#4 にいまーるってどんなことをしているの? (後編)
※前回の記事の続きです。まだ前編をご覧になっていない方は先にこちらをご覧ください。
3.手話サロン ひるかめ(手話普及活動事業)
「手話を勉強しているけれど、ろう者に会う機会がない」
「手話で話をしたいけど、手話のできる聴者がどこにいるのか分からない」
こんな声を手話学習者の皆様からよく耳にします。
平日であれば「就労継続支援B型 手楽来家」を開所しているので、ろう・難聴者との交流を希望すればボランティアであったり施設見学であったり、いろいろな形で関わることができます。
しかし土日は手楽来家がお休みなので、そういったリクエストに応えられずもどかしい想いをしていました。そんな中始めたのが手話サロンです。
また、その頃にボランティアやアルバイトで来てもらっていた大学生・大学院生の、卒業後の関わりが大切だと思っていたので運営メンバーに加わってもらいました(後に社会人として、手楽来家の職員になりました)。
昼間に亀田で活動する、という由来から名付けられた「ひるかめ」。
毎月第4土曜日の午後、亀田駅前地域交流センターで開催しています。
2019年7月に始めた頃は、子供たちのグループと大人のグループに分かれて対応していましたが、コロナの影響で現在は子供達のグループはお休みしています。
ろう難児だけでなく、CODAの関わりもありましたので、いずれは再開したいと考えています。
CODA(Children of Deaf Adults ):ろう者の親を持つ聴者のこと。
地域で暮らしているろう者たちも気軽に参加している手話サロンひるかめ、Facebookにて開催状況をお伝えしていますので新潟にお越しの際はぜひお立ち寄りください。
にいまーるFacebook:https://www.facebook.com/niimaru
4.手話レッスン(手話普及活動事業)
にいまーるの原点の一つ、手話を知っていただくこの活動はNPOを立ち上げる前から続けていた事業です。
「職場にろう者がいるけど手話がわからないから教えてほしい」
「テレビで手話を見かけるので、学んでみたい」
手話を体系的に学習したい人たち向けに、手話レッスンを行っています。学習者からのリクエストによっては、手話レッスンを通して聴覚障害に関する教育や福祉についての情報を提供しています。
また、一般市民向けのレッスンだけでなく、教育機関や地域の団体から講演依頼を受けたり、授業の一環として出向いたりしています。
これまで主にご依頼いただいているところ
・新潟大学(教育学部、工学部、手話サークル)
・新潟医療福祉大学 手話サークル
・新潟青陵大学 手話サークル
・国際外語観光エアライン専門学校
・国際ホテルブライダル専門学校 他
手話を通してコミュニケーションの幅が広がった、ろう者のことを深く知ることができた、就職先で活かすことができた、という声が寄せられています。
写真:手話レッスンの様子
今、日本国内ではろう者が教育を受ける聾学校でさえ、手話で学べる環境には程遠く、現在は手話に一定の理解を示しつつも一部では「声を出して、口の形を読み取ることを徹底的に」という風潮が残っています。
マジョリティ側がマイノリティの立場を知り、日本語(音声言語)以外の言語としての手話があることを知ることが共生社会への一歩になりますので、にいまーるの活動はまだまだ続きます。
ご興味を持ったいただいた方はぜひご連絡ください。
今後もご声援、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
運営:NPO法人にいまーる
HP:http://niimaru.or.jp/
著:臼井千恵
Twitter:https://twitter.com/chie_fukurou
Facebook:https://www.facebook.com/chie.usui.58
編集,デザイン:吉井大基
Twitter:https://twitter.com/dyoshy_
Facebook:https://www.facebook.com/daikiyoshii4321