ドバイで暮らす2 - ビザと大使館認証
日本からドバイに引越す時に、必要なこと、やるべきこと、失敗したことを共有して、最後にかかった費用と期間を公開します。
前提条件
大使館認証
その前に、在日UAE大使館での認証プロセスと方法についての情報が少なくてかなり困ったので、ここに共有します。
引越しするにあたり、まず、ビザの問題があります。
仮に旦那さんが既に居住用ビザを持っている場合、奥さんのビザは、現地で何をするかによって多少異なります。
① 配偶者ビザ
現地で仕事をしない場合、奥さんのビザは、配偶者ビザで申請することができます。旦那さん(居住者ビザの保有者)がスポンサーとなり、奥さんのビザを取得することができます。
大体の必要な書類はすぐ揃うのですが、厄介な書類は「認証した戸籍謄本」です。婚姻関係にあることをドバイ政府に証明するため、最終的にアラビア語に翻訳された大使館認証済みの書類を提出する必要があります。
在日UAE大使館での認証手続きの流れ(戸籍謄本の場合)
役所から戸籍謄本を取得する
英語に翻訳する(単語を正確に翻訳する必要あり。申請代行業者のサイトを参考に正しい単語で翻訳。)
自分で翻訳しているため、翻訳証明書を別で作成する(署名欄は空欄)
都内の公証役場で認証を受ける。公証人の前で書類に署名する。
書類は上から、翻訳証明書、英訳戸籍謄本、戸籍謄本原本の順番
ワンストップサービスを使い、外務省の公印まで公証役場でもらえる
所要時間は1時間程度
役場によって事前予約が必要なので注意
在日UAE大使館(渋谷区南平台)を予約する
電話もしくはメールで予約(メールアドレスは非公開みたいなのでここに記載することは控えます)
UAE大使館での認証は、午前中のみの受付
認証は、中2営業日ほどかかる。受け取りは午後の時間帯のみ。
UAE大使館で書類を受け取り終了。書類の最後ページの裏に認証をくれます。
このプロセスがめんどくさい人は、代行業者に依頼できます。
英訳した認証済み書類を持って、ドバイについたあと、現地のタイピングセンターで翻訳、認証までを行います。
ここまでやって、配偶者ビザ申請のための提出書類の一つが揃います。他にも、旦那さんのビザを発行している法人の書類だったり色々必要です。
お分かりの通り、面倒すぎる&時間がかかるので、配偶者ビザの申請はやめました。
配偶者ビザの取得をドバイにいる業者に委託する場合、取得にかかる費用3000~4000AED + 代行費用3000~4000AEDですので、10万円ちょっとで委託することができそうです。この金額で委託するには、英訳の認証までのプロセスは、自分でやる必要があります。
② Touristビザ
日本パスポートの場合、旅行者ビザがなくても30日間滞在できます(On arrivalビザ)。
なぜ旅行者ビザの方がいいかと言うと、On arrivalビザの場合、滞在日数の延長ができません。
2023年2月現在、旅行者ビザで入国した日本パスポートの場合、最大2回まで、1回 30日(20日)の滞在延長ができます。
仮に、On arrivalビザで入国したとすると、30日以内に一度出国する必要があります。それまでに居住用ビザを用意するには、あらかじめ日本にいるうちに申請の準備が整っている状態か、現地の就職がリモートで決まっている状態でないと、間に合わない可能性があります。
※代行業者を使って、居住用ビザの取得準備をあらかじめしておけば、Express料金を払うと1週間程度で取得できます。
ですので、多少お金がかかっても、入国前に旅行者ビザを申請して取得することをお勧めします。そこから、転職先が決まり手続きをしてもらっても、1回延長すれば間に合います。
③ On Arrivalビザ
仮に、On Arrivalビザで入国してしまった場合の対処法は、Visa Runするしかありません。ドバイのVisa Runは、お隣のオマーンに出国して帰ってくるのが一番効率がいい方法です。
しかし、政府が推奨していないことため、2023年2月現在のVisa Runツアーは中止している旅行会社がほとんどです。
お勧めではないですが、一応方法を書いておきます。
オマーンへの出国の仕方は、
- バス・レンタカー(陸路)
- 飛行機(空路)
の2パターンです。
バスは3000円程度でいけるのでかなり安いのですが、その分時間もかかりますし、現在は旅行会社がVisa Runツアーを中止しているため、かなり混雑しているそうです。
また、国境の道路を封鎖しているところがあるので、レンタカーで行く時には下調べが必須です。
飛行機の場合、LCCで3万円程度で往復できます。
オマーン入国前に、eVisaを申請しておくことがお勧めです。ドバイから入国する場合、日本のパスポートは料金はかからないもしくはかかっても数千円だったと思います。(DYORでお願いします)
以上、引越し前のドバイのビザについてでした。
今回は、旦那さんが居住用ビザを持っていて、奥さんが持っていない状態の想定です。子供がいる場合も、旦那さんがスポンサーになれます。
また、条件によっては両親にもスポンサーしてビザを発行してあげることもできます。
法人設立から、居住用ビザの取得までは、また別の機会にまとめます。