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社内トレーニングで地獄を見た話

みなさんこんばんは!ニーナです。
昨日は会社員時代に受けた社内のトレーニングに疑問を呈した話をしました。

今日は、同じく会社員時代に社内のトレーニングを受けたら地獄を見た話をしますね。


参加者が内容を決めるトレーニング?

X年前、社内でそこそこ大きな規模のトレーニングの参加者の募集がありました。そのトレーニングは、ここでもボヤかして書きますけど、会社がかなり推していて、成長したい社員を集めていました。私は当時激務だったのですが、なんだか面白そうだなと感じましたし、社内では”これに応募しないと上司にやる気がないと思われる”という雰囲気があったので、私は応募することにしました。

トレーニングに参加してみると、参加者は5,6人ごとのグループに分けられました。メンバーは様々な部署の社員で構成されていました。
さて、トレーニング内容はというと…

「何をやってもよい」でした。

つまりどういうことかと言いますと…

グループのメンバーが何をやりたいかを決めて、半年間の間でそれをやる。
内容は、何をやってもいい。やったことはトレーニング最後の発表会でプレゼンする。

え?トレーニング内容を自分たちで決めるの?!
何でもいいって、何をすればいいの?

参加者ほぼ全員が「なんだこのトレーニング」と思いながらも、各グループは活動内容をグループ内で話し合って決めて、業務時間内または業務時間外に活動しました。活動内容は、無難に「社内の偉い人に話を聞く」とかに落ち着くグループが多かったです。というかそのくらいしか思いつかない。私が所属したグループも偉い人のアポを取って、少人数で話を聞くセッションを開いていました。まあこれに関しては、貴重な話が聞けて面白かったです。他にもテーマを設定してそれについて話し合ったり、他の社員に聞き取りをするなどの活動を行っていました。

最後の発表会の準備のためにプレゼン資料を作ったり、プレゼンの練習をしたりするためにも時間を割いていました。この時間を作るために自分の仕事は後回しで、業務時間外に行うこともありました。ちなみにメンバーは全員残業代が出ない役職でした。

発表会で公開処刑勃発

そして迎えた発表会。最後の番だった私のグループが発表したとき、発表会に来ていた偉い人が「なんなのこのテーマは?!」と私たちが設定したテーマに対して突然ブチ切れました。「このテーマで活動して得られたことを話してみなさい。はい、あなたから」と私のグループ全員1人ずつコメントさせられました。だいぶ前の話なので明確には覚えていないのですが、全員のコメントに対してもキレていました。

他のグループに対しては何も言われなかったのに、うちのグループだけこんな公開処刑のようなことをされて、阿鼻叫喚でした。他の参加者や発表を見に来ていた人たちも呆気に取られていました。

私たち参加者はそもそも「何をやってもいい」としか言われていません。何の指針も与えられなかったので、私たちは自分たちのためになるような活動内容を考え、自分たちの業務時間を犠牲にして活動したのです。そもそもこのトレーニングは査定に全く関係がないと言われていましたし、まさか最後の発表会で評価を受けるなんて聞いていません。
「この半年間、何のために頑張ったんだろう?」
私たちは最悪の気分で発表会を終えました。

ただ機嫌が悪かっただけ?

あまりにも納得が行かなかったので、私のグループの人たちはトレーニングの担当者と話をしました。
後日わかったのは、どうやら発表会に来ていた偉い人はこのトレーニングの活動内容についてよく知らず、さらに発表会の前日か直前に家族とケンカをしており、機嫌が悪かったそうです。なんだよそれ、って思いました。

なぜこんな事態になったのか?

なぜこんな事態になったのか、私なりに考察してみたいと思います。

”先進的な社内トレーニングをやってるアピール”がしたい会社の上層部が、社内トレーニング担当部署に「なんか先進的なトレーニングがしたいんだよね」と伝える

社内トレーニング担当部署はどんなトレーニング内容にするか悩んだ末に、「そうだ!内容はトレーニング参加者が決めるっていうふうにすれば楽じゃね?」と思いつく

結果、内容ペラペラの社内トレーニング爆誕

内容ペラペラにつきトレーニング参加者や担当者もトレーニング内容についてよくわかっていないので、トレーニングに関わっていない他の社員にも当然わかるわけがなく、独自の評価基準を持ち出してトレーニング参加者の発表内容を酷評

こんなところじゃないでしょうか。

しかし内容ペラペラのトレーニングで参加者が犠牲になったとしても、社内研修担当部署は「先進的なトレーニングを実施しました」と上層部にアピールし、上層部は「私たちの会社は先進的な社内トレーニングを実施しています」と社内外にアピールできるのです。

言葉は悪いですが、みんな最小限の労力で「仕事やってる風アピール」をしているようにしか見えないのです。

この社内トレーニングは私が参加した年以外にも行われているのですが、途中で頓挫するなどのトラブルがあったという噂を聞いています。無理もないですよね。

キャリコン視点から見て

キャリコン視点から見ても、このような社内トレーニングは社員の成長を促すとはとても思えないお粗末なものだと思います。
社員に時間がなくてトレーニング内容を考えられないなら、専門知識を持つプロに任せるべきです。そうでないと社員に無駄な時間を使わせ業務が非効率化し、会社の業績にもマイナスの影響が出る恐れがあります。社員の流出も懸念されるでしょう。

会社にとっても社員にとっても良い影響があるような、質の高いキャリアコンサルティングが普及することを願ってやみません。

今日は恨み節のような記事になってしまいましたが、いかがでしたか?ここまで読んでくださりありがとうございました!

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