見出し画像

【記者コラム】高校生との出会いが教えてくれたこと

7月10日、十日町総合高等学校の講堂に集まった120人の2年生たちの前に、弊社の伊藤記者が登壇しました。テーマは「取材のしかた」。生徒たちの真剣なまなざしに、伊藤記者も気持ちが引き締まりました。

この講演は、総合探求学習の一環として依頼されたもので、夏休み期間中に企業へのインターンシップを行い、その際にインタビュー取材をし、夏休み後にレポートにまとめて発表するという課題が背景にありました。こうした生徒たちの学びをサポートするため、「取材のしかた」と「レポートのまとめ方」をプロから学ぶ機会として講演が企画されたのです。

講演する伊藤直樹記者

講演の最後に設けられた質問コーナーでは、最初に手を挙げた女子生徒が「取材で絶対にやってはいけないことは何ですか?」と鋭く尋ねました。他にも「相槌はどのように打てばいいですか?」など、こちらが思わずハッとするような質問が次々と飛び出しました。

他にもある生徒が「踏み込んだ質問をする時、相手が答えたくないと感じたらどうしますか?」と尋ねました。伊藤記者は「取材対象者の感情に配慮しつつ、どうしても必要な情報は丁寧に説明して理解を得ることが大切」と答えましたが、伊藤記者と生徒たちとの真剣なやりとりに自分自身も引き込まれました。

講演を終えた後、伊藤記者は「教えに行ったはずが、逆に多くのことを教えられた」としみじみ語りました。生徒たちの真剣な姿勢に触れ、自分たちの取材手法を改めて見直すきっかけになったと感じたそうです。

講演を通じて得た学びは多く、準備期間中にも、自分たちのノウハウを整理し直す良い機会となりました。私たちの活動は日々のニュース発信だけでなく、社会に提供できる価値があると再認識しました。

このように記者のノウハウを学生たちに伝える講演活動は、非常に意義深いものです。来週は、村上桜ヶ丘高校の1年生に向けて鈴木記者が講演を行う予定です。

我々のミッションは、新潟経済の活性化に貢献することです。未来の新潟経済の発展を担う学生たちの学びを支援することは、このミッションに直結しています。講演活動は、弊社ができる社会貢献活動の一つと考え、今後も依頼をいただければ積極的に引き受けていきたいと思います。

この経験を通じて、我々も成長し続けることができると確信しています。

(編集部・中林憲司)

にいがた経済新聞 2024年7月14日 掲載


【にいがた経済新聞】

いいなと思ったら応援しよう!