見出し画像

Go toトラベル2022 現時点での考察(3月14日現在)

長らく中断されていたGo toトラベルについて、久々に岸田総理大臣からコメントがあった。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220312/k10013527711000

まあこの人が総理大臣になってからの仕事といえば、謎の課税と引き継ぎ・保留または注視しかしていないので過度な期待はできないが、大きな進展には違いない。

私自身が来月末に一時帰国で方々を回るつもりなので、GWに間に合わせるぐらいで再開してくれないかなあと思っている。

今回のキャンペーンは2020年後半に実施されていたものを踏襲する形になっているが、一部に変更が加えられている模様だ。

詳細は未定のようだが、現段階での変更点は以下のようになっている。(政府公式HP https://goto.jata-net.or.jp/ より引用)

スクリーンショット 2022-03-14 22.23.28

◆主な変更点

大筋では前回キャンペーンと同様、宿泊単体または宿泊付きのツアー(航空券とのパックなど)、日帰りツアーに対して割引が適用されるといった内容のものである。

※ちなみに宿泊業者は割引分を後に政府から補填してもらえる。が、手続きが煩雑な上に入金が遅く、業界ではかなり不満の声があった。

大きな変更点は割引率と割引上限額、クーポン金額、感染症対策が挙げられる。

特徴としては、一回の旅行に対してかなり金額に変更が出ている。

これはおそらく、前回キャンペーンでは宿のグレードによって恩恵受けられるところとそうでないところが出てしまったからではないかと思う。

●割引率について

前回キャンペーンの割引上限では、かなりの高級宿に泊まっても割引が満額受けられた。上限まで補助を受けようとすると、14,000円÷割引率0.35= 40,000円。つまり一泊一人当たり40,000円の高級旅館が一泊26,000円になる。

対して一泊一人4,000円のビジネスホテルに泊まった場合、割引率は同じでも割引額は4,000円×0.35=1400円だけであり、支払額は2,600円。

どちらによりお得感があるかは火を見るより明らかだ。実際、ちょうどキャンペーンのが始まったころまでゲストハウスの運営に携わっていたが、同業者間でもこの不満は多いようだった。実際、低〜中価格宿泊施設は高級宿に比べると効果も限定的だったそうだ。

今回のキャンペーンでは、割引率と上限ともに天井が低めに設定してある。7,000円÷割引率0.3≒23,330円とかなり下がっているのは、その辺のバランス調整なのかも知れない。

●クーポンについて

クーポンについても、大きく変更が加えられている。前回では割引率と同様パーセンテージで金額が決まっていたため、こちらも高級宿が好まれる要因の一つになった。一方、今回は金額が固定になっており、さらに土日と平日で金額が大きく異なっている。

金額の固定は、こちらも前回割を食った低〜中価格帯宿泊施設への配慮ではないかと思う。以前割引率でのお得感は低いもののクーポン金額は固定なので、金額負担はかなり軽減される。さすがに実質無料とまではいかないだろうが、低価格帯の宿にも十分アピールチャンスが出てくるだろう。曜日でのレート変更は、土日に人が集中して混雑が発生するのを防ぐためと思われる。

●感染症対策

この変更はほぼ新しい取り決めなので、わからないことが多い。

昨年11月発表の観光庁資料によると、ワクチン二回接収または陰性証明や、本人確認と宣誓書への署名などが行われるようだ。(観光庁HP資料https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001442240.pdf

ワクチンの証明などに関しては、僕自身が長く日本を離れているので、現状どのようになっているのかがわからないところがある。

今住んでいるオーストラリアでは、ワクチンの接種証明はアプリで管理していることが多く、それを見せれば基本問題なく証明ができるようになっている。

日本政府がその辺をフレキシブルにできるかは疑問があるので、結局紙を持ち歩くことになるんじゃないかと予想している。


まだまだ見えないウイルスへの不安は募るものの、この2年散々辛酸を舐めてきた旅行業界はもう限界に近いはずなので、早めになんとかしてもらいたいものだ。

以前のようにまた自由に、気兼ねなく旅行できる日を楽しみにしている一個人としても、ぜひうまくいってもらいたい。

いいなと思ったら応援しよう!