなどのスイーツ作りやジュース用として根強い人気があります。また、皮ごと調理すると色の美しさも生かせます。

概要

導入時期

明治4年(1871年)に開拓使によって日本へ渡った

初めの呼び名

満紅・千成など

統一された名称

1900年(明治33年)に「紅玉」と統一された

甘いりんごが流行り始めてからスーパーで見かけることは少なくなりましたが、産地直送などの通販では購入することができます。

google AIによる概要

個人的には「お料理用りんご」としての地位よりもこの「歴史」が素晴らしいと思います。紅玉大好きなのよ〜なつかしい〜と言って買ってくださる中高年の方に出会えるとちょっと嬉しいです。好きな方はめっぽう好き。この万人受けしない存在感がたまらないんですよね。

もちろんお料理用にと沢山買ってくださる方々も嬉しいです。自分たちがなかなかできていない料理(お菓子作りとか)、どんな姿に変身するのだろう……と考えただけでもワクワクします。コココ、コンフィチュールって何???単に煮るのと何が違うの?っていう私たちですが、この目の前のりんごがコンフィチュールになることもあるんですって。すごい。


はい、産地直送などの通販では購入することができます。
というわけで発送をしております。…あ、お料理りんごって言ってますが。

そうそう和名は「ジョナサン」。
調子に乗って昨年はこんなジュースラベルを作ってしまいました。

紅玉のジュースのラベルです。ちゃんと販売していました…

今年は紅玉単体でジュースを作れるかどうかまだ未定ですが紅玉への愛が伝われば幸いです。

収穫を進めています

いつも言い忘れるのですが、当園の紅玉は「信州の環境にやさしい農産物認証」を取得していて、化学合成農薬を50%以上削減して栽培しています(地域慣行比)。化学肥料は約60%削減。自然環境への負荷が少しでも減らせれば、そして畑に集う人たちへの負荷が少しでも減らせれば(虫に遭遇するリスクは高まりますが)ちょこっと嬉しいです。

農薬削減のせいか仕立てのせいか……当園のりんごの熟度進行って周辺に比べると少し遅い気がしてます。昨日から収穫開始、そして今日から発送開始。がんばります〜。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?