#65 私たちと一緒に働きませんか
こんにちは。NPO法人にいまーる、理事長の臼井です。
いつもnoteを読んでいただき、ありがとうございます。
にいまーるは、今後10年、20年と持続可能な道を探るべく、事業拡大を考えています。それに伴い、新たにろう難聴者の職員を募集することになりました。
この記事では、にいまーるが求める人物像について書いていきます。「ろう難聴者の就労環境」や「手話を使って働く職場」についての情報も書きましたので、にいまーるで働くことに興味がある方はもちろんのこと、そうでない方も、ぜひご一読いただけたら幸いです。
1. NPOで働くということ
「NPO」という言葉も、10年前と比べると多少身近な言葉になってきました。
2023年6月末時点で、全国に50,187のNPOが存在しています。
https://www.npo-homepage.go.jp/about/toukei-info/ninshou-seni
災害や紛争の場面で一度は見たことのある「国境なき医師団」も、コロナで話題になった子ども食堂を事業化したフローレンスもNPOとして登録されています。
アメリカでは、教育系NPOが大学生の就職先人気ランキングベスト10に入り、労働人口の1割がNPOに所属しているとも言われているそうです。
一方、国内では平成18年(2008年)に特定非営利活動促進法が成立して以来、25年の歴史がありますが、地方では「NPO=ボランティア」という印象が根強く残っています。
にいまーるは、就労継続支援B型と共同生活援助事業を中心とした障害福祉サービスの事業を約20名のスタッフで運営しています。中小企業と同じ規模で給料をもらいながら、利用者の支援や手話普及活動を行なっています。新潟大学を中心とした学生スタッフもアルバイトという形で、学習した手話を使いながら仕事をし「ろう難聴者と一緒に働く経験」を積んでもらっています。
2. 音声言語を使うマジョリティとのコミュニケーション
ろう難聴者の就労については様々なデータが公開されているのでここでは割愛しますが、以前より就職先の職種の幅が広がっている一方で、離職率が4割〜6割と高止まりしている実態があります。実際に、身近なろう難聴者たちのほとんどが「コミュニケーションが大変」「聞こえないことについて自分で言語化して説明していかないと、なかなか理解が得られない」と話しています。最低限、仕事をこなしていれば給料がもらえるので、朝礼や周囲との話が分からなくても我慢すればいいという諦めの声もあります。
3. にいまーるでのコミュニケーション
にいまーるでは手話と日本語を共通言語としています。手話が分からないスタッフ(聴者)は普段マジョリティ側に属していますが、にいまーるで働いている間はマイノリティ側になります。私自身、いつでもどこでもマイノリティの立場に置かれやすいので、手話が分からないスタッフにもできるだけ情報を共有し、チームとして一緒に取り組めるよう環境整備には気を遣っています。
日頃の生活の中でマイノリティ側に立たされているろう難聴者にとって、にいまーるの空間はコミュニケーションに関するストレスがとても少ないと言われています。このため、時々、ろう難聴者に「にいまーるに入れば、コミュニケーションの苦しみから解放されるので楽に働ける」と誤解されてしまっています。
コミュニケーションの手段に悩む必要がないという面において、音声言語が中心の社会で働いている聴者と変わらない環境ですので、ろう難聴者も自らのスキルを最大限に活かしていくことが求められます。日本語を使ったやり取り(メール、LINEだけに限らず報告書を書いたり、資料を読んだり)も、仕事をするうえで必要なことなので、避けて通れません。このため、スタッフとしての責任をストレスに感じるのは無理もありません。
4. にいまーるが求める人物像
冒頭でも触れましたが、今回はろう難聴者のスタッフを募集します。
地域を盛り上げていくために必要な人材は「若者・馬鹿者・よそ者」と言われています(出典元不明)。にいまーるのスタッフの出身地を見てみると、県外出身者が3割を占めていますので、出身地・居住地に関係なく、興味のある方はぜひお問い合わせください。
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